社会人を目前に控えた学生が描く【理想像】と、一足早く現実社会に飛び込んだ新社会人が感じる【実社会】はどれぐらい違うのだろう?


マイナビニュースは現役大学生と新社会人を対象にアンケート調査を実施。

デジタルデバイスに対するセキュリティを通じ、数多くの知見を持つマカフィーと、就活生を見守り続けているマイナビがアンケート結果から導き出される現実を分析。対談形式でその内容について語ってもらうことになった。
現役大学生の悩みや若手社会人の想いは、多くの経験を持つ彼らの目に、一体どのように映るのだろうか……?



マカフィー株式会社
コンシューマ マーケティング本部
執行役員 本部長 兼
コンシューマ セキュリティ エヴァンジェリスト
青木大知 氏

デジタルデバイスやITシステムへのセキュリティソリューションを提供する
マカフィー株式会社に所属。 主に一般消費者向けにセキュリティへの啓蒙活動を担当。SNSでのセキュリティにも精通し、多くのユーザと接しながらその大切さを伝えている。



株式会社マイナビ
社長室
リサーチ&マーケティング部 部長
キャリア・デベロップメント・アドバイザー
栗田卓也 氏

株式会社マイナビで就活生対象の講演会や、企業に対して新卒や転職マーケットを伝える活動を実施。就活生と実際に接する機会も多いことから、今どきの大学生がどのような考えを持っているかを熟知している。


▼イメージと実態
▶【不安の多い学生】と【プライベートと仕事の境界線で悩む新社会人】

学生と社会人へ向け、【社会人へのイメージ調査】【社会人の実態】に関するアンケート調査を行った。その結果をもとに対談を実施した。イメージと実態にはどのような違いがあるのだろうか。

―――大学生が社会人に対して抱くイメージと、新社会人が感じた現実について調査しました。これらの結果からどんな実情が見えてくるのでしょう?

―― イメージギャップを感じた人は約30% ――

  • n=532 (単数回答)

栗田氏
イメージとのギャップを感じている新社会人が30%以上いますね。学生は会社で働く経験をしていないため、ある程度は仕方ないですね。

Q:社会人生活について、仕事で何が辛いと思いますか?(学生回答)

1位:人間関係

2位:休みが取れないこと / 仕事が終わらないこと

3位:やりがいを感じないこと


Q:社会人生活について、仕事で何が辛いですか?(社会人回答)

1位:仕事が終わらないこと

2位:仕事での役割が大きいこと / プレッシャーを感じること

3位:給料

栗田氏
仕事が終わらない、休みが取れないという、ちょっとネガティブなイメージを持つ学生が多いのが気になります。これは実際に父親がそうだったとか、テレビで見る印象とか、様々な体験を通じて不安に思っているのでしょう。

青木氏
新社会人になると、思っていたよりも残業が多かったという人もいますが、それよりも仕事自体にプレッシャーや責任を感じる人が増えている。


これは『仕事』が『イメージ』と違う ということを認識した結果でしょうね。 また、人間関係への不安については、社会人と学生時代は異なり、幅広い年齢層の人たちと付き合うようになるのでこれは仕方がないかな。

▶やりがいへの不安

Q:社会人生活について、仕事で何が辛いですか?(社会人回答)

1位:仕事が終わらないこと

2位:仕事での役割が大きいこと / プレッシャーを感じること

3位:給料

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7位:やりがいを感じないこと

栗田氏
学生の3位には「やりがい」が入っているが、社会人では7位まで下がってくる。 「やりがい」という部分について学生は気にしているけれど、これは就活時に散々聞かれるからでしょうね。やりがいって、人に押し付けられるものではないんですけどね。

青木氏
逆に社会人になると「やりがい」はあまり気にしなくなる。
新社会人ですからそもそもスキルが足りないとか、自分に不足しているものが多いことに気付くからでしょう。もう少し経験を積むと、やりがいに到達するのだと思います。

栗田氏
社会人経験が長い私たちは やりがいを感じるには大きな努力も必要だ というのが分かっていますが、学生や新社会人の時にはそれがまだ分からない。仕事を通じてやりがいの感じ方も変わってくるんでしょうね。

▶公私混同はなぜ起こるのか?

――― 職場の同期や仕事友達とよく遊ぶようになったり、仕事用と私用でツールの使い分けができていなかったり公私の境が曖昧になっているのも特徴ですね。

Q:具体的にどのような変化があったのかを教えてください(社会人回答)

・仕事とプライベートの境があまりなくなってしまった。

・ゴルフや新年会など、業務外での付き合いが増え、面倒くさい。

・もっと難しいと思っていたが、LINEでの連絡が主流だった。上司とのフランクな文面での連絡に戸惑う。

・Instagramで先輩や上司とつながり、投稿に気を使うようになった。    など

栗田氏
確かに、社会人になるということは面倒なつながりが増えることですよね。
例えば上司とLINEで友だちになり、既読や未読に悩まされたり。SNSでの連絡が一般化したことで、コミュニケーションでの負担が増えたと考えられます。

最近の若い世代は使い方が上手で、グループに複数の利用用途があり、それぞれでコミュニケーションの内容を変えているケースもあります。

青木氏
会話の区別は上手になっているが、ツールには偏りがあるというのが実情なのでしょう。私たちはメールや電話、SNSを使い分けますが、若い世代は面倒だからすべてをひとつのツールで。これも公私が混ざりやすい理由の一つかも知れませんね。