文化放送は15日、ラジオ生ドラマ『火焔太鼓』(11月23日 19:00~)の制作記者発表を東京・浜松町の同局で行い、出演者の風間杜夫、観月ありさが出席した。

昨年末に放送された『芝浜』に続くラジオ生ドラマ第2弾として、オープニングからエンディングまで全編生放送でおくる『火焔太鼓』。故・五代目 古今亭志ん生が得意としていた古典落語の演目で、商売下手で呑気な道具屋の主人と、しっかり者のおかみの掛け合いを小気味よく聴かせる作品だ。今回は、『火焔太鼓』の筋道に沿った形で現代の夫婦の姿を描くサイドストーリーも同時進行する。

生ドラマ、しかも1人2役を演じることになる観月は「生放送ということで、失敗ができないから緊張しますね。声で芝居をしなきゃいけないので、どう演じるか悩んでます。でも、新鮮な気持ちで取り組みたい」と気合十分。一方、前回から引き続き出演することになった風間杜夫は、高座を開くほどの落語好き。「落語の魅力は『語りの芸』にあります。ラジオにはぴったりなんですね。いかにお客さんの想像力を掻き立てるかが重要。役者にとっても勉強になります」と語る。また、春風亭小朝と付き合いがあるという風間は、小朝と泰葉の離婚について「若いころ泰葉は僕のファンだったらしくて。それがずっと尾を引いていたのかも」と報道陣を笑わせた。

今回は公開放送のため、観客の前で演技をすることに。「もちろんメイクはしますよ。気合が入りますからね(笑)」(観月)

「観月さんの抜群のスタイルが見えないのが、このドラマの唯一の欠点かな(笑)」(風間)

また、ラジオドラマならではの仕掛けとして、効果音にもこだわる。サウンドエフェクトの第一人者である玉井和雄氏が、江戸と東京を、さまざまな大道具・小道具を使って表現。もちろん火焔太鼓も本物を使用する。脚本は人気劇団『拙者ムニエル』の村上大樹が担当。現代部分のオリジナルストーリーを挟みながら笑わせ、最後にはほのぼのとさせるドラマを目指すという。『火焔太鼓』は11月23日(金)19:00より放送。

ドラマで使われる火焔太鼓。この太鼓が2人の絆を強くしていく