※本記事は「兵庫県旅館ホテル生活衛生同業組合」
から提供を受けております。
こんにちは。「山の家 浄山 神鍋ハイランドホテル(以下、神鍋ハイランドホテル)」の総支配人の中島丈裕です。
日本のスキーの発祥は、明治44年(1911年)にまでさかのぼります。他方、神鍋でのスキーの発祥は、11年後の大正12年(1922年)2月。中島久太郎(浄山)氏が、スキー場開発の一念から単身スキーで踏査を行い、有志の皆様の後援を受けて開拓を重ね、現在の神鍋高原の端緒をつくり、「山の家 浄山」という名で宿泊所を創業しました。
その後、昭和26年(1951年)に神鍋スキー場開拓30年を記念して建設したのが、当館「神鍋ハイランドホテル」でございます。アップかんなべスキー場「みやの森コース」の中腹に建ち、創業より家族経営によって運営してきた歴史あるホテルです。
澄んだ空気、緑豊かな山々、四季折々の表情を見せる神鍋高原。この地は、私たちにとって特別な場所です。祖父の世代までは邪魔者扱いされていた雪が、今では人々に喜びと恵みをもたらす宝物へと変わった場所。そんな自然に抱かれるように、神鍋ハイランドホテルはあります。木の温もりを感じる館内に足を踏み入れると、どこか懐かしい、あたたかい空気に包まれるのを感じてもらえると思います。
前述のとおり、私の祖父である中島久太郎は、この神鍋に初めてスキーを取り入れた人物です。大正時代、まだスキーなんて言葉を知っている人はほとんどいなかった頃、祖父は遠くで雪の上を滑る人たちの話を聞きつけたそうです。すぐにスキー板を取り寄せ、自らこの神鍋の雪山を滑ったそうで、これが神鍋のスキー発祥の瞬間でもありました。
その後、雪と戯れる人々の笑顔に、祖父はこれこそが、神鍋の新しい時代の始まりだと確信したそうです。それが大正12年(1923年)、まさにこの年が、神鍋の歴史の大きな転換点となったのです。その後、当館の前身である「山の家 浄山」の名前で、家業である宿業が始まりました。そして昭和44年(1969年)に株式会社神鍋ハイランドとして新たなスタートを切りました。
この宿は、神鍋スキー場の歴史と共に歩んできたと言っても過言ではありません。高度経済成長期には、本当にたくさんの人がスキーを楽しみに神鍋を訪れ、神鍋エリアも活気に満ち溢れていました。当館は家族経営ならではのあたたかさが特徴で、まるで自宅にいるような心地よさを感じられるとお客様からコメントをいただいたり、毎年必ず泊まりに来ていただくリピーターのお客様も数多くおられたりします。
近年は特に小学生のお子様のおられるご家族の利用が多いように思います。また夏には学生の合宿などの利用も多い宿です。海外からの団体のお客様も来られるようになりました。
当館は、決して豪華ではありませんが、家族みんなで心を込めてお客様をお迎えしています。木の温もりを感じる客室、地元の食材をふんだんに使った料理、そして何よりも、お客様一人ひとりに寄り添う、あたたかいおもてなしを大切にしています。目の前にはゲレンデが広がり、冬はスキーやスノーボードを楽しむには最高のロケーションです。
施設内には大浴場、食堂、ミーティングルーム、レンタルスキーなどがあります。客室は23部屋あり、和洋室などベッドルームもあります。
私がこの道を選んだ理由
実は、最初から家業を継ごうと思っていたわけではありません。ぼんやりとそんな将来もあるかとは思っていましたが、中学生の頃に両親から「旅館業が好きかどうか」と聞かれたことが、この道をハッキリと意識するきっかけになりました。
大学を卒業してからは、地元で就職しながら家業を支える道も考えていましたが、現実はそんなに甘くありませんでした。料理やサービスをしっかりと学ぶ必要があると感じ、調理師専門学校に通いながら大阪のレストランで修業を積んだうえで、30歳を機に故郷に戻って、この宿を継ぐことを決意しました。
私なりに考える家族経営のメリットは何と言っても家族でお客様をお迎えできるところで、本当に強い絆と信頼関係から成り立っていると感じております。最近は息子も仕事を手伝ってくれるようになったり、下の娘も客室のお掃除を手伝ってくれたりと楽しくやっています。またお客様にとっては、田舎の親戚の家に遊びに行ったかのような家族経営ならではのあたたかさがあるのではと思っています。
実は神鍋高原は美味しい食材もたくさんあり、冬にはカニ料理を、リクエストがあれば但馬牛のステーキやすき焼きや焼肉もご用意できます。
その他にも、神鍋の湧き水で育ったニジマスは多くのお客様から美味しいとご評価いただいている食材です。
また夏には、ホテル前の芝生スペースでお楽しみいただけるBBQプランも受け付けています。
神鍋ハイランドホテルは冬にスキーはもちろん、グリーンシーズンにはマウンテンバイクや熱気球、ゴルフなどもすぐ近くで楽しめますし、レンタルバギーもありますので、周辺散策も楽しめます。
新たな挑戦 – 四輪バギーで神鍋の魅力を再発見
この神鍋の魅力を、もっと色々な形で伝えたい。そう考えて始めたのが、四輪バギーによる事業です。四季折々の自然を間近に感じながら地元の方々との触れ合いや、食材の発見など、地域の人々と農業と宿泊を繋げ、普段とは違う視点から神鍋の魅力を発見してもらえたら嬉しいです。
神鍋ハイランドホテルは、家族経営ならではのあたたかさと、自然豊かな環境が魅力のホテルです。ぜひ一度遊びに来てください。
全ては家族への感謝と、地域への感謝、次代に繋ぐ想い – 未来への約束
この宿を続けてこられたのは、育ててくれた両親や祖母、地盤を作ってくれた祖父、そしていつも支えてくれている妻のおかげです。本当に感謝しています。そして、僕が幼い頃そうだったように、僕の子どもたちにも、この神鍋で暮らすことへの希望や誇りを持ってほしい。そのためにも、この地域に貢献していくことが、私の使命だと思っています。
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