清水崇「次回作は『シベリア超特急』とハリウッドで『寄生獣』」

――今後も『幽霊VS宇宙人』シリーズは続くのでしょうか?

清水「ライフワークですね。ずっと続けていきたいと思います」

豊島「手塚治に『火の鳥』があったように、僕らは『幽霊VS宇宙人』を続けたいですね(笑)。実は、この映画のイベントで、映画のメグにちなんで、ホットパンツガールコンテストをやるんです。この優勝者は次回の『幽霊VS宇宙人』に出演します!!」

――また、エロい宇宙人が見られるんですね(笑)。今後の両監督の予定を聞かせてください。

豊島「これまで、ホラーの仕事が多かったんですが、僕の中で、ホラー要素よりもエロ要素が出てきてます(笑)。『紺野さんと遊ぼう』(WOWWOW・毎週金曜 24:30より放送)という着エロ的な作品や『週刊真木よう子』(テレビ東京・毎週水曜 25:20より放送 ※豊島監督は5月7日放送予定分を監督)とか、最近、女の人を描く仕事が多い。"豊島が撮るのは、なんか脱がないけどエロいなあ"みたいな評価をいただければありがたいですね」

清水「僕は、ダークファンタジーやコメディもやりたい。進行中の企画としては、まだ詳細は話せませんが、ハリウッドで進めている漫画『寄生獣』の実写映画化でしょうか? 他には、これもまだ日程が見えていないんですが、水野晴郎先生と組む予定の『シベリア超特急』の番外編。最近、久々に会った知人からは『あれ? 日本に居たの? もうアメリカに住んでて、向こうの作品しか撮らないと思った』なんて言われてるんですが、全然そんな事ないので、製作陣の皆さん、よろしくお願いします。僕は基本、日本に居ます」

――楽しみな企画ばかりですね。最後に読者に一言お願いします。

清水「ホラーでも恋愛でも、難病モノでも動物モノでも、お約束というかあるパターンにハマった体の映画が多過ぎるように思うので、そういう作品に飽きた人は是非、『幽霊VS宇宙人』を観に来てください。次回はもう少し、ホラーとお笑いに加えて、恋愛も描いてみたいですね」

豊島「清水監督の次作のタイトルは『幽霊VS宇宙人 恋空』を予定してます(笑)」

清水「俺、パクリかよ!(笑)」

豊島「まあ、とにかく騙されたと思って(笑)、観に来て欲しい。楽しませる自信はあるので」

清水「そして、『本当に騙された!』という感想も聞きたいです(笑)」


清水崇 プロフィール

1972年、群馬県出身。Vシネマ作品『呪怨』、『呪怨2』(共に1999年)の壮絶な恐怖描写で話題に。その後、『富江 re-birth』(2001年)で劇場用映画監督デビュー。ビデオ2作品の続編とも言える劇場版『呪怨』、『呪怨2』(共に2001年)で、世界中の注目を集め、『スパイダーマン』シリーズなどで有名なサム・ライミ監督プロデュースの元、ハリウッド進出。ハリウッド版『THE JUON/呪怨』(2004年)で、日本人監督初の全米映画興行成績1位を獲得。他の作品に『稀人』、『怪奇大家族』(2004年)、『輪廻』(2005年)、『呪怨 パンデミック』(2006年)など。次回作はハリウッドにて『寄生獣』(公開時期は未定)を監督予定


豊島圭介 プロフィール

1971年生。東京大学在学中から自主映画を製作。卒業後、アメリカン・フィルム・インスティテュートの監督コースに留学。帰国後テレビドラマ『怪談新耳袋』(BS-i 2003年)で監督デビュー。その後も、『ケータイ刑事』シリーズで、多数のエピソードを監督、恐怖描写と女性描写で、高い評価を得る。『怪談新耳袋劇場版』(2004年)内の『視線』にて監督デビュー。他の監督作品は『怪談新耳袋 ノブヒロさん』(2006年)、『ユメ十夜』(2007年)、『紺野さんと遊ぼう』(WOWWOW 毎週金曜 24:30より放送中)、『週刊真木よう子』(テレビ東京・毎週水曜 25:20より放送中 ※5月7日放送予定分)など

『幽霊VS宇宙人』はシネセゾン渋谷ほか全国公開中

(c)2007 SHAIKER

撮影:野口勇也