伊アプリリア(Aprilia)の日本法人であるアプリリアジャパンは、2008年の新型モーターサイクル 「NA850 マーナ(Mana)」、および「SL750 シヴァ(Shiver)」の日本導入を記念し、4月19日・20日の両日、全国33カ所のディーラーでデビューフェアを開催する。フェアでは試乗車や記念品が用意されるという。なお、NA850 マーナ(119万8,000円)は4月下旬から発売される予定。SL750 シヴァ(99万8,000円)はすでに販売が始まっている。
「NA850 マーナ」は、オートマチックとマニュアル操作が選択できる電子制御トランスミッションが特長。ハンドルバーにあるボタンで「オートドライブモード」と「シーケンシャルモード」が選択できる。オートドライブモードは路面状況、ライディングスタイルに合わせてカスタマイズ可能である。
エンジンは、新開発のアプリリア製90度V型2気筒850ccで、最高出力は56kw(76.1HP)を発揮。欧州の排気ガス規制ユーロ3をクリアする。メインフレームは高剛性な鋼管トレリス構造を採用。一体型アルミニウム製スイングアームとあいまってスポーティーなハンドリングを実現する。また、重量配分を最適化するため燃料タンクをシート下に配置し、通常のタンク位置にフルフェイスヘルメットを格納できるコンパートメントを備え、スクーター並みの機能性を兼ね備えている。ボディカラーはブラックコンペティション、レッドパッション、リードグレーの3色。
「NA850 マーナ」の主な仕様は、全長2,080×全幅800×全高1,130mm、ホイールベース1,460mm、シート高800mm、水冷4ストロークSOHC V型2気筒エンジン、839.3cm3(ボア88×ストローク69mm)、最高出力56kW(76.1HP)/8,000rpm、最大トルク73Nm(7.4kgm/5,000rpm、AT/7速MT、セルフスターター、タンク容量16L。
「SL750 シヴァ」は、鋭角的なデザインが特長のミドルクラス・スポーツネイキッドモデル。新開発されたエンジンは水冷4ストロークDOHC4バルブ90度V型2気筒で、排気量は750cc。最高出力は95HPで、ユーロ3もクリアする。また、同クラス世界初となる電子制御スロットルコントロールシステム「ライド・バイ・ワイヤ」により、マイクロスプレー方式インジェクターによる電子制御燃料噴射システムをコントロールする。各シリンダーからのエグゾーストパイプはシート下で合流し、2本のテールパイプへ分岐する。10リッターの大容量サイレンサーの採用により、最適なエンジン効率を実現した。
フレームは、トレリス構造鋼管の上部構造と、アルミニウムの頑丈な鋳造サイドメンバーを組み立てたハイブリッドタイプで、超軽量ながら高い強度を実現した。リアサスペンションはリンクを持たないタイプで、省スペース化も実現。排気系の理想的なレイアウトを可能にしている。また、リヤサスペンションユニットにアクセスしやすく、調整もスムーズに行なえる。ボディカラーはビアンコカルト、ブラックコンペティション、シルバーフィーバーの3種類が用意される。
「SL750 シヴァ」の主な仕様は、全長2,265×全幅800×全高1,135mm、ホイールベース1,440mm、シート高810mm、乾燥重量189kg、水冷4ストロークDOHC V型2気筒エンジン、749.9cm3(ボア92×ストローク56.4mm)、最高出力95HP/9,000rpm、最大トルク8.25kgm/9,000rpm、6速リターン、セルフスターター、タンク容量15L、タイヤ:前120/70ZR17 後180/55ZR17。