電気代が爆上がりする昨今。食材や日用品の他、外食、子どもの習い事なども続々値上がりしています。「家計を見直さねば!! このままでは赤字に転落してしまう…」と恐々としている方もいるのでは?

というわけで、今回、家計に関する本音トークの座談会を開催し、ファイナンシャルプランナーの高山一恵さんが参加者3人の家計簿をチェック。引き締めポイントなどを解説していただきました。その結果、“固定費”を見直すと貯め体質の家計になるというアドバイスが!! さあ、改善計画をじっくり聞いていきましょう。

今回教えてくれるのはこの方!

高山一恵さん
ファイナンシャルプランナー。2005年に女性向けFPオフィス「エフピーウーマン」を創業。その後、株式会社Money&Youの取締役に就任。結婚、出産、親の介護など人生に多くの転機が訪れる「女性」にお金の知識を伝えるべく精力的に活動している。

参加してくれたメンバーはこちら!

モモコさん(32歳)
会社員、結婚5年目。子ナシのダブルインカムで、夫婦別財布で家計管理をしている。老後に備え個人年金は入っているものの毎月赤字で、ボーナスで補填している状態。

ハヤタさん(36歳)
会社員。子供が2人いる既婚者。夫婦は共同財布で妻が管理。子供が小学校に上がり、習い事費が増えたため、将来の学費にどれだけ備えればいいのかわからないことが悩み。

シュンさん(29歳)
独身。営業職ということもあり飲み会や外食が多い。昨年、昇進・昇給したためタクシーの利用頻度が増えるなど、収入増に合わせて出費も増加中。貯金もほぼナシ。

電気代が3倍に!? 値上げを実感しつつも対策が分からない……

コロナ禍がひと段落したかと思ったら、昨年末から「値上げ」が加速中。食費や光熱費といった日々の生活にダイレクトに影響するものがググッと上がってきています。座談会に参加したみなさんは、どう感じているのでしょうか?

実は……電気代が去年の同じ時期に比べ3倍くらいになっちゃったんですよ。請求額を見てあまりの高さに震えました。

「3倍!!」

3倍はつらいですね。そこまではいかないけれど、うちも2倍くらいになったな。光熱費全般やガソリン代も上がってると実感中。でも、何といっても食材ですね。うちには男の子が2人いるので…。今後、ふるさと納税は全部お米にしようかと考えているくらい(笑)

みなさん、意外とちゃんとチェックしてるんですね。僕は、ニュースで言われてので上がってるんだろうなと思ってる程度で…。値上げを意識することなく、あればあるだけお給料を使い切ってしまう日々を送ってます。

独身の時は僕も同じ。貯金なんて考えたこともなかった。

まさに貯金0です。今回座談会に参加するにあたって、人生で初めて家計を見直しました。いやぁ…、衝撃でしたね。借金がないだけいいかな(苦笑)

実はうちもそんな感じ…。毎月の収支は赤字でボーナスから補填して、気づいたらなくなってるんですよ……

みなさん、家計管理についてはなんとかしなきゃと危機感を持っているものの、どのように改善すればいいのか分からない様子。では、早速、ファイナンシャルプランナーの高山一恵さんに家計簿をチェックしてもらいましょう。

家計簿チェックの前に、知っておきたいこと>>

FPが家計簿チェック&解説! 会計の見直しのコツとは?

家計簿チェック! その①

パーキンソンの法則から逃れるには“先取り貯金”が必須!

若いうちはある程度のお金を使って色々な経験をするのも大切。だから、節約しすぎも良くないのですが、シュンさんは『パーキンソンの法則』にハマってしまっていますね。パーキンソンの法則とは、"支出の額は収入の額に達するまで膨張すること"。多くの人は、収入が増えたら増えた分お金を使ってしまうんです。やはり貯金は先取りにしないと貯められません。【高山さん】

貯金という概念自体、今まで持っていませんでした……

手取り収入の2割を5年間貯め続けると年収分が貯まるので、独身の方は手取りの2割を目標にするといいですよ。年収分の貯蓄があれば、いざという時でも安心です。給与が少なく1人暮らしをされている方は1割を目安にすると良いでしょう。【高山さん】

趣味のゴルフはすごくお金がかかるのですが、仕事に対するモチベーションが上がるんです。これは死守したいのですが……

価値を置いているものは削らずに、『どこだったら削っていいか?』と優先順位をつけていきましょう。シュンさんの場合は、固定費はまだまだ削れそう。そこで浮いたお金を貯金できるよう仕組み化すると良さそうですね。【高山さん】

固定費の見直しは、ちょっと面倒ではありますが一度してしまえば、節約状態がずっと続くのがメリット。仕事が忙しく、日常的に家計チェックができないタイプの方にピッタリです。

家計簿チェック! その②

貯まらない家計のNo1.は“共働きの別財布”!

一応、支出を書き出してみたのですが、正直まだまだ使途不明金が出てきそうです。

これまでの経験上、実は共働きの別財布が一番貯まらないんです(苦笑)。お互いに収入があるので、お金を使える自由度が高いんですよね。『相手がちゃんと貯めていてくれるだろう』と使ってしまい、いざという時に貯金がない!!と慌てるケースは少なくありません。ちなみに家計全体で貯蓄がいくらあるか知っていますか?【高山さん】

知りません……。お互いに管理されたくないし、したくないとお金の話を避けて通っていました。

貯蓄が全くない場合、転職や病気などの時のために、生活費の半年〜1年分を用意しておくのが理想です。お子さんのいない共働き家庭であれば、手取り収入の2〜3割は貯金できるはず。いざという時に備え、まずは、生活防衛費を準備しましょう。貯蓄の状況は夫婦で共有し、「見える化」することができたら、残りは自由に使っていいというルールにしてみてはいかがでしょう?【高山さん】

それならできそう!!

通信費と光熱費が多めなので、まずはプランの見直しや契約している会社の乗り換えから手をつけてみてはいかがでしょうか?【高山さん】

やる気を出せば貯まる家計だと太鼓判を押され、やる気スイッチが入ったモモコさん。早速、通信費と光熱費の見直しをご主人に提案してみたいと話していました。

家計簿チェック! その③

妻が家計管理を始めたことを機にガッツリ見直しで安定か!?

夫婦で財布を1つにして、お小遣い制にするのが家計の状況が見える化しやすく、1番貯まりやすい家計です。人生には貯め時が『独身時代・お子さんが小さい時期・子どもが独立した後』の3回あるのですが、まさに今ですね。無駄があるならメスを入れていきましょう。【高山さん】

独身時代は逃してしまいましたが、まだ、子どもは小学生。はい、子どもの将来のためにも考えていきたいです。

教育プランによって子どもにかかるお金は大きく違うので、中長期的な計画を練って教育費の準備をすることが大切です。ただし、育ち盛りのお子さんもいるので食費を削るのはやめましょう。ハヤタさんの家計は、固定費をもう少し見直せる余地がありますね。中でも通信費はメスを入れやすそう。いろんな会社からいろんなプランが出ているので、乗り換えるだけで年間数万円の節約になるケースもあるんですよ。【高山さん】

出産を機に、しっかりと家計を見直したハヤタさんのケースでも、まだまだ改善の余地があることが分かりました。

特に、最近では在宅ワークも増えています。自宅のネット環境を光にすることでオンライン会議等がしやすくなってストレスフリーになるメリットも。ライフスタイルに合わせて、通信費を見直してみませんか?

通信費を見直せば年間数万円の節約になるかも⁉
いますぐチェック>>

家計の見直しは、まず通信費から!
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一度契約してしまうと、億劫でずっと同じプランと会社を使いがちな通信費。でも、日進月歩でお得に改善されているんです。これをチェックしない手はありません。しかも、乗り換えの作業は一度してしまえば、あとはほったらかしておくだけで、毎月数千円の節約に繋がるんです。細かく家計簿をつけられない多忙な人やズボラな人にもぴったり。

固定費の見直しは、一度メスを入れてしまえば、継続的に効果が続くためメスの入れ甲斐があるんですよ。まずは、一度、今使っている固定費を書き出してみましょう。その上で、例えば、通信費であれば、乗り換えできそうなプランはないか探してみましょう。

通信会社によっては、お得なキャンペーンを実施していることもあるので、情報をキャッチしておくことも大切。例えば、「GMOとくとくBB光」では、こんなキャンペーンが!!

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特に携帯代についてはこれまで国が料金を安くしていこうという政策の流れもあったため、様々なプランやお得な制度が登場しています。どこのキャリアを使っているかも加味しながら、通信費全体を見直すといいですよ。

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今やポイントは疑似通貨として、家計の節約や副収入UPには欠かせません。安くなるという視点に加え、「ポイントの得やすさ」にも目を向けると、さらにおトクがマシマシに。

家族で同じスマホキャリアにした方がいいのだろうとは思っていたけれど、ネット回線やポイントまでは考えていなかったな!! れも要チェックだ。

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