BMW、オールラウンドモーターサイクル「F650GS」をフルモデルチェンジ

ビー・エム・ダブリューは、BMWモトラッド(Motorrad:二輪部門)のオールラウンド・モーターサイクルである「F650GS」について、2気筒エンジンに切り替えるなどのフルモデルチェンジを行ない14日より発売する。価格は101万5,000円。納車は2008年4月中旬以降が予定されている。

新しい「F650GS」は、昨年11月にドイツ本国で発表されたもの。今回が日本での正式発売となる。BMWの「GS」というとアドベンチャーツーリングのイメージが強いが、「F650GS」は日常的な使用にも適しており、都会での走行からダートを含めたツーリングまで、初心者から上級者まで広く楽しめるモデルとしている。

また、従来のF650GSは単気筒652ccエンジンを搭載していたが、新しいF650GSは798ccの並列2気筒エンジンとなる。これは、すでに日本で発売されている「F800S/ST」と同系列のエンジンであり、クランク式のバランサーを備える。また「F800GS」もドイツ本国で発表済みだが(日本への導入予定もある)、F650GSはそれに近い構成ながら、よりシティユースを意識したモデルと位置づけられている。

F650GSに搭載された水冷並列2気筒4バルブエンジンは、最高出力52kW (71HP)/7,000rpm、最大トルク75N・m/4,500rpmを発揮。クロスレシオのトランスミッションとの組み合わせににより、0-100km/hの加速は5秒弱、最高速度は185km/hに達する。

ボディはコンパクトで、スリムなシートにより良好な足つき性を確保。初心者のライダーにも適しているという。装備重量は208kg。ガス封入式のサスペンションは、一人乗りや二人乗りなどの負荷に合わせて簡単に調整できる。

また、より高い安全性や快適性を求めるライダーのために、スイッチオフ機能付きABS、メインスタンド、グリップヒーター、オンボードコンピューターなどのオプションを標準装備した「Hi Line」仕様も、18万9,000円アップ(計120万4,000円)で設定される。そのほか、グリップヒーターやパニアケース、メインスタンド、ホワイトターンインジケーターなどオプションが多数用意されている。カラーバリエーションは、アイスバーグシルバーメタリック、アズールブルーメタリック、フレームレッドの3色。