日本ミシュランタイヤは、新たにSUV用タイヤブランド「LATITUDE」シリーズを投入、シリーズ第1弾として次世代コンフォートSUVタイヤ「LATITUDE Tour HP」を6月1日より発売する。サイズは205/70 R15 96Hから315/35 R20 106Wまで計33サイズが用意される。価格はオープンプライス。

「LATITUDE」は、従来ブランド「4×4」(フォーバイフォー)に次ぐ新ブランドで、「LATITUDE」の意味となる「緯度」から発想される全方位、さまざまなロケーションに対応するアクティブなSUVユーザー向けタイヤとしている。その第1弾として発売される「LATITUDE Tour HP」は、ウェット路面における強力なグリップ性能と、ドライ路面でのパワフルな安定性という相反する性能を両立するため、「スタビリグリップ・サイプ」を採用している。サイプとはトレッド(タイヤと地面との接地面)に刻まれた細かな溝のことで、サイプを増やすことで排水性が増しウェット路面でのグリップが向上するが、サイプが多くなるとトレッドの剛性が低下しドライ路面での走行安定感を損なってしまう。スタビリグリップ・サイプでは、サイプの内部に突起を形成することでブロック同士がお互いを支えあい剛性を補って、加減速時の安定化を図ってるという。

また、コンパウンドにはシリカベースのテレーンプルーフコンパウンドを採用し、グリップと耐摩耗性を確保したほか、オフロード進入時のトレッド耐久性も兼ね備えている。また、トレッドパターンの剛性向上を考慮した柔軟な構造を採用し、接地面積を確保して走行安定性を高め、偏摩耗を抑制している。

サイプ内部の突起でブロック同士を支えて剛性を向上する

ブロック剛性を考慮し、構造は柔軟にして設置面積を確保した