哀川翔主演映画『SS-エスエス-』の初日舞台挨拶が12日、東京・新宿トーアで行われ、哀川をはじめ、遠藤憲一、酒井法子、MEGUMIらが登場した。

写真左から、MEGUMI、哀川翔、酒井法子、遠藤憲一

「一発、喝を入れてやりました。良いものができたんじゃないかと思います」 と冒頭で挨拶した哀川。東本昌平の人気コミックが原作の同作は、家族のために地味に生きる元・ラリーレーサーの中年男・ダイブツ(哀川)が、レーサー時代の相棒・栗原(遠藤)と再会し、熾烈なタイムアタックバトルを繰り広げるというカーアクション映画だ。ダイブツの乗る三菱スタリオンと栗原のポルシェケイマン。新旧のマシンの熱いバトルのほか、中年男たちの諦めきれない夢や、友情が熱く描かれている。

ダイブツと同年代である哀川は「気付いたら中年だよ。嫌だよねぇ。40代は仕事に家族にと忙しいですから、夢を忘れちゃうんだよね。ま、今はカブトムシ採集や魚獲りに夢中なんですけど(笑)」と会場を笑わせる。

「今回はキャスティングがいい。キャラが立ってます」と語る哀川翔

ダイブツとの因縁から、自動車評論家を辞め、カーバトルにのめり込むことになる栗原を演じる遠藤は「珍しく僕が、『死なない』、『殺さない』、『犯さない』映画です(笑)。栗原とダイブツの心の交流を是非見て欲しい」とコメント。哀川の大ファンという酒井は「家族の温かい感じを表現できました。ダイブツのように夢を追いかける男性は素敵ですよね。もちろん翔さんもカッコよくて、『アニキ、カッコいい!!』って現場ではいつも思ってました」とご満悦な様子だった。

「これからも"普通"の役をやりたいね」と遠藤。すかさず哀川からは「あり得ないでしょ!」とツッコミが

哀川から「サイコーの奥さんだよ」と言われると「マンモスウレピー!」と酒井。思わず、往年の名セリフも飛び出す

また、Dragon Ashのメンバー・降谷建志との交際が話題となっているMEGUMIは映画初出演。男性を殴るシーンもあるというエキセントリックな女走り屋を演じ「数々のコントをやってきて良かったです(笑)、芸人さんに対してのツッコミを生かせましたから」と語る。降谷との交際については「勘弁して下さい」と沈黙を守ったが、左手薬指にはキラリと光る指輪が。ゴールインは近い!?

「自然に役に入れました(笑)」とMEGUMI

そして最後には、成人の日にちなんで「自分も成人式の頃はチャランポランで社会性ゼロでしたけど、30歳までは悔いのないように生きて欲しいよね。映画でも描かれているように夢を諦めないでほしい!」と哀川が新成人にメッセージを送った。

『SS-エスエス-』は新宿トーア、シネマート六本木にて公開中

(C) 2007東本昌平・小学館/SS製作委員会