新型コロナウィルス感染症の影響で確実に増えた「おうち時間」。リモートワークや外出自粛によって家にいる時間が長くなることで、テレビや動画配信サイトでドラマを見る機会が増えたという人もきっと多いだろう。しかし、いろんな作品を見れば見るほど「もうちょっと違った味わいの作品が見てみたい! 」と思うのも、人の性(サガ)ではないだろうか。

そんな人たちにおすすめしたいのが、2月27日(土)23:30~から映画・チャンネルNECOでTV初放送される津田寛治主演のオリジナルドラマ 『ラーメン刑事(デカ)』。なんと、「刑事ドラマ」と「ラーメン」をかけ合わせたというドラマだが、昨今流行りのグルメドラマと思いきやとても斬新な作品に仕上がっているらしい。いったいどんなドラマなのか? ドラマ好きライターの筆者が、その魅力を分析しながら紹介しよう。

  • ©日活・チャンネルNECO



「刑事ドラマ」×「ラーメン」奇跡の融合。どちらも味はバツグン!

本作の主人公は、神奈川県警捜査3課の刑事・本郷台泰介(津田寛治)。事件解決に執念を燃やす敏腕刑事にして無類のラーメン好きでもある彼は、緊張感あふれる捜査の合間をぬって、今日も部下の喜多方純(篠田諒)を引き連れラーメン屋へと足を運ぶ。だが、ひとたび店に入ると、犯人を追う時のように鋭い嗅覚が働き、その店のラーメンの味を徹底的に“捜査”するのだ。

ちなみに、劇中に出てくるお店は実在するお店なので、本郷台が味わったラーメンの味を確かめに行きたい方はぜひお店に足を運んでみるといいだろう。

このドラマの独特な世界観を支えているのが、名優・津田寛治。これまでバイプレイヤーとして、数多くのドラマに出演し存在感を発揮している彼のまるで“極上の煮干しダシ”のようないぶし銀の演技がひときわ光る。そして落ち着いた語り口によるナレーションは、さながら良く味の染みた半熟煮卵のように、心と胃に響いてくるのだ。

  • 主演の津田寛治

刑事目線でラーメン屋を“取り調べる”という、一見、突拍子もないシチュエーションにも関わらず、抜群の演技でリアリティーを生み出している津田も、「ラーメンはものすごく間口の広い食べ物。人それぞれに食べ方や好みがあるし、具材の組み合わせは無限。世の中にはまだまだ知られてないラーメンもきっとあると思います。僕が長年、刑事役をさせてもらっている刑事ドラマも、いわばドラマ界のラーメンみたいなものですよね(笑)。このドラマはそんな『刑事ドラマ』の面白さと『ラーメン』の美味しさがかけ合わさった、本当にいいとこどりのドラマですが、どっちも手を抜かずに作っています! 」と、まるでラーメン屋の店主のようにアツくこのドラマを絶賛。その言葉からも、本作が唯一無二の魅力を持っていることは間違いない。

刑事だって腹が減れば当然メシを食う。これまでの刑事ドラマといえば「カツ丼」ぐらいであまり詳しく描かれてこなかった「食」にスポットを当てた切り口は、まさにドラマ界の新機軸と言えるだろう。

このドラマ、実は元神奈川県警の刑事である小川泰平氏が監修を務め、リアルな刑事の日常を描いている部分も魅力のひとつ。第1話で描かれるのが張り込みのシーン。本郷台が捜査協力者の“檀家”(※1)であるたばこ屋のおばちゃんと談笑しながら、ひったくり犯人を待ち構える。そこに犯人がようやく現れたら総動員で追いつめる! ……なんてことはなく、他の刑事がヤサ(※2)を特定しに行くのを横目に本郷台は他の署に捜査協力に向かう。そんな大事件ではない張り込みの様子から、刑事という仕事の泥臭さが垣間見える。第2話では、本郷台がスーツを仕立てている様子が描かれる。実は、刑事の仕事用スーツは支援制度でオーダーメイド。会議室でスーツをオーダーしている本郷台の様子も、普通の刑事にはよくあることだろうが、視聴者にとっては見たことない部分なので他の刑事ドラマにはない新鮮さを感じるであろう。

※1:街場の捜査協力者のこと
※2:自宅のこと

また、本作でユニークな点のひとつが、ラストに用意されている小川氏のコーナーだ。このドラマの監修も務め今も年間500杯ものラーメンを“捜査”し続けているという小川氏が、ドラマ内で紹介されたラーメン屋を実際に訪れて食レポ。本郷台が解き明かせなかった味の謎について迫っていく。こちらも元刑事ならではの鋭い“追い込み”でグイグイ迫り、「お店の人にそこまで聞いちゃう?! 」というようなスリリングさが楽しめる内容となっている。ドラマパートでは、視聴者が本郷台と同じ目線で味の秘密を想像し、小川氏のコーナーで味の秘密の答えを知るといった視聴者が最後まで楽しめる構成になっているのだ。

たかがラーメン、されどラーメン。刑事ドラマの持つ張り詰めた緊張感と、ドラマ全編を貫くラーメン愛のハーモニーが舌に……いや、目にとても心地よい『ラーメン刑事』。ラーメンと刑事、この食べ合わせ、決して悪くない。ついつい「もう1杯! 」と言いたくなる絶妙な味加減だ。

~登場するラーメン店~



ラーメン刑事 #1【目黒・かづ屋編】
第1話に登場するラーメン店は王道支那そばの名店、目黒のかづ屋。
初回放送:2月27日(土) 23:30~

ラーメン刑事 #2【日暮里・麺酒処ぶらり編】
第2話に登場するラーメン店は、ミシュランのビブグルマンに掲載された日暮里の麺酒処ぶらり。
初回放送:3月6日(土) 23:30~

ケンドーコバヤシが“男のロマン”を求めて今日もさすらう!

ここでもうひとつ、映画・チャンネルNECOで見ることができる作品の中でおすすめしたいのが、お笑い芸人・ケンドーコバヤシ主演の異色ドラマ 『桃色探訪~伝説の風俗~』

  • ©日活・チャンネルNECO

タイトルにある通り、このドラマのテーマは“風俗”。ケンドーコバヤシ演じる、うだつが上がらないサラリーマン・梶山恒夫が己の勘と経験を頼りに「今月はこの一発に懸ける! 」と心に決め、極上の風俗を追い求める“男のロマン”を描いたドラマである。

ちなみに、ドラマに登場する風俗店は実在する名店。第1弾の池袋編に続き、第2弾の渋谷編はまさに時代に即したストーリーとなっており、新型コロナウィルス影響で風俗通いもすっかりご無沙汰となった梶山が、ひょんなことから感染対策をしっかり取った風俗店を発見。マスクを着用したままプレイ出来るという渋谷No.1 M性感で初めてのM性感プレイに身を委ねていく。

真面目なのにどこか哀愁と可笑しさが漂うケンドーコバヤシの表情と、彼が繰り出す風俗格言、そして、池袋編ではかまいたち、渋谷編ではミルクボーイなど毎回登場する豪華ゲストがクセになる本作。テーマがテーマだけに地上波ではお目にかかれないのが残念だが、CS放送である映画・チャンネルNECOなら存分に楽しめるので、興味がある人はぜひ一度見て欲しい。



「おうち時間」のお供には映画・チャンネルNECO!

このほかにも、映画・チャンネルNECOには話題作からオリジナル作品まで、硬軟取りそろえたさまざまなジャンルの作品が勢ぞろい。もうしばらくは続きそうな「おうち時間」のお供として、ぜひみなさんのエンタメラインナップに加えてはいかがだろう。

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