――従来の両手で2つのレバーを操作するタイプでは、チャンネル数が多かった……。
「最低5チャンネル必要ですね」
――それを1つのレバーで済ませるのに、どういった原理を応用しているのでしょうか?
「簡単に申しますと、竹とんぼの原理です。竹とんぼは、なんの動力もないのに非常に安定して上昇しますね。それにいくつかの機能を付け加えていったとお考えください」
――なるほど。
「本来、ホバリングというのは、空中の一定の位置で静止した状態のことなんですが、それをやろうとしますと従来の製品のように最低5チャンネル必要になってしまいます」
――その5チャンネルの内訳は……。
「エンジンの回転数、前後方向のコントロール、左右方向のコントロール、機体の回転方向のコントロール、エンジンの回転数の変化にともなうローターの角度の制御、以上の5チャンネルです」
――開発段階で、社内でテスト飛行やプレゼンテーションをなさったことと思いますが、反応はいかがでしたか?
「従来から弊社で発売しておりますチョロQの流れをくむかわいらしさと、この小さなサイズで空を飛ぶ性能をあわせ持つということで、非常に好評でした」
――開発段階から「これは、いけるぞ」という手応えは、おありになったわけですね。
「そうですね(笑)」
ここで製品開発のお立場から、戦略開発室チームリーダーの清末浩史さんにもコメントをいただいた。
戦略開発室チームリーダーの清末浩史さん |
――開発のお立場から、ヘリQのアピールポイントをお聞かせ願えますか。
「かっこいいヘリコプターの模型というのはいっぱいあるんですけれども、かわいいヘリコプターというのは意外に少ないんですね。女性の方にお見せすると、とても反応がいいんです。男性の方でお買い求めになった方も、女性にお見せになると反応がいいんじゃないでしょうか(笑)」
――年末・年始、人が集まる機会も多いと思いますが……。
「パーティーなんかで、ぜひ飛ばしていただきたいですね。かわいさでは、これ以上のものはないだろうと思っておりますので(笑)」