イギリス / James Hoffman氏

すらりと長身のJames Hoffman氏は、2006年のWBCでもファイナリストとなったバリスタ。シグニチャー・ビバレッジでは「タバコの葉の香りがかすかに漂うドリンク」を披露した。ヘーゼルナッツやローズマリー、ゼラチンなどと水を鍋に入れて火にかけ、これを漉す。この上にエスプレッソやクリームを合わせたものを流し入れ、2層に仕上げた。予選よりやや口数少な目、といった印象を受けたが、「昨年の大会より緊張せず、競技自体を楽しむ余裕も出てきました」と締めくくった。

競技中のイギリス代表・James Hoffman氏

完成したHoffman氏のシグニチャー・ビバレッジ

ニュージーランド / Carl Sara氏

決勝4人目の登場となるCarl Sara氏は、"ハイテク"なシグニチャー・ビバレッジで会場を沸かせた。シグニチャー用に用意した器具がまるで"タコ"のよう! フラスコのようなガラス製容器に白いチューブが何本もセットされた器具で、この中に湯、シナモンスティック、お茶を入れるSara氏。次に、バターや砂糖、シナモンに湯を加えて漉したものを、エスプレッソと共にソーダサイフォン(炭酸水を作る機械)へイン。これをスニフター(香りをかぐものの意味で、ブランデーグラスのようなグラス)に注ぐと、先ほど説明したフラスコのチューブをスニフターにつなぎ、審査員へ提供した。

ソーダサイフォンを使うCarl Sara氏。写真右が同氏の秘密兵器(!?)。白いチューブをスニフターにつなぐ

同氏の解説によると、「フラスコの中にはお茶や湯、シナモンスティック、窒素が入れてあり、これをチューブでスニフターにつなぐことで"香り"だけがスニフター内に注ぎ込まれます」とのこと。エスプレッソを味わいつつ、お茶やシナモンの香りを同時に楽しむ、ということだ。しかしあんなタコみたいな器具をWBCで見ることになるとは、予想だにしなかった……。