フォルクスワーゲン、7人乗りミニバン「シャラン」をモデルチェンジ

フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、新型ミニバン「シャラン(Sharan)」を2011年2月より販売する(予約受付は11月22日より開始)。希望小売価格は379万円(コンフォートライン)と438万円(ハイライン)。

新型シャランは、両側スライドドアをもつ7人乗りの上質なミニバン。1997年より2.8L(リッター)V型6気筒エンジンを搭載した同名のモデルが日本へ導入されたが、今回のモデルは完全なニューモデルとなる。

パワートレインには、定評のある1.4Lツインチャージャー「TSI」エンジンと6速DSGを採用。さらにスタート&ストップシステムやブレーキエネルギー回生システムなどの「ブルーモーション テクノロジー」を日本で販売するフォルクスワーゲン車として初めて採用した。燃費は13.9km/L(ドイツ認証値)。日本向けモデルは国土交通省に型式申請中だが、エコカー減税75％対応を予定している。

ボディは全長4,855mm×全幅1,910mm×全高1,750mm、ホイールベース2,920mmというゆったりとしたサイズで、無理なく7席(2+3+2)の座席を配置する。ラゲージスペースは最大2,297Lまで拡大可能。両側後席ドアには乗り降りしやすい電動タイプのスライドドアを採用。2列目・3列目のシートは後列ほど着座位置が高くなるシアター式とし、後席乗員にも良好な視界を提供する。また、イージーフォールド機構によってシートを床面へ収納し、フラットな荷室を可能にした。

ボディ(重量)の13％に超高張力鋼板を採用し、サスペンションやステアリングシステムには、パサートやティグアンのものをシャラン用に強化して採用。快適なサルーンのような乗り心地を実現した。また、0.299というミニバンとしてはトップクラスの空気抵抗係数(CD)により、高速走行時でも静寂性を確保した。

安全性などの装備としては、全席3点式シートベルト、ニーエアバッグを含む9エアバッグシステム、シートベルト警告装置、ESP(横滑り防止装置)、パークディスタンスコントロールなどを装備する。上位モデルのハイラインでは、パワーテールゲート、リヤビューカメラ、スマートエントリー&キーレスアクセスなどを標準装備する。