「英語でコミュニケーションを取れるようになって自分の世界を広げたい」「ビジネス英語をマスターして世界を舞台に活躍できる力を身につけたい」など、いろいろな目的や目標を持って語学を学ぶ人が増えてきています。

そこで、英語が堪能な"英語の先輩"へインタビューを行い、これから英語を学び始めようとしている方や、英語学習に壁を感じている方に向けてのアドバイスを伺いました。"英語の先輩"はどのように語学力を身につけて、維持しているのでしょうか。さらに、語学力UP、または維持するためにオススメの教材も使ってもらい、私たちにも真似のしやすい活用方法を教えていただきました。

ARISAさん
ARISAさん
幼少期から英語を学び、外国語特化の大学に入学。現在は都内企業にてコンサルタント業務に就く。英会話力やビジネスシーンでの英語に苦手意識を持ったが、オンライン英会話スクールや映画やドラマの鑑賞、仕事中での実践によってスキルを向上させている。
母の勧めで英語に出会い、英語学習に励む学生時代

――まずARISAさんのお仕事について教えてください。

昨年3月から、メーカーコンサルタントの部署に異動して働いています。入社以来、海外マーケティング部門をはじめ、英語を使う部署で仕事をしてきました。現在の部署に移動して、英語で文書を読んだり、英文書を作成したりといった業務が増え、英語を使う機会がさらに増えましたね。また、年に数回、海外からのお客様を展示会などにご案内する業務も担当しています。

――英語が得意なARISAさんですが、英語を学び始めたきっかけを教えてください。

母親が海外旅行や洋楽、洋画が好きだったため、身の回りに自然と英語に親しむ環境がありました。母親の勧めで小学校入学前から英会話教室にも通い、物心がつく前から英語に慣れ親しんできました。

――その後も英語を学び続けていたのでしょうか?

そうですね。中学生になったときにはすでに英語が得意科目になっていて、『自分の強みにしていこう』と思ったんです。自分のなかで『英語ができる』ということが自信となり、英語の勉強を続けて、大学進学では外国語教育に強い大学を選びました。

英語が「できる」と思っていた……挫折を乗り越えた方法とは?

――学生時代に英語を習得していくなかで、苦労したことはありますか?

中学生から高校生までは、学校の課題と受験に向け、コツコツ英語の勉強をして基礎的な力を伸ばす努力をしていました。いい成績をキープできていたのですが、大学に入学すると、周りには帰国子女が大勢いる環境で……。そんな学生たちのスピーキングに圧倒されて、自分の英会話力の至らなさに強い挫折感を覚えました。自分では英語ができると思っていたけれど、井の中の蛙だったのかと。

――その挫折はどのように乗り越えたのでしょうか?

まずは日本国内で英語を話す機会を増やそうと思い、英会話スクールに通うことにしたんです。通い始めた当初は緊張してうまく言葉が出てこなくて、英文法のスキルや語彙があってもそれを表現する力がないんだと改めて感じました。でも、先生と親しくなってきたら少しずつ話せるようになり、自信が持てるようになりましたね。

――できるようになると嬉しいですよね。では、その身につけた英語スキルを維持するために心がけていることはありますか?

1日5分でもいいので、できるだけ毎日、自然な英語を触れるようにしています。オンライン英会話アプリを使ったり、英語のテキストを読んだり、あとは趣味になりますが海外の映画やドラマの鑑賞をしたりもしています。

教科書的な英語だけでは対応できないビジネスシーンに直面

――現在、お仕事ではどのくらい英語を使っているのか教えてください。

主にメールで英語を使うことが多く、英語の文書を日本語に翻訳して国内のお客様に伝えたり、海外に申請する際の文書を英語で作成したりしています。 また、年に数回、海外からのお客さんをアテンドすることがあります。商品の展示会に一緒に行き、デモンストレーションの内容などを通訳業務もしています。

――いまの仕事を選んだ理由には、英語力を活かせるという点もありますか?

はい。就職活動する際に英語を活かした仕事ができる仕事を探しており、グローバルに活動しているという点に惹かれていまの会社を選びました。

――仕事で英語スキルを活かせて嬉しかったエピソードはありますか?

展示会のあとに『同行してもらえてよかった』と褒めていただけたことですね。初めて日本に来たポーランドからのお客様を京都に案内した際、日本の文化を説明して楽しんでいただけたことは嬉しかったです。日本の印象を良くすることに貢献できたのではないかと、とてもやりがいを感じました。

――英語を使う業務で、難しいと感じたエピソードはありますか?

入社したての頃、英語が得意ということで通訳の業務を担当しました。でも、英語がしどろもどろになってしまい、半分も伝えることができなかった苦い経験があります。これは、社会人として英語で話す経験が少なかったことと、ベースとしての知識もまだ足りていなかったことが大きかったです。

――知識があっても、いざ実践するとスムーズにできないこともありますよね。

そうですね。あとはビジネスならではの英語にも苦労しました。例えば、メールを作成するときに使う『お世話になっております』というような仕事ならではの言い回しです。英語にも同じような言い回しがあるようですが、最初は全くわからず……教科書的な英語、いわゆるテキストブックイングリッシュだけでは対応できませんでした。

――仕事で英語を使う上で気を付けていることや、取り組んでいることがあれば教えてください。

ビジネスシーンで使用する専門用語やイディオムを増やしていくことに力を入れました。私は、NHKニュースの音声を英語に切り替えて見るようにしています。海外のニュースだと放送内容も馴染みのないものだと思いますが、NHKニュースであれば国内の内容が多いので頭に入りやすいんです。実践的な英語に触れることで、教科書では学べない英語表現や言い回しを身につけることができました。

「日常会話」「ビジネス英語」目的に合わせて選べる2つの学習法

そんなNHKコンテンツに馴染み深いARISAさんに、NHKテキストの『ラジオ英会話』『ラジオビジネス英語』の2つの教材を体験していただきました。

アイスブレイク時や旅行など、日常英会話を学べる『ラジオ英会話』

――まずは『ラジオ英会話』を体験してみて、いかがでしたか?

1回分が音声15分間、テキストは4~5ページ程度というのが、続けていくのにちょうどいいボリューム感だと思いました。同じようなフレーズを盛り込んだり、日本語での翻訳が載っていたりするので、繰り返し学ぶことによって感覚に染み込みやすくなると思います。

――『ラジオ英会話』ならではの魅力はどこにあると思いますか?

テキストのボリューム感はもちろん、音声と併用できる点です。ラジオを聞いてみたら、ナチュラルなスピードで話されていて、リスニング力も上がると思いました。映像を見て勉強するサービスがたくさんあるなか、ラジオという耳にもフォーカスを当てた媒体である点が、音声に集中しやすく魅力的です。

あと、このテキストのサイズ感が持ち運びしやすくいいですよね。テキストを見て机に向かって勉強するスタイルだけでなく、通勤時など場所を選ばず学習できると思います。

――『ラジオ英会話』で学んだことはどのようなシーンで活用できると思いますか?

日常で使える自然な表現の会話が盛り込まれているので、アイスブレイク時や旅行など、あらゆるシーンで活用できることばかりだと思います。

『ラジオ英会話』詳細はこちら

『ラジオ英会話』過去の放送を視聴してみる

英語圏のビジネスシーンで使える力が身につく『ラジオビジネス英語』

――次に、『ラジオビジネス英語』の感想を教えてください。

『ラジオ英会話』に比べると、一気にビジネスに特化した内容でしたね。語彙に関しては自信がありましたが、知らない単語や表現が出てきて非常に勉強になりました。

――『ラジオビジネス英語』ならではの魅力はどこにあると思いますか?

ビジネスシーンでの会話のみならず、世界のビジネスパーソンへのインタビューがあるのも面白いと思います。インタビューを受けているのはネイティブの方ですが、かといって難しい表現がなく、リスニング力も上がります。バランスよく学べると思いました。

――このテキストで学習したことはどのように活用できると思いますか?

日本人は意見を述べる際に婉曲な表現を用いる傾向があるので、伝え方としても勉強になります。一つひとつの表現が、日本人の感覚からするとストレートな意見に感じると思いますが、海外の方との間で使うストレートな表現を学べるのがいいですね。

『ラジオビジネス英語』詳細はこちら

『ラジオビジネス英語』過去の放送を視聴してみる

――『ラジオ英会話』や『ラジオビジネス英語』を体験していただきましたが、これから英語を学びたいと考えている方にとって、このテキストは役に立ちそうでしょうか?

はい、役に立つと思います。言語学習はコツコツと継続することが大切なので、1回15分とスキマ時間で勉強できるのが良いですよね。まずは1日15分決められた時間に聞き流してみたり、家でもう一度聞きながらシャドウイングしてみたり、と基本的なことから取り入れやすいと感じました。

さらに1回15分と短いため、ほかの学習方法と組み合わせやすい点も魅力だと思います。例えば、これらのテキストで語彙を増やしてから英語のニュースを見たり英会話スクールに通ったりすることで、インプットとアウトプットを取り入れた学習ができます。カスタマイズして、それを継続することで習得の近道になるのではないでしょうか。

――最後に、これから英語を学ぼうという方にアドバイスをお願いします。

言語は、使わなくては忘れてしまうもの。まずは気軽に、"英語を聞く"ことから始めて、慣れてきたら何か見ながら聞いたり、シャドーイングしてみたり……日常生活の数十分だけでも英語に触れることが大切だと思います。ぜひ『ラジオ英会話』や『ラジオビジネス英語』などのNHKテキストを活用して、自分にあった学習法を見つけてみてください。

日常会話からビジネス英語まで学べる
NHKテキスト『ラジオ英会話』『ラジオビジネス英語』

学生から社会人まで、無理なく自然な英会話力を習得できる『ラジオ英会話』

学生から社会人まで実用的な英会話力を学ぶことができる『ラジオ英会話』。 インターネットやアプリで1回15分、気軽に聴いて学べる英会話スキルアップツールです。

また、身につけた英語力の維持のために利用するのにもぴったり。番組に対応したテキスト教材を使えば、英語の文章の読み書きの力も身につけられるので、「読む」「聞く」「書く」「話す」の4つの力を満遍なく伸ばしていける教材です。

 『ラジオ英会話』2025年4月号はこちら

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国際ビジネスに通用する英語力を総合的に学べる『ラジオビジネス英語』

国際的なビジネスの場で求められる英語力&英会話スキルを学べる『ラジオビジネス英語』。 月~水曜日は英会話スキルの向上、木曜日は豊富な例文を使って英文でのメールのやり取りが学べる英文Eメールの講座、金曜日はリスニング力とビジネスの教養を育むインタビューと、多角的な側面からワンランク上の英語を学ぶことができます。

ビジネスに特化されている分、難しいと感じるかもしれません。ですが、それだけしっかりとビジネスシーンで役立つ英語を身につけられるということ。すぐに使える内容なので、短時間で効率よく学びたい多忙なビジネスマンにぴったりです。

 『ラジオビジネス英語』2025年4月号はこちら

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『ラジオ英会話』『ラジオビジネス英語』は、いずれも1回15分という短時間のレッスン。週5日の配信を休日にまとめて聞いても、1時間強で終えられます。 一定期間は聴き逃し配信で何度でも聴けるので、生活スタイルに合わせて学ぶことができます。

小ぶりなテキストは持ち運びにも便利。お家での学習だけでなく、通勤時間やカフェタイムなどの時間にも勉強できます。ぜひ、スキルアップのために取り入れてみませんか。

日常シーンから学ぶ『ラジオ英会話』

ビジネス英語を幅広く学ぶ『ラジオビジネス英語』