「京都の人がうらやましい……」
そんな言葉が思わず漏れてしまう、画期的なミュージアムが京都市中京区にある。京都国際マンガミュージアム。日本最大のマンガ総合博物館として2006年11月に開館した同施設は今年、初めての夏を迎えた。来館者は8月26日までの約9カ月間で182,920名。およそ15%は海外からの訪問者となっており、「国際」の名に恥じない賑わいぶりとなっている。マイコミジャーナルでは開館時に第一報をお伝えしたが、今回の記事では実際の館内の様子を紹介する。
まずは、京都国際マンガミュージアムの概要をおさらいしておきたい。京都市と京都精華大学が共同運営を行うこの施設は、市民に開放された図書館としての機能と、マンガに関する研究・展示を行う博物館としての機能の両側面を兼ね備えた文化施設となっている。所蔵資料は開館時点で約20万点。ドーナツ化現象で惜しくも廃校となったビジネス街の小学校を改修して活用しているため、市内からのアクセスも非常に良好だ。
開館時間は10時~20時(最終入館は19時30分)で、水曜休館。入場料は大人500円、中高生300円、小学生100円となっており、子供たちのお小遣いで気軽に利用できるよう配慮されている。年間パスポートも発行されており、すでに常連となっているユーザーも多いとか。