ドイツ人写真家、ベルンハルト・エドマイヤー写真展「GEOSCAPE」が3月5日より、東京都新宿区のコニカミノルタプラザ・ギャラリーAで開かれる。地質学に精通したエドマイヤー氏ならではの鳥瞰撮影によって、地球の営みが刻みこんだ地表の形態や色彩の造形美を捉えた作品約20点を展示する。開催期間は3月21日まで。

Iceland(c)Bernhard Edmaier/Mega Press Japan

エドマイヤー氏は、土木技師、地質学者として従事した後、プロ写真家に転向した経歴の持ち主。その契機は、土木技師時代に地球の多様な色彩と地質の構造に魅せられた事にあるという。現在はミュンヘン近郊を拠点とし、その豊富な地質学的知識を用い、世界中で地球の相貌の造形的美しさを讃えながら、空撮による撮影活動を行っている。特に人間の影響が少ない手つかずの"ありのままの自然"において見られる、風化、浸食、隆起といった地表の景観に関心を寄せ、上空から捉えた息を飲むような写真が特徴的だ。『Earthsong 地球の歌』などの写真集が複数の言語で出版され、著名なビジュアル誌に作品を発表するなど世界的評価も高い。

同展は2008年版コニカミノルタ風景カレンダー「GEOSCAPE Patterns & Colours」に起用されたエドマイヤー氏の日本で初めての写真展。大型プリントで構成し、地質学的視点と写真作品としてのアート性が融合する圧倒的な写真の数々を紹介する。地殻に刻まれた形態や色彩の美しさは、鳥瞰的視点によってこそはっきりと認識することが可能だという。地球の自然美と地表のダイナミズムを賞賛した作品が、地球を見つめる新たな視座に誘ってくれるに違いない。

入場料無料。時間は10時半~19時(最終日のみ15時まで)。

Australia (c)Bernhard Edmaier/Mega Press Japan

Bahamas(c)Bernhard Edmaier/Mega Press Japan

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