最近、よく目や耳にする「ESG」というキーワード。
いまや「ESG」は投資の世界でも注目を集めているのですが、日本ではまだまだその仕組みや内容等が浸透していない様子……。そこで今回、入社1~2年目の若手社員3名に集まっていただき、座談会を開催。実際ESGをどのように理解しているのか、本音でトークしてもらいました。

谷口さん(女性)入社2年目
有賀さん(男性)入社2年目
鶴田さん(女性)入社1年目

第一部 本音で教えてください! ESGって本当に知っていますか?

――最近「ESG」が日本でも注目されつつありますが、皆さんは日常生活で耳にしたことはありますか?

有賀さん:環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字をとった言葉ですよね。仕事柄、会社では毎日耳にしています。ただ、プライベートでESGという言葉が会話に出ることは、まずありませんね。

谷口さん: そうですね。あとは新聞でたまに目にするくらいだと思います。

鶴田さん: 私も最初に知ったのは就職活動のために新聞を読み始めてから知って、それ以外でESGって言葉を目にしたことは、実はあまりないです。

有賀さん:でも、普段の生活で聞かないからといって、周りの皆がESGに興味がないわけではないと思うんです。

たとえば環境問題は最近すごく話題になっているので、プラスチックを減らそうとか、温暖化の問題とか、たまに友人と話すこともあります。でも、そういう問題意識が「ESG」という言葉とリンクしていない人は多いと思います。

谷口さん: 私もそう思います。特に「E」は環境なのでイメージしやすいのですが、「S」と「G」はイメージしにくいので、あまり「ESG」という言葉が出てこないのかもしれません。

――環境問題には関心はあるけど、「ESG」という言葉はよくわからないという感覚は多くの人に当てはまりそうですね。では、ここで「ESG」について詳しく説明していただきましょう。今日は、りそなアセットマネジメントの松原さんにESGについて詳しく教えていただきます!

松原さん 入社30年目
りそなアセットマネジメント株式会社 執行役員 責任投資部長

松原さん:皆さんの感覚は非常によくわかります。私もプライベートでESGって言葉を出すことってほとんどないんですよ。そういう意味でESGはまだまだ日本では広まっていないんだと思います。

さて、ESGですが、有賀さんが言ってくれたように環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字をとった言葉です。「E」はたとえば気候変動や海洋プラスチックの問題、「S」はダイバーシティや女性活躍、児童労働などの社会問題、そして「G」は会社における情報開示や不祥事回避などの問題を意味しています。

第二部 利益追求だけではなく、ESGを取り組むことが企業にとって大切な理由とは

――今、多くの運用会社がESGを重視している企業を評価して投資を行うことを積極的に行っています。たとえば、みなさんが就職活動をした際も、ESGを推進している企業を評価して、就職する企業の選択肢や動機などの決め手になりましたでしょうか。

谷口さん: 私がESGという言葉を知ったのは入社してからです。当時は気にならなかったけど、今考えるとESG推進が決め手になっていたと思います。

有賀さん:私もそうですね。会社説明会等で聞いた話が、今思うとESGのことだったんだなと思います。

鶴田さん: 私は長く働きたいと思っていて、女性が働きやすい会社に就職したいと思っていました。ダイバーシティや女性活躍にも取り組んでいる企業は、きっと働きやすいだろうと思いました。

有賀さん:確かに!ESGを積極的に取組んでいる企業は色々な意味で評価が高いですよね。

鶴田さん: これから就職する学生の皆さんにも、ESGを軸に企業を選ぶのも一つの選択肢にしてみるといいですね。

松原さん:皆さんが今話した内容は、まさに企業がESGを推進する大きなメリットになるんですね。
ESGを推進することで、会社のイメージがアップしたり、新しいビジネスチャンスが生まれる可能性もあります。だからこそ、優秀な人材の獲得や必要な時に資金も集まりやすくなります。これは多くの人にその企業が共感されているからこそできるんですね。

谷口さん: たしかに“良い会社”って判断するのが難しいですよね。

有賀さん:儲かっていたら良い会社なのかというとそれも違うと思うし……。

松原さん:そうですね。20世紀的な考え方では、「良い会社=儲けている会社」だったことは事実です。利益を上げないと会社が存続できませんから、儲けることが悪いわけではありません。ただ、今はもう利益追求だけをして儲けるだけでは世間から評価されないんです。

例えば日本は少子高齢化ですが、世界の人口は遠くない未来に100億人を超えることは確実です。そうなればエネルギーもたくさん使うようになり、地球にもかなりの負担がかかります。そのことを今の若い人は知っています。だからこそ、企業はESGに取り組み多くの人のお手本を示さなければならないのです。

――企業がESGを重視しているかどうかを知る方法はあるのでしょうか?

松原さん:ポイントは“どんなふうに推進しているか”ではなく、“なぜ推進しているのか”を調べてみることです。

たとえばとある大手のお菓子メーカーは、栄養失調で苦しんでいる子どもたちを救うために事業を始めました。これはESGの「S」にあたります。ESGに真剣に取り組んでいる企業は、必ず事業の根幹に“なぜESGに取り組むのか”という考え方があります。ですから、“なぜESGを推進しているのか”を調べ、判断をすると良いでしょう。

第三部 今後、投資をするなら『ESG』を意識した投資がオススメな理由とは

――最近は投資の世界でもESGを重視するようになっているそうですね。皆さんご自身で現在投資は行っていますか?

鶴田さん: はい。積立NISAと投資信託で投資をしています。私が入社した年はコロナ禍であり、出社できない時期も続きました。これから本当にずっと働いていけるのかという不安と老後に漠然とした不安はあります。

有賀さん:同じく積立NISAと投資信託をしています。もともと投資ってお金持ちがやるイメージでしたけど、学生時代に少額でもできることを知ったので始めました。やっぱり老後は心配ですし……。

谷口さん: 私も積立NISAをしています。投資にはギャンブルみたいなイメージがあったのですが、会社に入ってから必要性を感じたので。

松原さん:投資をギャンブルだと思っている人は多いですね。私は「投資」という日本語が良くないと思います。「資産を投じる」だから損をするかもと思ってしまう。投資って英語だとインベストメントですからね。

――なぜESG投資が重要視されるようになったのでしょうか?

松原さん:松原さん:現在では“どう儲けるか”ではなく“どう社会の役に立つか”まで考えることが企業に求められるようになっています。

ESGを重視する企業は高く評価され、優秀な人材も集まりやすく、ビジネスにも相乗効果が期待できます。そうした企業に投資したい人が多いのは当然といえます。また、弊社としても「ESG」を重視した投資を行っています。

弊社もあらためて自分たちの存在意義を考えました。お客さまに豊かさや幸せを提供するのは当然ですが、それだけでは足りません。将来の世代にも豊かさや幸せを提供できる運用機関でありたい。だからこそ、ESGを重視した投資に力を入れているのです。

――ありがとうございました。最後に若手社員の皆さんに本日の座談会の感想をお聞きします。

谷口さん: あらためて金融の役割や責任の大きさを痛感しました。ESGが社会をより良くしていくことに希望を感じました。

有賀さん:社会に貢献したいと思っていても、仕事が忙しくてなかなか行動できないという人もいると思います。そういう人にとってESGを重視した投資先は、良い社会貢献の手段になると思いました。

鶴田さん: 企業がESGをきちんと重視しているかどうか見分ける方法が特に興味深かったです。私も、しっかりとお客さまや社会の期待に添えるよう力を尽くしていきたいと思います。

 

Information

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