舞台『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』の制作発表が6日、都内で行われ、主演の山本耕史、共演のソムン・タク、演出の鈴木勝秀が登壇した。

左より鈴木勝秀、山本耕史、ソムン・タク

『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』は俳優のジョン・キャメロン・ミッチェルが生み出したロックミュージカル。性転換手術を受けるも、手術ミスで股間に"怒りの1インチ(アングリーインチ)"が残ってしまったロックシンガー、ヘドウィグが幾多の出会いと別れを繰り返しながら"愛"を探し求める姿を描く。1997年にブロードウェイで上演されて以来、世界各国でキャストを変えて興行されている。日本では2004年と2005年に三上博史が演じ、昨年は山本耕史がこれに代わり上演した。

そして今回、山本耕史主演の『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』再演が決定。韓国版『ヘドウィグ~』で、ヘドウィグの夫・イツァークを演じるロックシンガー、ソムン・タクをキャストに加え、4月4日に初日を迎える運びとなった。

ヘドウィグ役の山本は「ずっと続けていける作品であり、続けていかなければいけない作品。再び出演できることを嬉しく思います」とコメント。タクも流暢な日本語で「この国際的な作品を、国際的なキャストで演じられるのはスゴイ!」と興奮気味に挨拶した。

韓国の『ヘドウィグ~』の公演を実際に観に行ったという山本は「こう言っちゃアレですけど、ソムン・タクさんしか印象に残ってない。それぐらい、パワフルでした」と共演者をベタ褒め

質問の一つ一つに対し、丁寧に答える山本

質疑応答では、スザンヌとの熱愛が報じられた山本へ質問が集中。ヘドウィグは波乱万丈な人生を送ったが……? と水を向けられると「僕の人生はだいたい波乱万丈ですからねー。まあ何もないよりはあった方がいいですけど……恋とか」とサービス精神旺盛な一面も。"性転換"に関しては「17歳のときに女性を演じたことがあるんですけど、ロケしてたときに通りがかりの人に『うわぁ、きれいな女優さん』って言われて。やっぱ嬉しかったですよ。あ、こういう風にしてハマっていくんだなーと思いましたね(笑)。まあ、(性転換は)考えたことはないですけど」と笑いを誘った。

『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』は4月4日に東京公演スタート。その後、新潟、大阪、仙台、札幌、名古屋、神戸で上演した後、ツアーファイナルとして6月14・15日に追加公演を行うことが決定している。詳しい日程はオフィシャルサイトにて。チケットは現在発売中。