フジッコは1960年に創業しました。その頃は、高度経済成長期の真っただ中。スーパーマーケットのチェーン店が全国各地に建設され、フジッコの昆布の佃煮や煮豆が売り場にずらりと並び、業績も右肩上がりに伸びていきました。当時の従業員たちは、多くの人々に自社の商品を食べていただけることがうれしく、寝食を忘れて仕事に励んでいました。

あれから歳月が流れて、「寝食を忘れて」といった働き方は今の時代にそぐわなくなりました。また、日本の人口が減少に転じ、業績も当時のような飛躍的な拡大は見込めません。ただ私たちは昆布と豆のトップカンパニーです。これからも昆布と豆で社会に貢献し続けることが使命です。そこで、2020年に60周年を迎えたのを機に、企業風土改革と生産性向上を一体的に進める経営改革「ニュー・フジッコ」を発表しました。

  • 福井正一

この「ニュー・フジッコ」の実現に向けて、3本の柱「ブランド価値の強靭化」「生産性向上」「働き方改革」の取り組みが進行中です。今、まさに改革途上の「ニュー・フジッコ」ですが、3本の柱の中でも特に勢いを持って進んでいるのが働き方改革です。ダイバーシティ推進、残業ゼロ、女性はもちろん男性の育休取得、希望する職種に就ける社内公募制度や社内インターンシップ制度など環境が整い、以前にもまして従業員のだれもが働きやすい会社になりました。

3つの中でもとりわけ働き方改革を注力しているのには理由があります。それは、私たちフジッコが目指すのは「自然の恵みに感謝し 美味しさを革新しつづけ 全ての人々を元気で幸せにする 健康創造企業」だからです。「全ての人々」にはフジッコで働く従業員も含まれており、まず私たちが幸せに働くことにより、人々の元気と幸せ、そして自然環境の保全に貢献できると考えているからです。

  • 福井正一

インターナルブランディングともいえるこの「ニュー・フジッコ」の3本の柱と同時に、アウターブランディングとして「昆布と豆で世界を救う」という、私たちの企業価値を社会に知っていただく取り組みも強い意志を持って進めています。これは、フジッコが昔から大切にしてきた美味しい食材「昆布と豆」の、人々の健康と地球の健康に対する可能性に注目したものです。昆布は食物繊維、ミネラル、フコイダン、アルギン酸などの健康づくりには欠かせない成分を含む食材です。光合成の際に二酸化炭素を吸収するブルーカーボンとしても注目されています。世界中に昆布の森を通るべく、現在、北海道大学とともに、温かい海でも育つ昆布をつくる品種改良の共同研究を行っています。

  • 昆布

一方の大豆は、良質なたんぱく質、植物性油、イソフラボンなどが含まれる食材です。生育による環境負荷が動物性たんぱく質よりも小さいことでも知られています。フジッコでは、多くの人に大豆を食べていただきやすいよう大豆を主原料にしたお米状の商品「ダイズライス」を開発しています。

  • 豆

社内に向けては、時代にふさわしい「ニュー・フジッコ」への改革を…。社会に対しては、昆布と豆で人々の健康と地球の健康に貢献する私たちの姿勢を…。改革と情報発信の両輪を回しながら、今後もフジッコは歩み続けます。

  • 福井正一

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