マイナビは、「2015年卒マイナビ大学生就職企業人気ランキング」結果を発表した。同調査は1978年以来毎年実施している。調査対象は2015年3月卒業見込みの全国大学3年生、大学院1年生で、インターネット上の入力フォーム、同社発行の就職情報誌同封のアンケート、各イベント会場にて配布したアンケートによる。有効回答数は19,228名。

「2015年卒マイナビ大学生就職企業人気ランキング」理系編

理系はカゴメが前々年の3位、前年の2位から順位を上げて初のトップとなった。理系男子、理系院生では「トヨタ自動車」がそれぞれ前年より順位を上げてトップを獲得した。なお、文系ではJTBグループが7年連続で総合1位となっている

ひとつひとつ順位を上げていったカゴメ

トップになったカゴメは2007年卒から9年連続トップ10入りを果たしているが、1位獲得となったのは初。採用ホームページで紹介される研究部門の23人中10人が女性。今注目の"リケジョ"が活躍する企業ということもあり、理系女子でも2年連続のトップとなっている。学科系統別「数・物・農・その他系」でも前年に引き続きトップとのこと。

2位は前年の7位からランクアップした「トヨタ自動車」。リーマンショック以来、6年ぶりのトップ3返り咲きとなった。理系男子、理系院生ではトップとなっている。また3位は前年6位から上昇の「味の素」で、3年ぶりのトップ3入りとなった。

4位は「JR東日本(東日本旅客鉄道)」。選社理由では「安定している」が28.8%を集め、トップ50位内で最も高かった。安定志向のある学生の票を集める形となったようだ。理系"男子"では3位にランクインしている。

5位は「明治グループ(明治・Meiji Seika ファルマ)」、6位は「三菱重工業」、7位には「東芝」がそれぞれランクイン。「三菱重工業」は「機械・電気・情報系」に人気を集め、同カテゴリランキングではトップとなっている。8位の「旭化成グループ」は「化学・薬学系」で前年に引き続きトップだった。

10位の「一条工務店」は、理系トップ10で唯一新たにランクインした企業。「土木・建築系」から人気を集めている

理系トップ100概況

理系のトップ100概況を見ると、ゼネコンの上昇が目を引くという。飲料メーカー・薬品メーカーも上昇傾向にある。

ゼネコンは「清水建設」(51位→29位)、「大成建設」(56位→31位)、「鹿島建設」(42位→39位、「竹中工務店」(80位→40位)、「大林組」(63位→45位)の5社がランクアップ。

前年同様、業界別で最も多くの企業がランクインしている食品業界では、「サントリーホールディングス」(21位→15位)「キリンビール」(76位→24位)、「アサヒビール」(52位→42位)、「アサヒ飲料」(150位→70位)と上昇している。

薬品業界では「アステラス製薬」(37位→19位)、「第一三共」(46位→37位)、「大塚製薬」(54位→51位)、「武田薬品工業」(54位→51位)、「化学及血清療法研究所」(384位→99位)がそれぞれ順位を伸ばした。

理系トップ100(クリックで拡大)