友達を誘って明日行けるプチ旅行！ 意外と知らない地元を巡る旅

朝起きて、カーテンを開けると、穏やかな陽気に包まれ、まさにお出かけ日和。「こんな日に家でダラダラ過ごすなんてもったいないでしょ！」と、近くに住む同期の友達に、「ふらっと自転車でどこかに行かない？」と誘ったら、「行こう！」とテンション高めの即レスが。プチ旅行が決定！！

計画を一切立てずに、思いのまま自転車で5キロ走ってみたら、どんな1日になるのか？

集合は地元の駅からスタート！

待ち合わせは、家の最寄り駅の妙典駅。通勤で毎日歩いている駅までの道のりも、自転車で走ると今まで気づかなかった景色が見えてきておもしろい。いつも慌てて出勤して、疲れ果てて帰宅していたから、周りの景色なんて全然見ていなかったぁと反省……。では早速、走りますか！

迷子覚悟で！？ いつもとは違う道を選んで走りだすと、さっそく神社を発見！

地元であっても普段の生活圏を少し離れると、ユニークな場所がたくさんあったり、見慣れぬ景色が広がっているもの。そこで馴染みのある駅や自宅付近は避けて、ふたりとも行ったことがないエリアをサイクリングしてみることに。電動アシスト自転車は、漕ぐ足を軽くしてくれるだけでなく、背中も押してくれるので、冒険心を掻き立ててくれる。本能の赴くまに走っていると、赤い山門が目を引くお寺を発見。「え、こんな立派なお寺があったなんて！」と、早速寄り道。

ここは、「海巖山 徳願寺」という浄土宗寺院で、徳川家と宮本武蔵ゆかりの伝説が残るお寺。「普光院」と呼ばれていた草庵を起源とし、慶長15年（1610年）德川家康の帰依により、徳川の徳と勝願寺の願をとって、改めて徳願寺として、円誉不残上人を開山に迎えて創建。また宮本武蔵の筆による書画も多数保有し、毎年1回「お十夜」の日に一般公開され、多くの見学者で賑わうとか。

「自然豊かなで静かな境内に身を置くだけで心が洗われるよね」「心を込めてお参りしたら、清々しい気持ちになって、また明日から頑張ろうって前向きになれた」。古からのパワーを感じて、ふたりとも身が引き締まったよう。

気づけば、いい香りに誘われて……
住宅街にひっそり構える町中華でランチ

お寺を後にして、気持ちも足取り軽く自転車を漕ぎ続けていると、いつの間にか住宅街に入り込み……。でも迷子になっても気にしない！？ グングン進んでいると、何やらいい香りが。

「（クンクン）食欲をそそる香り！どこだろう？」「ヤバイ、お腹空いてきた～」と、香りの正体を探るべく住宅街をさまよっていると、昭和レトロな店構えの「中華料理 かさや」を発見。

昭和28年創業、まさに昔ながらの町中華！ 地元密着感があり、普段なら入るのを少々躊躇してしまいそうだが、あまりの美味しそうな香りに今日はここでランチをすることに。暖簾をくぐると、「いらっしゃいませ」と温かく迎えてくださり、ほっこり。店内も赴きがあり、居心地抜群。ラーメン、焼きそば、チャーハンなど、町中華ならではのメニューのオンパレードで、さらにテンションが上がる。

迷った結果、ソース焼きそばと、麻婆豆腐＆ご飯をそれぞれチョイスし、さらに餃子1皿をシェア！ 「おいしい～、自転車を漕いで体を動かした後だから、よりおいしく感じるね！」「ここに決めて正解！ 今度また来よう」とあっという間に完食！

腹ごしらえの後は……江戸川へ。
河川敷沿いを颯爽と走って、開放的な気分に！

お腹いっぱいになって、冒険再スタート。江戸川を目指して走り出す。地図アプリを見ないで、自分の感覚に従って走るのがこんなに楽しいなんて……。少々迷いながらも、河川敷に到着。河口から江戸川沿いに全長60kmにおよび「江戸川サイクリングコース」が整備され、走りやすいし、何と言っても眺めが最高！

「これは走るのが気持ちよさそう！」と、河川敷沿いをぐんぐん進む。道幅が広く、とっても快適。「顔にかかる風が心地いい！」と、都会の喧騒を忘れ、五感で自然を感じながら、開放感あふれるサイクリングを存分に楽しむふたりなのでした。

冒険の終わりはレトロ喫茶でひと休み。

楽しくて、ついつい走りすぎてしまったふたりは、帰り道で見つけたレトロ喫茶「壱番館 南行徳店」に立ち寄り、今日の自転車旅を締めくくる。

「運動した～」「疲れた～」と言いつつも大満足の様子。乾いた喉を潤すためにドリンクを注文。ドリンクの上に生クリームがたっぷりのルックスは、まさにレトロ映え！「今日はたくさん運動したから、これくらいの甘いものはご褒美にいいよね」「実は甘いもの欲してた！」と、今日を振り返りながら癒しのティータイム。

「家から近い馴染みのある街だけど、少し走るだけでこんなにいろんな発見があるとは思っていなかった。景色を存分に楽しみながら移動できるのが最高！」。「いつもより五感をフルに使って楽しんだ感じ！ いろんな場所を巡れて、本当に時間があっという間に過ぎたよね～！ 」。

スマホ片手に時間に追われたり、たくさんの情報に囲まれて生活しているからこそ、思いのままに走る時間がより輝いて、かけがえのないおでかけになったよう。また「近いうちにまたプチ旅行しよう！」と約束して、1日を終えたふたりなのでした。

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