情報通信事業を手がけるコネクトは11日、新たに屋上緑化事業に参入し、個人・法人向けにサービスを展開する新ブランド「ミドリウム」を立ち上げると発表した。同日開かれた記者会見では、タレントの千秋がゲストとして登場。千秋流の教育方針や家庭菜園への憧れなどについて語った。

屋上緑化の新ブランド「ミドリウム」の記者会見にゲストとして登場した千秋

新ブランド「ミドリウム」は、二酸化炭素の排出削減などに寄与する屋上緑化システムを提供。中国四川省の泥炭を原料にした土を使うことにより、人工資材をほとんど使わずに、屋上緑化が実現できるという。同社の試算によると、従来工法が1㎡当たり18,125円なのに対し、ミドリウムは34%減の11,950円。さらに、従来工法より薄い土の厚さ(芝生で7㎝~、野菜で10cm~)で野菜や花を育てることができるため、軽量で強度の低い建築物の屋上でも設計、施工、運用が可能としている。

写真は「はじめてのMIDORIUM」キット。家庭菜園用の土1袋(20リットル)や種などがセットになっている。価格は13,400円

サイズはベランダから、ビルの屋上まで対応。また「ガーデンコンシェルジュ」システムを採用することで、「世界にひとつだけのオリジナル庭園」を造ることもできるとしている。

東京神田にある「ちよだプラットフォームスクエア」の屋上にはミドリウムガーデンが完成した。芝生広場やウッドデッキ、畑スペースなどがあり、仕事をしたり畑仕事にいそしんだりすることができるという

記者会見は、東京神田にある「ちよだプラットフォームスクエア」で開催。同ビルディングの屋上にはミドリウムガーデンが設置され、同ガーデンのお披露目も兼ねて行われた。まず、コネクトの都市緑化事業部取締役CEOの小田島龍一氏が「都会のオアシスと言える屋上をセキュリティーの側面からとはいえ、扉を閉じてしまっているのはもったいないと考え、ミドリウムを立ち上げた。地球に緑を増やすことで、人々の生活に喜びを感じてもらえるお手伝いをしたい」と述べた。続いて、新ブランドの立ち上げに関わったソーシャル・クリエイティブチーム「サステナ」の有志チームである日埜励子氏、ちよだプラットフォームスクエアの代表、藤倉潤一郎氏があいさつした。

コネクトの都市緑化事業部取締役CEOの小田島龍一氏

また、千秋とガーデンコンシェルジュの山内美陽子さんによるミニトークショーも開かれた。「家庭菜園は両親がやっていたけど、私はやったことがない。とっても難しい気がしたから。でもミドリウムなら水や肥料をそれほどやらなくても育つと聞いたので、私でもやれるかなと思いました」(千秋)。

育てたい野菜はイチゴとトマト。「だってかわいいでしょ」

「どんな屋上を造りたいですか」とMCが質問すると、「夏にはカブトムシが取れて、梅雨にはアジサイが咲くような四季を感じられる庭」と夢を膨らませる千秋。さらに、話題が子供の教育方針に及ぶと、「虫をちゃんと触れる子供に育てたい。それに野菜もスーパーで買うのではなく、実際に栽培して一緒に収穫したい。こうやってなるんだよ、って身をもって教えたいなぁと思います」と笑顔を見せた。最後に、夢は子供と一緒にイチゴ摘みと語る千秋は「不器用な私が家庭菜園に成功するというのはすごいこと。だから、ミドリウム大使として頑張ります」と宣言した。

「屋上緑化が進んでいって、その屋上が村みたいなコミュニティーを作って、鳥がたくさん集まる庭とか個性ある屋上がたくさんできたら楽しいと思います」

千秋のコメントに対し、山内氏は「現代風のおしゃれな村が屋上にできていって、ビル同士のコンテストができればいいですね」と話した