ボルボ・カーズ・ジャパンは、8月29日より発売する予定の新型「ボルボ XC60」の予約受付を6月27日に開始する。同モデルは市街地や渋滞における低速追突を減らす安全技術「シティ・セーフティ」を搭載する。価格は599万円。

ボルボ XC60

ボルボ XC60は4輪駆動のSUV。同社のXCシリーズの中ではもっともコンパクトなモデルとなる。搭載するエンジンは直列6気筒3.0L(リッター)+ターボチャージャーで、最高出力285PSを得ている。

新しく搭載されるシティ・セーフティは、ルームミラーに装備したレーザーセンサーにより約6m先の前方車両を常時モニターする。追突の危険性を感知すると、ブレーキの反応を素早くするためにブレーキをプレチャージ。それでもドライバーが反応しない場合は、自動的にブレーキをかけ、同時にエンジン出力を抑制する。相手車両との相対走行速度差が15km未満であれば追突を回避し、両車間の相対走行速度差が15km~30kmでは追突のダメージを軽減するという。

ボルボの調査によると、衝突事故件数のうち約75%が時速30km以下で発生しており、その約半数がドライバーの不注意によるもので、衝突の瞬間まで、まったくブレーキを踏んでいないという。「シティ・セーフティ」の映像はYouTubeにアップされている。

ルームミラー部にレーザーセンサーを装備

検知のイメージ。前方に障害物があると自動でブレーキ

メーターパネルでドライバーに衝突の危険を伝える

15km/h以下の低速なら未然に衝突を防ぐ