バイク、電動アシスト自転車、ボート、エンジンなどなど、ヤマハ発動機の事業は非常に多岐にわたります。

もしかしたら一貫性がないように見えるかもしれませんが、実はその根底には、一貫して「チャレンジ精神」という風土の存在がありました。そのルーツをさらに辿っていくと、「スポーツ」の影響が色濃く反映されていることに気づきます。

モータースポーツから始まり、現在もさまざまなスポーツ支援を行うヤマハ発動機。その背景には一体、どういった企業理念があるのでしょうか。

▼挑戦を止めないヤマハ発動機、背景にある「やらまいか精神」とは?

ーーそもそもヤマハ発動機とスポーツの繋がりの歴史は?(編集部調べ)

ヤマハ発動機の本社がある静岡県西部地区周辺で昔から根付く「やらまいか精神」。「やらまいか」は遠州弁で「やってみよう」という意味です。この「やらまいか精神」の風土がヤマハ発動機のチャレンジ精神の形成にも影響しているのかもしれません。

ヤマハ発動機は、もともと音楽のヤマハから生まれた会社で、戦時中はオルガンで培った木工技術を応用し、航空機用の木製プロペラを作りました。その流れで金属製のプロペラも作り、さらには金属加工の機械をどう使うか考えた結果、バイクも作ってみよう……と派生していって、ヤマハ発動機の歴史がスタート。

ヤマハ発動機の創業は1955年で、バイクを作るメーカーとしては最後発組だったにもかかわらず、創業者の川上源一は「やるからには必ず世界に通用するものを作ろう」「絶対に一番を目指そう」と意気込んだそうです。
そして実際に創業から10日後、当時の日本最大の二輪レース「富士登山レース」にYA1というバイクを送り込み、初出場にして優勝を勝ち取っています。しかも、上位10位のうち7台がYA1という圧倒的な結果で!

その後も「どんどんいろんなことに挑戦してみよう!」というスピリットから、ボートや船外機、自動車エンジン、産業用ロボット、無人ヘリコプター……などなど、様々な事業への挑戦を続け、現在に至っています。

モータースポーツの挑戦から始まったヤマハ発動機。そして、それは今日に続く熱心なスポーツ支援にも繋がっています。
ヤマハ発動機の強みの根源でもある「スポーツ支援×チャレンジ精神」について詳しく調べるため、今回は静岡県磐田市にあるヤマハ発動機の本社を訪れ、スポーツ推進グループでリーダーを務める久保晃一さんに話をお聞きしました!


▼スポーツでつながる絆が、会社も地域も強くする

ーー久保さん、本日はよろしくお願いします! まずは簡単にキャリアをうかがってもよろしいですか?

人事総務本部スポーツ推進グループリーダーの久保晃一です。1998年の入社から約12年間、ヤマハ発動機ラグビー部(現・静岡ブルーレヴズ)で社員兼ラグビー選手としてプレーしていました。2000年から5年間は日本代表としても活動し、ラグビーワールドカップ2003にも出場しています。
現在は団体・個人に対するスポーツ支援事業や選手を引退した社員たちのセカンドキャリアの支援などに携わっています。

  • ラグビー選手時代の久保さん(当時・写真中央)

ーースポーツ支援とは具体的に、どのようなスポーツを指すのでしょう?

ラグビーの「静岡ブルーレヴズ」はもちろん、サッカーの「ジュビロ磐田」、女子サッカーの「静岡SSUボニータ」、バスケットの「ベルテックス静岡」、女子バレーボールの「ブレス浜松」、ヨットの「ヤマハセーリングチーム 'レヴズ'」など、さらにはヤマハ発動機スポーツ振興財団も抱えているので、個人のアスリートやスポーツ研究者まで挙げると、数えきれないほど様々なスポーツ支援に力を入れています。

例えば、当時、ラグビー選手OBの社員で作った「磐田ラグビーフットボールクラブ」は、現在でも約3割が当社ラグビーOB社員のメンバーで構成されており、どなたでも参加できる仕組みになっています。このクラブは、地域の子どもたちにラグビーを教えるなど若い世代にもスポーツの輪を広げる活動も行っています。こういった活動もスポーツ支援のひとつだと言えるかと思います。

その他にも、チームや個人に対する金銭的な支援だけでなく、引退後の選手のキャリアに対するサポートも積極的に行っており、地域のスポーツ振興や普及活動、団体の運営に協力しているところもあります。

ーースポーツ支援に力を入れることで、社内的に良い影響が出ているなと感じることはありますか?

週末はヤマハスタジアムでサッカー観戦、ラグビー観戦をする社員も多く、試合のあった翌日 は職場でも盛り上がることもあります。ブルーレヴスの一部の選手は共に働く社員ということもあり、「いい試合だったよね」「勝ててよかった」など、スポーツを通して職場の仲間と共通の話題で盛り上がることが出来るので、仕事にも好影響があるといえます。

ーー社外、または社会への影響についてはいかがでしょう?

一番大きいのはブランド認知度の向上でしょうか。
サッカー「ジュビロ磐田」のユニフォームにも企業ロゴが入っていますし、それがお客さまとの関係性強化にも繋がっています。取引先の方々にも「ジュビロ、応援してるよ!」と言ってもらえるなど、スポーツを通して絆がどんどん広がっている実感もあります。

そして、企業としての社会的責任という意味で、スポーツ支援が地域振興に寄与しているという側面もあると思います。

ーースポーツ支援を通して、地域がひとつになる旗振り役のような存在になっているんですね。


▼チャレンジをみんなで応援しサポートする風土

ーースポーツ支援に取り組む姿勢と、ヤマハ発動機の「チャレンジングな風土」とはどのように結びついているのでしょうか?

ヤマハ発動機は「感動創造企業」を企業理念にしています。世界の人々に新たな感動と豊かな生活を提供することを目的に、失敗を恐れず、もう一段高いものに取り組もうという行動指針を持っています。その企業風土に対し、スポーツが持つチャレンジ精神が合致していると思います。私自身もチャレンジをしっかり応援してくれる会社だと感じています。

ーー具体的に、どういうときにそう感じるんですか?

例えば、私はラグビー選手を引退したあとに、海外勤務を希望しました。ヤマハ発動機は売上の9割以上が海外売上の会社なので、やはり一度は海外勤務にチャレンジしたかったのです。そういった時に、当時の上司や先輩が、「こういった経験を積めば海外支社に駐在できるよ。」と大変丁寧に道筋を示してくれました。

実際、上司や先輩のアドバイスに従って日本で3年ほど勉強したのち、ブラジルのマナウスという都市に4年間駐在し、調達に関する仕事を担当することができました。

  • 駐在時の久保さん(当時、写真中央)

ーー久保さん自身、チャレンジを応援してもらった側だったんですね。

ヤマハ発動機には、昔からこういう空気があるんだと思います。私自身も、私の上司や先輩がチャレンジする姿を常に見てきました。チャレンジングな意見が通りやすいという社風と感じますし、それに向けたサポートもしっかりしている会社だと思っています。

ーー応援してもらった経験があるからこそ、自分も後輩を応援しようという人もたくさんいそうですね!

スポーツを通して様々なチャレンジを応援しているからこそ、仕事のチャレンジも応援するという空気につながり、相乗効果となっているのかもしれません。

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静岡の地に根ざし、海外売上高比率が90%を超えるグローバル企業として、バイクや電動アシスト自転車、ボート、エンジンなど、多岐にわたる事業を展開するヤマハ発動機。お話を聞いて、そのアクティブな企業活動の背景には、創業時から脈々と受け継がれる「やらまいか精神」の風土があることがわかりました。

若手にも多くのチャンスを与え、挑戦を望む社員がいればとことん応援する。スポーツ支援などから培ったそのチャレンジ精神は、広い世界で活躍したいと願う社員の背中を大いに後押しする。
失敗を恐れず、さらなる高みを目指す、そんな「感動創造企業」を謳うヤマハ発動機には、社員ひとりひとりの夢を実現するための最高のフィールドが広がっているようです。

INFORMATION

バイク、マリン製品、電動アシスト自転車、産業用ロボット、無人ヘリコプター、さらにはプールまで、幅広い事業を展開し、多様な製品を世界中に提供するグローバルカンパニー『ヤマハ発動機』。非日常空間から日々の生活まで、世界の人々のあらゆるシーンに寄り添い、感動を提供することで“次”を期待される企業を目指し、今後成長が期待されるAI、EV、ロボティクス、アグリなど多彩な事業を展開。さらに活躍できるフィールドを広げるべく、ヤマハ発動機では、新しいことに挑戦したいと考えている人を求めています。手を挙げれば若手でもチャレンジできる自由な会社です。自分の可能性を広げたい方、世界中の国や様々な国籍の人と積極的に関わり、グローバルに活躍したいと考えている方は、ぜひ一度、ヤマハ発動機の会社説明会に参加してみませんか?

[PR]提供:ヤマハ発動機