ブリヂストンは、パンクなどにより空気圧が失われても一定距離の走行が可能なランフラットタイヤのランフラット耐久性能(パンクした後の耐久性)を向上させる新技術「COOLING FIN」(クーリングフィン)を開発したと発表した。

COOLING FINのテストに用いたタイヤの外観 ※図提供:ブリヂストン(以下同)

サイド補強型ランフラットタイヤのランフラット耐久性能を向上するには、空気圧が失われた状態で走行する際のタイヤサイド部の屈曲変形による発熱をいかに抑えるかが課題となる。COOLING FINは、タイヤサイド部の表面に設けたタイヤ径方向に延びる突起により、空気の乱流を促進してタイヤを冷却する技術。

当技術により、サイド部の発熱が大きい(断面高さの高い)一部SUV、ミニバンや大型乗用車向けサイズにおいても、ランフラットタイヤ開発が容易になるとしている。また、従来よりもサイド補強ゴムを薄くすることが可能となるため、軽量化や乗り心地性能向上にもつながる技術となる。

COOLING FINによる乱流促進のメカニズム

COOLING FINの効果