近年、人気が右肩上がりのアウトドアレジャー。特に、昨今はニューノーマルとなる新生活様式から一人時間が増加しており、これからソロキャンプデビューを考えている人も多いようだ。そこで今回は、その魅力を体験するべく、はじめての1Dayソロキャンプにチャレンジしてきた。

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自然の音に耳を傾け、焚き火を眺めながらゆったり過ごす一人時間。ソロキャンプだからこそ許される贅沢なひと時だ

事前準備編:はじめての「ソロキャンプ」!

ソロキャンプに行くにあたって、まずは目的地を決めよう。

オートキャンプ場は日本各地にあるので、比較的近場で過ごすこともできるし、遠出を選んで道中の旅程を楽しむのもアリだ。

目的地の選定には、移動手段も大きく関わってくる。公共交通機関を利用することもできるが、荷物を持っての移動は何かと不便で、乗り継ぎ時間などの制約もかかってくる。やはり自由なソロキャンプを楽しむなら車やバイクの方がぴったり。特に、バイクは移動中の爽快感が高く、小回りも利くのでソロキャンプとは好相性の乗り物だ。

今回は東京からのアクセスも良く、少し走れば豊かな自然が現れるなど、ソロキャンプ初心者でもハードルが低そうな千葉県を選定した。

目的地が決まったら、続いてはキャンプ道具の用意。

テントや調理器具、シュラフ(寝袋)など必要最低限の装備であれば、ツーリングバッグ1つに収まるぐらいコンパクトかつお財布にも優しい。これもソロキャンプの手軽さといえるだろう。

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今回使用したキャンプ道具一式

また、キャンプの醍醐味といえばキャンプ飯。食材は事前に用意してもいいが、せっかくなら地元産食材を調達したいところ。そんな時に活用したいのが道の駅だ。オートキャンプ場の近くにある場合も多く事前に準備する手間が省ける上、地元食材を簡単に入手することができるオススメスポットだ。

以上が、事前準備編。ここからは実際のソロキャンプの様子をレポートする。

出発編:「ソロキャンプ」スタート!まずは食材調達

今回の旅の舞台となるのは千葉県君津エリア。キャンプ地には身近な秘境として近年注目を集める七里川渓谷に囲まれた「千石台オートキャンプ場」をチョイスした。

目的地までの大まかなルートを決めたら、バイクに荷物を積み込み、自由気ままなソロキャンプ旅に出発する。

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キャンプ道具を入れたツーリングバッグをバイクに固定。ベルトがゆるいと途中で落下する危険があるので、
ここは慎重に まずは食材を調達するべく「道の駅木更津 うまくたの里」を目指してバイクを走らせた。

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国道410号線沿い、木更津東インターのすぐ近くにある「道の駅木更津 うまくたの里」

「道の駅木更津 うまくたの里」に到着し、さっそく店内へ。多くの食材を物色しながら、本日のキャンプ飯を決めていく。

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「道の駅木更津 うまくたの里」。多くの人が来店し、午前中にもかかわらず品薄になっているものも

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購入した食材。何を作るかはこの後のお楽しみ

買い物を終えたところで、併設されるのうえんカフェレストラン「&TREE」で千葉県名産のピーナッツを使ったソフトクリームが販売されているのを発見。こうしたご当地グルメとの出会いも旅の楽しみということで、すかさず購入。

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千葉県名産のピーナッツを使用したソフトクリーム。
一口食べてみると、さっぱりとした甘みとピーナッツの風味が口いっぱいに広がる

ソフトクリームを平らげ、購入した食材をバックに詰めていく。車ほど荷物が積載できるわけではないので、どうやってスペースを作り出すか。このパズルを解いていくような時間も案外楽しかった。

寄り道編:足を伸ばして観光スポットをツーリング!

ここから目的地の「千石台オートキャンプ場」に向かいたいところだが、時計を見るとさすがにちょっと早い。

そこでスマホで検索したところ、キャンプ地の近くに観光名所の亀山湖があったので立ち寄ることにした。スケジュールに融通がきくのも制約の少ないソロキャンプならではといえる。

千葉県最大のダム湖である亀山湖周辺は、日本一遅い紅葉としても知られている。例年の見頃となる11月下旬〜12月上旬には紅葉狩りを楽しむ人が多く訪れる人気スポットだ。

残念ながら紅葉には少し早いため、亀山湖沿いをぐるりと周遊。頃合いを見て「千石台オートキャンプ場」へとハンドルを切った。

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亀山湖にて。釣りが盛んな亀山湖とあって、湖上にはボートでバスフィッシングを楽しむ人の姿もチラホラ

テント設営編:キャンプ場到着!意外と簡単なテント設営

ここからはさらに七里川渓谷の奥地へとバイクを走らせる。道中の峠道では、風のにおいや温度を感じ、またそれらは走行していると次第に変わっていく。そんな空気の変化も心地よい。移動ですら自然を感じるアウトドアレジャーにしてしまうのは、他の乗り物では味わえないバイクならではの醍醐味だ。

ワインディング走行を楽しむこと約15分。「千石台オートキャンプ場」に到着した。

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近くを小櫃川最上流部が流れ、夏は水遊び、晩秋は紅葉と自然を満喫できる「千石台オートキャンプ場」

キャンプ場に着いたらまずはテントの設営だ。

今回用意したのは、ポールとテント生地で固定できるドーム型のテント。自立式のため、初心者であっても扱いやすいのがポイントだ。

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無事にテントの設営が完了。管理室で焚き火用の薪を購入し、いよいよソロキャンプといった雰囲気

テントの設営は意外と手間取ることなくできた。最近はこうした簡単に設営できるタイプも多いので、購入時にしっかり確認しておけばソロキャンプを始めるハードルはぐっと下がるはずだ。

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荷物を入れて、シュラフを広げたテント内の様子

本日の寝床を確保したところで、ブレイクタイム。 やはり、キャンプといえばコーヒーだ。 持参したコーヒーメーカーを使ってコーヒーを淹れていく。

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完成したコーヒーをコップに注いでいく

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バイクを眺めながら、しばしの休息

自然の中で飲むコーヒーは格別の一言。 ここまでの疲れもすっかり癒やされてしまった。

夕食〜のんびり編:これぞキャンプの醍醐味!キャンプ飯&焚き火

一息入れたところで、夕食作りに取り掛かる。 本日は「アヒージョ」と「ラーメン」にチャレンジだ。

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まずは「アヒージョ」作り! 野菜を切って、調味料で味を調えたオリーブオイルで煮るだけ

「アヒージョ」が完成したら、続いてラーメン作り。

さすがに麺作りからはじめる時間はないので、袋のラーメンをアレンジすることにした。

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千葉県産の卵やネギをつかってラーメン作り。
「アヒージョ」作りで余った米ナスとオクラも具材に追加して具沢山、最後に卵を入れて完成!

1時間もかからずに2品が完成。暗くなる前にさっそくいただくことにした。

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「アヒージョ」(左)と「アレンジラーメン」(右)

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ピリッと旨辛のチョリソーウインナーには、千葉のブランド豚「いも豚」を使用

普段、コンビニなどで済ますことも多い食事だが、自分で作るとなると一味違うように感じられるから不思議だ。

夕食を済ませて後片付けを終えたら、焚き火の準備をしておく。そして、辺りが暗闇に包まれたところで、火を焚べる。

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ソロキャンプなら、手軽に非日常の時間を過ごせる

静寂の中、焚き火を眺めてゆっくりと流れる時間は、なんとも贅沢なひと時。 平日の忙しさや日頃の疲れなどすっかり忘れてリフレッシュできたようで、今からもうひとっ走り出かけたい気持ちが湧き上がってくる。 そんな衝動を抑えつつ、完全に火が消えたのを確認してこの日は就寝。 翌朝、家路へと着いた。

いつもの日常にバイクというスパイスを

はじめての「ソロキャンプ」だったが、想像以上に手軽に楽しむことができた。もちろん、自宅やホテルと比べれば不便な点はある。それでも、その中でいろいろと自分で作業していくうちに、なんとも言い難い充実感が得られた。

そして、ソロキャンプのスパイスになったのがバイクだ。

バイクで山道を走行するだけでもアドベンチャー感満点で、流れる景色が全く違って見えた。これは車や電車では決して味わえないバイクならではの魅力といえる。

また、途中で観光スポットに立ち寄ったが、テントを設営して寝床を確保した後に夜景スポットを訪れたり、ナイトツーリングを楽しんだっていい。何をするのも自由なソロキャンプだが、相棒がバイクだとどんどんフットワークが軽くなっていくのを今回感じられた。

そう考えると、バイクとソロキャンプは新たな出会いや発見が待つより自由な冒険への旅立ちを後押してくれる最高の組み合わせといえるだろう。

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いつもと違った景色に出会いに、バイクでソロキャンプに出かけよう

そんなバイクは、コロナ禍において密を避ける移動手段として見直され、免許取得者が急増しているという。

ヤマハ発動機では、免許取得を後押しするキャンペーンの実施やバイクレンタルサービスを展開するなど、初心者ライダーを強力にサポートしている。

これらを上手に利用すれば、よりバイクが身近な存在になるに違いない。 コロナ禍の一人時間を楽しむ新しい方法として、週末のバイク時間をはじめてみてはいかがだろうか。

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