INAXギャラリーでは11月1日より、「田中みぎわ展 ―空と雲と水になる―」を開催する。期間は11月28日まで。

「孤独の客間」2002年 墨 雲肌麻紙 P40号

田中氏は、東京芸術大学在学中に水墨画を描き始め、30代という若さですでに、安宅賞や府中市美術館賞、VOCA賞などを受賞している。田中氏の作品は、どこまでも続く田園の道や薄暗く立ち込める雲といった自然の風景がモノトーンで描かれており、新感覚の水墨画として注目を集めているという。「さっと筆をはらった抽象にも見える簡潔な表現、ぼってりと滴る水の痕跡、力強いストロークの瑞々しさ、若々しさには息づくような生命力が満ちあふれています」(同ギャラリー)とのことだ。

同展では、掛け軸のスタイルにも似た高さ170cm、幅25cmの新作「天に郷を望む」や「孤独の客間」など約10点が展示される。観覧料は無料。開館時間は10時~18時。休館日は日曜・祝日。