2階は少女マンガが中心で、お母さんと女の子がともにマンガに向かうという光景もあちこちで見られる。フロア構成としてはとくにミュージアムとしての側面が重視されており、ギャラリーだけでも4フロアあるほか、かつての姿である龍池小学校の歴史をまとめた記念室も設置。なかでも注目すべきは紙芝居ルームで、本職の紙芝居屋さんによる昔ながらの街頭紙芝居が、毎日行われている貴重な定席となっている。

階段には一際校舎らしさが残っている。いわゆる箱物の文化施設とは一線を画したおしゃれな趣。1929年(昭和4年)の建築当時はさぞかしモダンな校舎だったに違いない

2階の吹き抜けホール部分には渡り廊下が設けられている。開放感にあふれており、グラウンドも一望できる

2階に並ぶのは少女マンガの数々。目的のマンガを探したい場合は奥に見える検索用の端末で確認することができる

「龍池歴史記念室」では、由緒ある龍池小学校の歴史を垣間見ることができる。開校は1869年(明治2年)というから驚き

龍池小学校の歴史をマンガ化した作品。京都精華大学の学生が中心となって作成。次回はやはりミュージアムの誕生物語もマンガで読んでみたいところ

こちらは館長室。館長を解剖学者でマンガ好きの養老孟司氏が務めることも話題となった。留守を守るのは針金細工の養老館長。似てます

こちらは「未来マンガ研究室」と題された部屋。モンタージュ方式でキャラクターを作るソフトなど、デジタル技術でマンガの可能性を探る実験作が置かれている

クリックして読み進めるデジタルコミック『LOST ALIAS ダンガン』。展開によってはゲームも盛り込まれているなど、インタラクティブ性が重視されている

「ヤッサン一座の街頭紙芝居」という名の紙芝居ルーム。いまでは少なくなった紙芝居屋さんの安野侑志さんらが活動している。この日は一座のちゃか丸さんが公演

ギャラリーの企画展のひとつ「『地球へ…』展」(現在は終了)。原作はもちろん、放送中のテレビアニメ版や1980年のアニメ映画版に関する資料も並ぶ

原作者・竹宮惠子の作業机を再現。竹宮惠子は京都精華大学のマンガ学部の教員も務めている

アニメ映画版の貴重な設定資料。キャストには志垣太郎、秋吉久美子、薬師丸ひろ子といった面々も

最も広いメインギャラリーでは「コロコロコミック創立30周年展」が催されていた(現在は終了)

おみこしを使った展示以外にも縁日風のアトラクション、オリジナル素焼き人形を作るクラフトコーナーなど、バラエティ豊かな展示

創刊初期の『コロコロコミック』。創刊号には『ドラえもん』が200ページ掲載されているなど、当時の人気ぶりがうかがえる

学術的な側面からマンガを取り上げるセレクションギャラリーでは昭和20年代の漫画を特集。戦記ものやポンチ絵など半世紀以上前の貴重なマンガを展示

セレクションギャラリーでは「マンガの可能性を模索する国 韓国」と題した韓国マンガの特集展示も開催。日本と比べ韓国では、発表の場としてネットが積極的に活用されている

企画展の「読売国際漫画大賞・グランプリ三人展」から(現在は終了)。カートゥーンコーナーとして、時事マンガなどストーリーマンガ以外の作品が取り上げられている