――そのUNDER17も卒業されて、現在はソロで活動なさっているわけですね。

「私、これ常に思ってることなんですけど、守りに入りたくないというのがあって。常に挑戦してたいし、老いたくないんですよ。常に前進してるな、って思ってたいっていうか」

――UNDER17の活動を終えられた感想は、いかがですか。

「UNDER17を終えた後の燃え尽きた感は、すごかったですね。もう身も心も、『あしたのジョー』のように(笑)。でも、"まだだ、まだ終わらんよ"、と思ってソロでの活動をがんばろうと」

――UNDER17の活動と現在のそれは、どう違うんでしょう?

「UNDER17ていうのは、萌えソングを究めるぞっていうのと、究極の萌えソングの追求って言ってたんで、ソロになったら何でもやっていいんだ、って」

――もはや萌えは究め終えた……。

「萌えソングを究めるのは、まだ続いてますよ。じゃ、萌えソングって何なんだよ、っていうことなんですよ」

――そこをぜひ、うかがいたいですね。

「例えば、『(萌え声で)ゴーゴー』とかって合いの手が入って、『チュッチュクチュッチュク』っていってて、テンポが速くてやたらSEとか入ってて、なんか『おにいちゃん』とか言うみたいな感じになってて、それが許せない」

――「萌えの要素を散りばめました」みたいなスタイルではないと……。

「そんな単純なもんじゃないです。私の歌詞を読んでくださった方は分かると思うんですけど、その中に哲学なり、ホントの自分の女性としての気持ちを入れたいんですよ」

――なるほど。

「その女としての私、時には少女に戻って作詞することもありますけど、そういう私と男性が望んでる萌えの世界の重なったところが、私が作れる本当の萌えだと思っているので。そういう意味では、ずっと萌えを追求してはいますね」

――先ごろリリースされたアルバム「Sunday early morning」もそうですか?

「そうですね。『ナイト・で・ないと』なんかは、まさにそうですね。これはいいですよ。自分で言うのもなんですが(笑)。深読みしてほしいですね」

――「桃井はるこ LIVE'08 『Sunday early morning @ SHIBUYA AX』」でも、そういった曲目をおやりになるわけですね。

「ええ。4月20日、来てねー(笑)。思いっきり楽しくやるので、みんなで楽しみましょう。私も楽器も弾きますし」

――ソロ活動開始後の成果をご披露なさる……。

「ソロになった直後は、すごい理論武装してたんですよ、私。なんか、萌えってのはこうである、みたいな。でも、武道館のAnimelo Summer Liveとかで、すごいたくさんの人に一緒に盛り上がってもらって、開けましね。『おめでとー』みたいな(笑)」

――では、ライブに来られるファンの方々に一言メッセージをいただけますか。

「あまり固いことを考えず、楽しく盛り上がり、っていう感じできたいなあと思って。なので、ぜひライブも遊びにきてねー」

――楽しいお話をどうもありがとうございました。