マイナビは、「2015年卒マイナビ大学生就職企業人気ランキング」結果を発表した。同調査は1978年以来毎年実施している。調査対象は2015年3月卒業見込みの全国大学3年生、大学院1年生で、インターネット上の入力フォーム、同社発行の就職情報誌同封のアンケート、各イベント会場にて配布したアンケートによる。有効回答数は19,228名。

「2015年卒マイナビ大学生就職企業人気ランキング」文系編

文系の総合1位はJTBグループとなった。7年連続の1位だが、男子でも1位になったのは2年ぶり。選社理由では「やりたい仕事ができそう」「業界上位である」「国際的な仕事ができる」が高い数値を見せている。採用広報における"「旅のチカラ」を未来の価値へ。"というキャッチフレーズにも好感が集まった。

1~4位はすべて旅行・観光関連業

2位の「ANA(全日本空輸)」も4年連続でランクイン。もともと女子人気が高かったが、文系男子でも13位から6位と大きく上昇。「客室乗務員の採用数を過去最多にするという報道も注目を集めたものと思われる」と分析されている。選社理由では「国際的な仕事がきる」「やりたい仕事ができそう」が共に2割を超えた。

3位も前年と同じ「エイチ・アイ・エス(H.I.S.)」で、トップ3は前年と全く同じ企業。4位には前年の8位から上昇した「JAL(日本航空)」がランクイン。5年ぶりのトップ5入りとなった。「訪日外国人旅行者が1000万人を突破した」ことなどが追い風となり(2013年、日本政府観光局の統計)、上位4社を旅行・観光関連業が占める結果となった。

5位には「電通」、6位には前年の14位から上昇した「博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ」がランクインと広告企業大手がランクイン。7位には「三菱東京UFJ銀行」、9位には「東京海上日動火災保険」が入り、トップ10内の金融業は前年同様2社となった。

また理系のランキングではカゴメが前々年の3位、前年の2位から順位を上げて初のトップとなった。

文系トップ100内概況

文系のトップ100を見ると、飲料メーカー・ゲーム関連業・ブライダル業界の上昇が目立つ結果に。飲料メーカーは「サントリーホールディングス」(52位→20位)、「キリンビール」(96位→26位)、「アサヒビール」(74位→39位)、「アサヒ飲料」(156位→80位)と順位をあげている。

ゲーム関連業は「バンダイナムコゲームス」(175位→25位)、「任天堂」(167位→61位)、「コナミグループ」(244位→74位)、ブライダル業界は「アイ・ケイ・ケイ」(101位→73位)、「トリート」(93位→79位)、「テイクアンドギヴ・ニーズ」(105位→86位)、「ベストブライダル」(113位→91位)が挙げられる。

金融もおおむね上昇傾向で、銀行・証券ではランクインした8社中6社(「三井住友銀行」「みずほフィナンシャルグループ」「三菱UFJ信託銀行」「野村證券」「三井住友信託銀行」「大和証券グループ」)が、生保・損保では6社中4社(「東京海上日動火災保険」「三井住友海上火災保険」「損保ジャパン・日本興亜損保」「住友生命保険」)が順位を上げた。

文系トップ100(クリックで拡大)