近畿日本ツーリストは25日、六本木ヒルズ毛利庭園にて東京から伊勢神宮まで徒歩とバスを利用して旅行とウォーキングを楽しむ「平成のお伊勢参りウォーキング」ツアーの出発式を開催した。2013年に行われる第62回伊勢神宮式年遷宮を記念したもので、最終日の6月3日には第2次の伊勢神宮式年記念遷宮「お木曳き」の行事に参加をする。

同ツアーは10日間をかけて、ウォーキングとバスを利用しながら東京から伊勢までを巡るというもの。ウォーキングコースには、日本ウォーキング協会が選定した「美しい日本の歩きたくなる道500選」のうち16コースを選定した。1日あたり15~28Kmを歩き、その後、宿まではバスを利用するという。また伊勢神宮式年遷宮を記念したツアーとなっており、最終日の6月3日には伊勢神宮式年記念遷宮の第2次「お木曳」の行事に参加する。

出発式では、平成のお伊勢参りウォーキング実行委員会のメンバーである、伊勢新聞社取締役社長の小林千三氏が開会宣言を行った。

小林千三氏「現代の神殿ともいうべき六本木ヒルズタワーから、古代より伝統のある伊勢神宮へウォーキングをするということは、明治の初めから途絶えていたお伊勢参りを復活させることになり、非常に意味があるものだと思います」

伊勢新聞社取締役社長の小林千三氏

また歌手であり、三重県観光大使でもある山川豊氏も式に出席。参加者へ激励の言葉をかけるとともに、1月31日にリリースされた「ニューヨーク物語り」を披露した。また同曲の作詞を手がけた、つんく(♂)氏は、2月4日に六本木ヒルズで行われた「お木曳き」に参加している。

山川豊氏「出発の日に雨が降るというやや厳しい状況ですが、最初に大変な思いをすれば怖いものはなくなる! と思って、お体に気をつけウォーキングを楽しんでください。またお伊勢参りで忘れていたものを思い起こせることをお祈りしています」

山川豊氏。歌を披露するために朝5時に起きて発生トレーニングを行ったという

お伊勢参りの激励ということで、衣装もネクタイを着用

その後、参加者の代表としてウォーキング協会副会長の大内惣之亟氏が出発の挨拶を述べ、近畿日本ツーリスト取締役社長の太田孝氏の出発の合図を行った。雨の中ではあるが、「エンヤー!」という力強い掛け声のもと、伊勢神宮に向けてウォーキングが開始された。

近畿日本ツーリスト取締役社長の太田孝氏「エンヤー!」という掛け声に、参加者も力強く続いた

ウォーキング協会副会長の大内惣之亟氏

参加者は60~70歳のシニア層の方々ばかり。雨天のスタートのため、参加者はウインドブレーカーなどを着用して出発

なおツアーでは、定期的にチェックポイントを設けるほか、医者などの介護人・介護車などを用意したサービスステーションを設置し、参加者の身体的サポートを行うとしている。