『KY式日本語―ローマ字略語がなぜ流行るのか』

大修館書店は7日、『KY式日本語-ローマ字略語がなぜ流行るのか』(北原保雄編著/「もっと明鏡」委員会 編集)を発売する。同書は、"KY(空気読めない)"などのローマ字略語の世界を、機能説明・社会的背景・日本語の歴史的な流れといった多面的なアプローチで解説する。定価は714円。

著者は、『明鏡国語辞典』の編修を手がけている北原保雄氏。KYなどのローマ字略語を「KY式日本語(以下、KY語)」とし、HK(話変わるけど)、AM(後でまたね)、FK(ファンデ濃い)、といった様々なKY語の解説から、KY語を日常で使用するための実例集などを紹介する。KY語の収録は全439語となる。


北原氏は「KY語を遊びとして楽しんでいるうちはいいが、日本語の中に浸透しすぎると、問題が生じてくるだろう。しかし批判するにしても、まずKY語の何たるかを知らなければならない。実例にあたってもらい、感心したり、読み物として楽しんでいただきたい」としている。