インターワイヤードが運営するネットリサーチサービス「ディムスドライブ」はこのほど、1月下旬にネット上で行った「特定健康診査・特定保健指導」に関するアンケート調査の結果を発表した。回答者総数は9,863人。

特定健康診査(特定健診)は、2008年4月より40~74歳の保険加入者を対象に、全国の市町村で導入される新しい健康診断のこと。糖尿病や高脂血症、高尿酸血症などの生活習慣病の発症や重症化を予防することを目的とする。特に同診査ではメタボリックシンドロームに着目し、該当者及び予備群には特定保健指導を行うとしている。

同調査で「特定健康診査」と「特定保健指導」の認知度を尋ねる設問では「内容など詳しく知っていた」という人はわずか6.6%。「実施されることは知っていた」人は36.9%で、認知率は43.5%にとどまった。

あなたは「特定健康診査(特定検診)」・「特定保健指導」を知っていますか

画像提供:インターネットワイヤード(以下同)

「特定健診・保健指導について知りたいと思うこと」では「費用について」が68.6%と他項目に差をつけた。次いで「受けられる場所について」45.9%、「検査内容について」45.7%、「申し込み方について」37.1%、「お知らせ(案内)の時期・内容について」34.1%などと続き、とにかくよくわからないので知りたいことが多いという傾向がうかがえる。

「特定健康診査(特定検診)」・「特定保健指導」について、あなたが知りたいと思うことは何ですか(複数回答)

上記の結果は、同アンケートの「疑問や意見(自由回答)」にて「わからない事が多すぎる」といった意見が多く寄せられたことでも裏付けられている。制度開始を目前にしての認知度の低さが浮き彫りとなる意見だろう。

そのほか、近年話題になっている「メタボリックシンドローム」についての設問では「自分はメタボだと思う」と「メタボ予備軍だと思う」を合わせた回答が半数近くの48.6%という結果になった。また「メタボリックシンドローム、または予備群だと思う」と答えた人が最も多かったのは40代男性の65.8%で、次いで50代男性の65.2%となった。女性で最も多かったのは50代女性の48.3%で、男女ともに中高年層がメタボリックシンドロームに対して危惧していることがわかる。

あなた自身をメタボリックシンドロームだと思いますか

さらに「自分はメタボリックシンドローム、または予備群だと思う」と答えた人対象に「特定健診・保健指導を受けた場合、あなたの生活習慣はどのぐらい改善できると思いますか」と尋ねたところ、50.8%が「かなり改善できると思う」もしくは「ある程度改善できると思う」と回答した。

以上、アンケート結果を総合すると、日本人の半数以上が「特定健康診査・特定保健指導」についてよく知らないものの、新制度導入によって自分の生活習慣が改善されるのではないかとの期待が高まっているといえるだろう。