美しい海や豊かな自然、独特の文化や歴史を持つ沖縄は、日本のみならず世界中から多くの観光客が訪れる日本屈指の観光地です。コロナ禍を抜けた今、沖縄県の観光産業は右肩上がりの成長を続けています。

  • 沖縄の景色

そんな魅力ある沖縄は、観光業を支える観光人材も、地元沖縄のみならず、日本全国から集まっています。中には、沖縄に強い憧れを抱いて移住してくる方も多くいるのだとか。

本記事では、沖縄観光業のインターンシップに、国内外から参加した学生3名で座談会を実施。今ホットな沖縄の観光業に触れてみてどうだったか、想像とのギャップはあったかなど、ありのままの感想を語り合ってもらいます!

お話を伺うのは、ホテル業とブライダル業のインターンシップに参加した3名!

銘苅 梨乃さん/ブライダル業
沖縄県出身。現在は神戸の大学でホテル・ブライダルを専攻し、今夏はインターン生として「沖縄ワタベウェディング」へ。大学では沖縄県人会にも参加して人脈を広げている。
堂﨑 理名さん/ホテル業
福岡県出身。地元の専門学校でホテルブラダイルを学び、「ANAインターコンチネンタル石垣リゾート」のインターンシップに参加。ホテル業を体験し、接客業の楽しさに開眼。
パク・ホジュンさん/ホテル業
韓国出身。韓国の大学でスポーツ健康管理学を学びながら、ワーキング・ホリデー制度を利用し、「ロワジールホテル那覇」で1年間の長期インターンを行う。

バックボーンはさまざま!でも、沖縄への期待感という共通点も!

TOPIC-01 沖縄の観光業に興味を持ったきっかけは?

  • Q1沖縄の観光業に興味を持ったきっかけは?

――まずは自己紹介からお願いします!

本日はよろしくお願いします!私は沖縄県出身なんですが、今は神戸の大学でホテル・ブライダル業界について学んでいる銘苅です。将来はウェディングプランナーを目指しているので、この夏は「沖縄ワタベウェディング」で3日間のインターンシップに参加しました。


  • 銘苅さん

堂﨑と申します。私も銘苅さんと同じく、ホテルかブライダル業界で働きたくて、地元・福岡の専門学校で学んでいます。以前から憧れだった沖縄のホテルを希望し、「ANAインターコンチネンタル石垣リゾート」で1カ月間の長期インターンを行っています。


僕は韓国出身のパクといいます。僕はワーホリを利用して2024年7月から日本へ。「ロワジールホテル那覇」で1年間かけて働くことになっています。


――ほかの県ではなく、沖縄をインターン先に選んだ理由は?

おふたりのきっかけも気になりますが、その前にパクさんの日本語がすごく流暢で驚きました!日本語はどこで学ばれたんですか?


実は趣味のゲームを通じて独学で覚えたんですよ。だから、少し分かりづらいところもあるかもしれません……(笑)


いやいや、かなりお上手ですよ!でも、なぜワーホリ先を沖縄のホテルにしたんですか?


率直に沖縄の魅力に惹かれたからですね。海がキレイで観光業も盛んな“日本のハワイ”というイメージと、沖縄独自の文化や歴史にも興味を持ちました。

僕の中でホテルとは単なる宿泊施設ではなく、ホテルで過ごす時間や空間そのものが、その国・そのエリアのイメージに直結する重要な場所だと思っていて。そんな魅力があり、世界中から人が集まる場所のホテルで働けば学ぶことも多いし、いろんなことに挑戦して自分の経験値を高めたいと思ったんです。


  • パクさん

韓国でも沖縄はそんな風に知られているのはうれしいですね!私が通う大学でも、観光学を教える先生方が常々、「沖縄の観光産業は未来がある」とおっしゃるので、改めて沖縄で働くことに興味が湧いてインターンを決めたんですよ。


先生方の「沖縄推し」はありますね!私も先生方が薦めてくださったのがきっかけです。私自身も夏の観光といえば沖縄というイメージがあったので、単純に来てみたかったというのもあります(笑)。


  • 堂﨑さん

ちなみに堂﨑さんはホテルでどんなことをしているんですか?僕は主にバンケットサービスを担当していて、会場セッティングや配膳を主に対応しています。


今はスタッフの方に指導していただきながら、ベッドメイキングやデリバリーといった「ホテル業の基礎」を担当させてもらっています。ちょうどハイシーズンなので忙しさを感じることもありますが、その分充実した毎日で「沖縄のホテルで働くことにしてよかった!」と感じることも多いですね。


TOPIC-02 沖縄の観光業を体験して感じたことは?

  • Q2沖縄の観光業を体験して感じたことは?

――実際に働いてみて、どう感じましたか?

ホテルでの仕事は想像以上に手応えのあるものでした。フロント担当ならお客様と関わる機会は多いとは思っていましたが、それ以外の仕事でもお客様と接することが本当に多くて。そのたびに「ありがとう」と言ってくださるのがうれしいんです!インターン生の私でもお役に立っているのかな、と思えることがやりがいになっています。

あと、地元の福岡も海外からのお客様が多いですが、沖縄はその比ではないぐらい多いのでビックリしてます。


  • 堂﨑さん

やっぱり海外のお客様は多いですね!あと「ありがとう」はよく言ってもらえますが、励みになりますね。


感謝の言葉はモチベーションが上がりますよね!

沖縄を選んでよかったなと思ったのが、とにかく一緒に働く人たちが温かい点かもしれません。年齢関係なく友達感覚で接してくださる方が多いので、とても仕事がしやすいと感じます。インターン生として特別扱いするのではなく、一緒に働く仲間として接してくださるのがうれしいです。しかも、この前の休日は先輩スタッフが地元のお祭りに誘ってくださって!あれは楽しかったな〜。


日本の方でもそう感じるんですね。僕も働き出した当初は、僕から話しかけないと誰も話してくれないだろうし、かといってスタッフの皆さんと何の話をすればいいんだ⁉️と戸惑っていたら、それがいい意味で裏切られました。沖縄の人はフレンドリーな人が多くて、先に声をかけてくれるので話題を考える必要も一切ないぐらいです。


  • パクさん

沖縄出身なのでよく分かるんですが、沖縄の人は距離感が近いんですよ。スーパーでもおばちゃんが気軽に話しかけてくるし(笑)。帰省してきたときは特に感じます!


オープンな人が多いというか、いつでもウェルカムな姿勢がすごくありますね。


私はウェディングプランナーやドレスコーディネーターの仕事を見学させていただいたんですが、先輩方のコミュニケーション力の高さに圧倒されました。お客様の本音を引き出しながら気持ちよく話してもらう話術だったり、相手に寄り添う共感力だったりと、学ばせていただくことが本当に多く座学との違いを感じましたね。

あとは沖縄のお客様と、観光で来られるお客様のニーズの違いも、沖縄のウェディングならではだと思いました。


  • 銘苅さん

そんなに違うものなんですか?


はい、観光でいらっしゃるお客様はいわゆる「リゾート婚」で、少人数ゆったりとした式で、式後の撮影などを重視されます。

一方、沖縄の方は、とにかく人を多く呼ぶスタイルが多いですね。獅子舞による演舞をはじめ、余興部分にはすごく力が入っています。その両面を担当できるのも醍醐味の一つですね。


TOPIC-03 働いてみて分かった、沖縄で働く醍醐味とは?

  • Q3働いてみて分かった、沖縄で働く醍醐味とは

――皆さん充実したインターン生活を送られているようですが、逆に現実を見た点はありますか?

やっぱり語学力が必要なんだと痛感しました。海外のお客様が本当に多いので、とにかく英語は必須!そして、ホテルだと中国語や韓国語もよく聞こえてくるので、そういった言葉も勉強すべきだと感じています。


  • 堂﨑さん

沖縄のブライダル事情を聞くと、海外から来られるリゾート婚も増えているので、英語が話せる方が仕事の幅も広がるそうですよ。


それと、思った以上に外国人スタッフの方が働いているので、コミュニケーションを取る上でも英語力は必要ですね。


私が感じたのは、ブライダル業は決してキラキラした仕事ばかりではないということ。一見すると華やかだけれど、資料作りなどデスクワークも多いし、当然ながら売上やコストなども考える必要があるシビアな仕事なのだと改めて感じました。

その反面、実際の結婚式に立ち合わせていただいた時の感動といったら!苦労はするけれど、達成感もある仕事だとも感じています。


  • 堂﨑さんと銘苅さん

――インターンシップ経験という糧を得て、今後の目標を教えてください。

まずは日本語、そして英語を上達させてペラペラになること!それに加えて沖縄のことを深く学びたいですね。例えば、お客様に沖縄の地名を尋ねられても、まだきちんと答えられないんです。読み方が難しいので(笑)


  • パクさん

確かに。日本人の私も読めないです(笑)


それも含めて沖縄の文化や歴史も学び、僕が経験したことをホテルというさまざまな国の方々を迎え入れる場所で沖縄の魅力を紹介できれば。今はまだまだですが、まだ1年あるから焦らず、でも一生懸命頑張りたいです。


私もホテルで働く楽しさを知って、観光業の醍醐味を実感できました。そういう意味では沖縄の観光産業は国内外の観光客が訪れていて活気があるし、ここだからこそ経験できることも多い気がします。最初は気軽な気持ちでインターン先として沖縄を選んだんですが、今は沖縄で働くことも視野に入れて今後を考えたいです。


  • 堂﨑さん

私自身はブライダル関係で働くという目標は変わらないものの、お2人のお話を聞いて、ホテルの仕事にも興味が湧いてきました。それと、改めて地元に戻ってみて、やっぱり沖縄はいいな〜なんて感じています。


  • 銘苅さん

僕が言うのもなんですが、いいところだと思います!(笑)他の観光地にもないものが沢山ありますし。


大学では沖縄県人会があって、出会った先輩方の多くが沖縄に戻って就職しているんです。一度地元を離れて改めて沖縄のよさを知るというか、コミュニケーションの取りやすさだったり、人と人との距離感を考えると沖縄の方が働きやすいと感じるみたいで。私も今回インターンに参加して、ちょっと頷くところはありますね。今は地元に帰るか本土に残るか気持ちは半々なんですが、ちょっと迷うな〜(笑)


今回は沖縄で観光の仕事を志した3名の座談会でした。当初抱いた憧れから、現実をリアルに体験したことで、さらに前向きに取り組んでいる3名の姿が印象的です。

右肩上がりの成長を続けている沖縄の観光業界で、今後彼らの活躍が楽しみでなりません。

  • インタビュイーの皆さん

沖縄で観光の仕事に興味がある方は、ぜひ一歩を踏み出してみては?

今、ホットな沖縄の観光産業に興味のある方は、ぜひ3名のように一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

沖縄の観光人材をもっと知りたい方は……

沖縄観光みらい新聞」は、「観光の力で、沖縄の未来はもっと動き出す」を合言葉に、沖縄で活躍するさまざまな観光業の方々のインタビューを連載。沖縄の観光産業の面白さ・働きがいを知ることができます。

  • 沖縄観光みらい新聞

\24名の観光人材のインタビュー掲載!/

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就職イベントや職業体験にトライしてみたい方は……

おきなわ観光人材マッチングNAVI 」では、沖縄県が沖縄観光業界で働きたい方と仕事とのマッチングをサポート。インターンでは、沖縄県外からや離島間の渡航費支援も実施中です!沖縄観光のお仕事を知りたい、体験したい、働きたいという気持ちを応援します。

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