上野の森美術館では21日より、「-時代をあるいた放浪画家- 山下清展」を開催する。開催期間は10月9日まで。

上野の五重塔(貼絵・1940年) (C)清美社

山下清は「裸の大将」の呼び名で知られる画家。同展では、千葉県の養護施設「八幡学園」時代から晩年までを作品や愛用の遺品、日記など約170点で振り返り、49歳という短い生涯だった同氏の人間像に迫るとしている。貼絵をはじめ、放浪をやめて本格的な画家活動を始めた時に描かれた油彩画やペン画、そして遺作となった「東海道五十三次」など多彩な作品が展示。自然の風景が力強く、そして優しく表現されている作品から同氏の人柄を窺い知ることができそうだ。また、本人が出演している貴重な記録映画も上映されるという。

入館料は一般が800円、大学・専門・高校が500円、中学生以下が無料となる。開館時間は10時~17時、金曜日のみ10時~20時となり、入館は閉館30分前まで。会期中は無休。