新年度が始まり、出会いに満ちた季節。しかしここ数年は、環境の変化により、先輩や上司と同じ空間で働く機会が少なくなってきました。そんな変化に、戸惑い悩む人も多いそうです。

そこで、講談社の編集者として、『ドラゴン桜』『宇宙兄弟』などヒット作品を次々と手がけ、現在は、クリエイターエージェンシー「コルク」を立ち上げた佐渡島庸平さんにインタビュー。人気コンテンツを生み出してきた背景にある、若手時代のエピソードをはじめ、仕事でいいパフォーマンスを保つヒントを聞いてみました。

佐渡島 庸平 (さどしま ようへい)さん

株式会社コルク代表取締役CEO
2002年に講談社に入社。週刊モーニング編集部にて、『ドラゴン桜』『働きマン』『宇宙兄弟』などの編集を担当する。2012年に講談社を退職し、クリエイターのエージェント会社、コルクを創業。またメディアにも多数出演し、YouTubeチャンネルを運営するなど、ビジネス系インフルエンサーとしても注目を集めている。

「自分にできること」を考え行動し続けた新人時代

―― 大学を卒業後、村上春樹さん、井上雄彦さんの2大作家に憧れて、講談社への入社を決めた佐渡島さん。研修後、週刊モーニング編集部に配属され、憧れの井上雄彦さんの『バガボンド』の編集担当になりました。入社早々、恵まれた環境下で働くも、実際は「自分にできることは何か」を模索する日々だったといいます。

「『バガボンド』は大人気マンガだったので、本を出せば自然と売れる。僕ができることは作家と向き合うことだけでした。でも、井上さんは大ベテランで、僕が手伝えることなんてほとんどなかった。作品の感想を伝えても全然響かない、どうやって距離を縮めたらいいのか悩みました。

そんな悩みを先輩に相談すると、「井上さんは今まで何人から褒められてきたと思う? お前みたいな新人に褒められてもうれしいわけないだろ! どうしたら興味を引くことができるのか真剣に考えてみろ」と言われてハッとしました。それからは、井上さんが耳を傾けてくれそうな話や、自分が作品づくりに貢献できることはなにか、を徹底的に考えながら行動しました。

そんな中、物語の参考になるかもと、剣道を習ったり、聾唖(ろうあ)学校へ見学に行って聞いたエピソードを井上さんに話したところ、ある日、僕が話したことが1コマに反映されていて! 「やっと役に立てた」と、その時はめちゃくちゃ嬉しかったですね。」

先輩になって気づいた。一緒に楽しむことで引き出すポテンシャル

―― 編集者は基本的に個人プレー。作家との向き合い方にマニュアルも正解もないから、先輩が仕事内容を手取り足取り教えてくれるということはなかったそうです。

先輩が作家のためにどんなことをやっているのか、“背中を見て”学びましたね。一方で、僕は後輩に対して、細かく教えてしまうタイプで……。入社4年目で、新入社員の指導社員になったのですが、手取り足取り教えて、ちゃんとできていなかったらやり直せと、結構横柄な態度で接していました。

いま振り返ると、僕が先輩の背中を見て学んだように、まずは自分の仕事を見せて、後輩から質問されたら教えるというスタイルにすればよかった。だって、自分で気づいた方が“学び”に直結しますから。

独りよがりの感想を井上さんに伝えても全く響かなかったように、何事も一方通行はうまくいかないんです。一方的に尽くすのではなく、一緒に楽しみ、学ぶ姿勢で接した方が相手のポテンシャルを引き出せるし、仕事もうまくいくと思いますね。」

「先輩の仕事を盗むつもりで食らいつく」それが大きな成長に

――リモートワークになり、先輩の背中が見えづらくなった今。同じ空間で細かく教わることも、距離を縮めることもできずに悩む若手社員が増えているそうです。

最近思うのは、“待ちの姿勢”の人が多いこと。先輩や上司から発話を待っていても、何も変わらないですよ。「リモートワークだから仕事がしづらい」と言っているのはただの言い訳で、オンラインでできない人は、オフラインでもできないんです。

たとえば、オンライン会議をする時もみんなが揃うまでの時間、黙って待っているのはもったいないですよね。その時間に質問をしたり、自分をアピールしたり有意義に使いたい。新人時代は何もわからないのが当たり前。「気の利いた質問をしなくちゃ」と意識せずに、どんどん無駄話をして、自分をさらけ出していくべきです。たとえば、幼少期の思い出や、飲食店でのメニューの決め方など、何でもいいんですよ。自分が何者かを知ってもらうことで、先輩たちが声をかけやすくなるんです。

そして、先輩がしていることをじっくり観察して、“今の自分が役に立てることは何か”を考えて、仕事をどんどん盗んでいく。それが会社や先輩に貢献できる一番の近道だし、自分自身の大きな成長にも繋がります。」

起業して“新しい価値を生み出していく側”になって感じた変化

――立て続けにヒット作を手がけ、キャリアを積み重ねてきた佐渡島さんは、10年間働いた講談社を潔く退職。作家専門のエージェント会社を立ち上げて、イチ編集者から経営者になり、改めて育成の難しさを感じたそうです。

「時代はどんどん移り変わっていき、インターネット時代の作家と編集者の新しい仕組みを生み出すことの必要性を感じたんです。また10年間会社勤めをした中で、講談社創業者の野間清治氏のように、時代を先取りして、新しい価値を生み出していく側が何を考えているのかを知りたくなりました。

起業して10年、今は作家だけでなく、社会に向かって編集する思いで、枠にとらわれずに新しいカルチャーを世に送り出しています。と同時に組織づくりの難しさも肌で感じています。自分のこだわりを押し付けずに、これまでの経験から得た考え方や価値観を部下たちに背中で見せていきたいですね。」

年齢にはあらがえない。いつも“べストなパフォーマンスを保つ”には

――若手時代は、深夜まで仕事をして、早朝ゴルフに行き、10時に出社、その後作家との打ち合わせや接待をこなすなど、寝る時間を惜しんで働いていた佐渡島さん。しかしそれではいいコンディションで仕事をし続けることができないということがわかり、生活習慣を見直したそう。

35歳過ぎたあたりから体力がガクンと落ちて、無理がきかなくなりましたね。特に睡眠時間は大事にしていて、睡眠の質を上げるためにお酒もやめました。それは、睡眠不足だと仕事に集中できずに、人に当たるなど後悔した経験が多々あったから。僕は睡眠不足が仕事の成果に直結しますが、空腹になると同じような状態になる人も多いですよね。

また、仕事柄ほとんど外食ですが、栄養バランスは意識しています。健康は目的ではなく手段なので、おいしいものを食べながら、人生も仕事も楽しめるように意識しています。」

仕事も人生も楽しむなら、休息・運動・5大栄養素が大切

仕事は毎日が勝負。ポジティブに楽しく働き続けるためには毎日の健康管理が大切です。健康の基本は十分な休息、適度な運動、そして5大栄養素のバランスがとれた食事が欠かせません。

特に忙しい時は、食事をする時間がとれないこともあるかもしれませんが、仕事でパフォーマンスを発揮するためにも、バランスのよい食事をこころがける事が大切です。

身体は様々な栄養素が互いに協力しあって作られています。「時間がないから、とりあえずおにぎりを」では、栄養バランスが偏っているかも? タンパク質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラルの「5大栄養素」は、身体を作り、調子を整え、活動するために必要な大切な成分。これらをバランスよく摂取することが、ベストパフォーマンスを発揮するために必須なのです。

バランスの摂れた食事とは? >>

忙しい時にも、手軽に栄養補給。
あのカロリーメイトからバニラ味が登場

そんな5大栄養素を手軽にバランスよくとれるのが、カロリーメイト。身体に必要な栄養素をいつでもどこでも手軽に摂ることができます。なかでも、携帯しやすく小腹を満たせるブロックタイプは、慌ただしく栄養バランスが偏りがちな、新生活の朝食等の食事の補助や間食にもバッチリです。

そしてこの春、おなじみのブロックタイプに「バニラ味」が仲間入り! 後味のよい優しい甘みとバニラの香りが口に広がり、チョコレートチップがアクセントで飽きのこないシンプルな味わいです。

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日々の栄養不足や偏りが気になる方へ。
忙しくても手軽にバランスよく栄養補給できるリキッドタイプ

日々の健康や、栄養バランスが気になる時に、飲み物を飲む手軽さで栄養を補給できるのが、リキッドタイプ。身体にやさしい液体タイプなので、普段の食事にプラスして栄養を補給できる頼れる存在です。

味は選べる3種類。まろやかなミルクの風味とコーヒーの優しい味わいのカフェオレ味、フルーツの香りとすっきりした甘さのフルーツミックス味、爽やかなヨーグルトテイストでさらっとした飲み心地のヨーグルト味。好みの味を見つけて、生活のさまざまなシーンで幅広く活用できます。

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