はじめまして、NR・サプリメントアドバイザーの関川と申します。

今回のテーマはペニスのサイズを増大させるサプリは嘘か? 本当か? についてです。

弊社は男性のヘルスケアに関するお悩み相談窓口を開設しており、中にはペニスの大きさに悩んでいる方からサプリのご質問を承ることもよくあります。

いわゆる「ペニス増大サプリ」の世界は、悩みにつけこんで過激な広告を出す業者や嘘の口コミで販売手数料を稼ぐメディア、お金をもらい紹介するインフルエンサーなどが存在するため、実際の効果や期待値について勘違いをしている人も多いのが実情です。

もちろんリテラシーの高い方は「飲むだけで広告のようにペニスが増大するなんて嘘だろう」と疑いの目を向けているはず。

それでも心のどこかでは「どうにか少しでもサプリで大きくできないのだろうか?」「本当にサプリは全く効果がないのだろうか?」と疑問を持たれる方もいるのではないでしょうか?

今回はサプリメントアドバイザーという専門家のニュートラルな立場から、ペニス増大サプリの実態や成分について紹介したいと思います。

ペニス増大サプリの正体とは

まずは「そもそもペニス増大サプリとは何なのか?」「なぜペニス増大サプリには嘘くさい商品が多いのか?」といった点を解説します。

サプリメーカーや販売業者の意図法律上の問題など、製品を選ぶうえで知っておきたいことを詰め込みましたのでご覧ください。

① 増大サプリというカテゴリーや明確な定義は存在しない

ペニス増大サプリとは、もちろん陰茎のサイズアップを目的とした製品のことを指します。……以上です。

「こんな成分が入っていれば増大サプリ」といった明確な共通認識や概念は一切存在しません。

そもそもの話ですが、日本では「このサプリを飲めばペニスが○cm大きくなる!」という宣伝をするのは違法行為に該当します。

日本には薬機法と呼ばれる法律があり、身体を健康な状態に近づける「サプリ(食品)」と、疾病の治療に使用する医薬品を明確に区別しているからです。

サプリはあくまで健康を維持強化するものであり、病気の治療に使用はできず、絶対的な効果を保証するものでもありません。一方、医薬品は強制的な作用で症状に対処できることや危険な副作用がともなうことから、法律で厳重に管理されています。

だからこそ、サプリが効果を保証するような広告を出すことは消費者がサプリを医薬品だと勘違いしてしまい危険とみなされ、法律の規制を受けているのです。

詳細は難しいので割愛しますが、少なくともペニス増大サプリの広告で見かける「何日間で⚪︎cm大きくなります」といった表記や、ペニスが劇的に大きくなっているビフォーアフターの画像確実に違法な表現だといえます。

しかし、日本では消費者側のリテラシーが低いことや規制が追いついていないことを良しとして、法律に違反している虚偽の広告を出す業者が多いのです。

薬機法の存在を知っていれば、少なくとも法律に違反している信頼のおけない業者や製品を候補から外せるため、ぜひ覚えておいてください。

② 過激な広告やインフルエンサーの投稿で認知が広まる

しかし、なぜ違法な表現にもかかわらず世の中にはペニス増大サプリという触れ込みで多くの製品が並んでいるのでしょうか? それは、サプリ販売業者やメディア、インフルエンサーが自分たちの利益を優先して情報を発信しているからです。

まず、定義がないためサプリ販売事業者が「このサプリを飲めばペニスが増大する」と広告を打ち出せば、中身の成分が何であろうと増大サプリとして広まってしまいます。

さらに追い討ちをかけているのが、紹介料を目当てに虚偽の口コミや効果を宣伝するメディアやインフルエンサーの存在。

彼らは企業から案件をもらって宣伝することや、製品が売れることでお金が入るため、過激な表現で購買を煽ります。

特にフォロワー数やファンが多い有名人は影響力が強いので、本当に良い製品なのか見極めが難しいです。

結果として、科学的根拠がない製品実態とかけ離れた口コミや嘘の情報により売れているという構図になっているのです。

③ ペニスのサイズに関する調査が行われている成分は限られている

では、ペニス増大サプリに関する情報は全て嘘なのでしょうか? 私はそうは思いません。

実際にペニスのサイズアップが報告されている成分もあるため、1つ1つの成分を調査して作用正しい期待値を知ったうえで選ぶとより適したものが見つかります。

ただし特定の成分を摂取してペニスのサイズアップを確認するという研究は限られているので注意が必要です。

理由は1歩引いて考えるとすぐにわかります。そもそも研究とは、社会課題の解決や学問の発展を目的として資金が集まり行われるものです。

ペニスのサイズは男性にとって重要なことですが、残念ながら投資対象としては不適格。社会的な意義が薄いことやサイズが小さくても健康上の問題はないことから、実際には我々が思っているよりも研究が行われていません

つまり、世の中にあるペニス増大サプリの成分は、科学的根拠のない嘘が多いということになります。

嘘の広告や口コミに騙されないためには、成分の研究データが本当にあるかどうか? までしっかりとチェックする必要がありそうですね。

広告等で陰茎増大サプリとして取り上げられている成分5個と学術データ

今回は一般的なペニス増大サプリに含まれている人気成分5つの研究データを分析します。

ちなみにご紹介するのはあくまでペニスのサイズ増加に関するデータの有無について。

直接的なデータがない成分でも実際に増大を実感して満足している方がいる可能性はありますので、参考程度にご覧ください。

① コブラやマムシなど伝統的な原料

まずはコブラやマムシなど、伝統的な食材をパウダー状にした素材。

コンビニで買える精力ドリンクなどにも含まれており、いかにも下半身に効果的なイメージが膨らみますよね?

しかし、動物系の伝統的な食材を根拠にペニス増大をアピールしていたら、嘘である可能性が高いと考えて良いでしょう。

なぜなら、コブラやマムシに含まれる成分の構成は、普段私たちが食べているお肉と変わらないアミノ酸だからです。

一般的に研究で効果が認められている有効成分の多くは、植物に含まれる「フラボノイド」「サポニン」「アルカロイド」などの特殊な栄養素がメイン。動物系の原料は、基本的に植物のような有効成分を含まないので、ペニスに対して劇的な効果は発生しないように思われます。

おまけに、そもそもコブラやマムシをサプリにした時、中に何の成分がどの程度の比率で入っているかも明らかではないため、科学的根拠は最低レベルといわざるを得ません。

もちろん栄養価は高いので日々の栄養補給には役立つかもしれませんが、ペニス増大に効果的という主張は虚偽だといえます。

② シトルリン

シトルリンはスイカに含まれるアミノ酸の一種です。

ペニス増大サプリに含まれる素材の中で最も知名度が高い素材といえますが、どんなはたらきをしているか知らない方も多いはず。

シトルリンは尿を作る時に使われ、NO(一酸化窒素)という物質を作り出します。そしてNOは血管の伸縮性を高めて血流を増加させるはたらきがあるため、結果としてペニスに流れる血流が増えサイズの増加が期待できると考えられています。

しかし、本当にサイズに影響を及ぼすかは別問題。残念ながら摂取することでサイズが増加するという直接的な研究データはありません。

ただし「シトルリンでペニスが増大するという話は嘘か?」と問われると、完全に嘘とはいえません。

近い研究として、大容量を継続摂取するとEDが改善するというデータがあるからです。具体的には、1,500mgのシトルリンを1ヵ月継続させたところ、参加者の50%が中程度のEDから改善を実感したと報告されています※1

つまり、明確なデータはありませんがペニスに対してポジティブな影響がある可能性は否定できません。

※1参照:Oral L-citrulline supplementation improves erection hardness in men with mild erectile dysfunction

③ アルギニン

アルギニンもアミノ酸の一種であり、肉や魚にも含まれる成分です。

そしてアルギニンはシトルリンと体内で全く同じはたらきをする物質。

実は尿を作る際、身体の中では化学反応のサイクルが起こり、アルギニンがシトルリンに、シトルリンがアルギニンに変わりながらNOを生成するためです。

つまり、効果はシトルリンとほとんど同じと考えて差し支えないでしょう。

アルギニンもED改善のデータは存在する※2ため嘘っぱちの成分とはいえないものの、残念ながらペニスの増大に関するデータはありません。

シトルリンとアルギニンは、ペニス増大を目的とする場合だと単体では効果が少し弱い印象。他の有用な成分と組み合わせて摂取できるサプリの方が、より実感が高まるように思います。

※2参照:The Potential Role of Arginine Supplements on Erectile Dysfunction: A Systemic Review and Meta-Analysis

④ 亜鉛

亜鉛は人体に不可欠な必須栄養素である、ミネラルの一種です。

増大サプリや精力サプリにも含まれるメジャーな成分ですが、果たして嘘なのでしょうか?

結論、重要な栄養素だからこそ、過大評価されている側面が否定できません。必須栄養素は不足しているとマイナスの影響を及ぼすものの、足りている人が追加でたくさん摂取しても効果がないからです。

どういうことか、もう少し詳しく説明します。

皆さまは勃起や性欲、思春期の陰茎成長など、性機能に深く関係する男性ホルモン「テストステロン」をご存じでしょうか? 亜鉛はテストステロンを作る際に使用されるため、健康な性機能を維持するためには重要な栄養素といえます。

実際、亜鉛を全く摂取しないと他の栄養素が十分でもテストステロン値が73.43%低下するという恐ろしい研究も報告されているのです※3

ただし、十分に亜鉛が足りている男性に追加で高容量の亜鉛を摂取させたところ、テストステロン値は全く上昇しませんでした※4

つまり健康な人が増大サプリとしてたくさん摂取をしても、期待している効果を見込めるわけではありません。

もしサイズにも影響をもたらすテストステロンを積極的に高めたければ、亜鉛よりも有効な「テストステロンブースター」と呼ばれるサプリを摂取するのがおすすめ。

興味のある方は以下のボタンから詳しく書いた記事を参考にしてください。

イチオシのテストステロンブースターをチェックする

※3参照:Zinc status and serum testosterone levels of healthy adults
※4参照:Serum testosterone and urinary excretion of steroid hormone metabolites after administration of a high-dose zinc supplement

⑤ ニンニク

ニンニクといえば精力増強の代名詞ともいえる人気の成分。

たしかに様々な健康効果をもたらしてくれる優れた野菜であることは間違いありませんが……「増大する」は嘘になるレベルでデータがありません。

意外かもしれませんが、そもそもニンニクは男性機能に関する研究がほとんど行われていないのです。

間接的に影響があるかもしれないのは、血流の面ぐらいでしょうか。ニンニクは強い抗酸化作用があり、高めの血圧を低下させてくれることがわかっています

血流が高まることでサイズにも良い影響があるかもしれませんが、その効果は微力でしょう。

マムシやコブラなどの動物系素材と同様、イメージだけで選ぶと良い結果をもたらさない典型例といえるかもしれません。

※5参照:Effects of Allium sativum (garlic) on systolic and diastolic blood pressure in patients with essential hypertension

実際にサイズに関する臨床試験データが存在するサプリ成分

ここまでお読みいただいた方なら「増大サプリに入っている成分は思ったよりも期待はずれだった……」「増大するという研究データは全くないの?」などの感想をお持ちのはず。

インフルエンサーや販売するためのネット記事がいかに過激な宣伝をしているか……事実とのギャップが見えてしまった部分があるように思います。

しかし、全くデータがないわけではありません。今回は貴重な研究データが存在する2つの成分をご紹介しましょう。

① ブラックVキューブ

ブラックVキューブは、古くから性機能改善に役立てられてきた「ブラックジンジャー」の有効成分を抽出した素材。

ポリメトキシフラボンやジメトキシフラボンという成分がNOの分泌を増加させる機能を有しており、血流の面から男性機能にアプローチできます。

さらに、ED薬のメカニズムと同じはたらきをすることが研究で示唆されているのです。具体的には、勃起を妨げる「PDE5」という物質を抑制するため、結果的に勃起力が高まるという仕組み。

もちろんお薬のように劇的かつ急速な機能があるわけではありませんが、継続摂取をすれば陰茎の血管拡張によるサイズの改善が期待できます。

実際のデータでは、平均年齢65歳の健康な男性45名を対象として90mgのブラックVキューブを摂取させた結果、以下の通りサイズアップしたことが報告されました※6

勃起時はもちろんのこと、通常時のサイズアップに関するデータは非常に珍しく、注目に値します。

なお、対象年齢がやや高いことや、海外のデータにしては参加者のペニスが元々小さいことは、少し気になるポイント。

ただし、誰もが寒い時に血管が収縮して小さくなるなど、ペニスのサイズはコンディションによってもかなり左右されるもの。普段から下半身をベストなコンディションに保っておきたい人には適した成分といえます。

※6参照:Efficacy Assessment of Kaempferia parviflora for the Management of Erectile Dysfunction

② バイオドーパ

バイオドーパはムクナ豆の有効成分「L-ドーパ」を30%以上含む素材。L-ドーパは、脳内でドーパミンの原料になる物質です。

ドーパミンが増えると、脳内でテストステロン分泌の指令を出す「黄体形成ホルモン」が増えます。すると睾丸でテストステロンの生成が増加し、結果的に男性機能にポジティブな影響が出るのです。

研究でもL-ドーパを摂取することで、テストステロンが43%程度増加した結果が出ました※7。そして長期的に継続摂取することで、サイズの増大にも期待が持てるのです。

とある研究では50歳以下と50歳以上のグループにわけ、L-ドーパを摂取させました。すると、それぞれ下記の通りペニスの直径が増大したことが報告されています※8

研究では朝立ちの頻度も多くなったという結果が出ており、サイズの増大が起きたのはテストステロンが高まったおかげであることが強調されています。

特に50代以降で効果が顕著に出ているため、テストステロンの衰えを感じている方はより実感しやすいかもしれませんね。

しかし、50歳未満でもおよそ10%の太さ増加が発生している点も注目ポイント。ブラックVキューブと比較すると、若い人にもさらに適した栄養素といえます。

また、テストステロンを高めるバイオドーパでサイズが増加するということは、バイオドーパ以外でもテストステロンを高めるサプリならば多少のサイズアップが実感できるのかもしれません。

血管や血流、テストステロンに関するデータが揃っている素材は、直接的なデータがなくとも嘘とまではいえないでしょう。

※7参照:Mucuna pruriens Reduces Stress and Improves the Quality of Semen in Infertile Men
※8参照:Effects of Levodopa on Nocturnal Penile Tumescence: A Preliminary Study

ペニス増大目的でサプリを使うならデータに基づいた素材を正しい期待値で

ここまで「ペニス増大サプリは嘘かどうか?」について、販売業者の意図や法律の影響、メジャーな増大サプリの成分など様々な観点から解説してきました。

たしかにあからさまな嘘も多い業界ではありますが、全く希望が持てないわけではない……という印象です。

ただしペニス増大に対する期待値が高すぎるとどんなサプリでも満足できないためご注意ください。

残念ながらペニスの成長は思春期から20代前半で終了するため、以降は大きく成長することはありません。身長が伸びなくなるのと同じです。

ただし、人間は誰もが衰えていくもの。事実、先ほども話に出たテストステロンは、加齢にともなって年間1〜2%減少するほか、不摂生な生活習慣でもどんどん減少していくことが知られています。

そして忙しい今を生きる現代人の中で、100%健康的な生活を実践できている人はほぼゼロといえるでしょう。

もしサイズアップを目的として増大サプリを使用する場合は、そんな加齢や不摂生により低下した自分のポテンシャルを最大限に引き出すためのサポートという期待値が適切です。

サプリだけではなく、日々の食事や適度な運動、十分な休息なども重要になるでしょう。

ただしサイズアップに関するネットの情報は嘘も多く、データに基づいた情報はなかなか出回っていないためリサーチで苦労すると思います。

そのため、もし今回紹介したサプリの成分や検討中のサイズアップ方法など、気になることがあれば、弊社の無料LINE相談窓口も利用可能です。

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