AIやロボットの話題を頻繁に耳にするようになってきた昨今。なんとなく便利な未来がやってくるような気がしてしまうが、自分たちの生活にどのように関わってくるのか考えたことはあるだろうか。

テクノロジーでより人間らしい新たな文化を創り出すためには――ソニーが着目したのは"料理"という文化だった。そのプロジェクトの始まりとして、ソニーが考える"未来の料理"のビジョンを、プロジェクトメンバーが語るStoriesビデオが公開された。近い将来実現されるかもしれないこの世界に、あなたは何を感じるだろうか。


「目指すは、世界に認められる"三ツ星ロボティックレストラン"」

ソニーといえば、テレビやオーディオなどのエレクトロニクス事業や、プレイステーションや音楽などのエンタテインメント事業の印象が強いのではないだろうか。だが、ソニーは料理という新たなジャンルへ挑戦しようとしている。

人とロボットが協調していく新たな食の文化

ソニー株式会社AIコラボレーション・オフィス VP.シニアチーフリサーチエンジニア藤田雅博氏は「AIとロボティクスの応用を考えていったときに、テクノロジーのチャレンジがいっぱい詰まっている領域」だからこそ、料理を選んだと語る。しかし藤田氏の考える未来は、料理のすべてをロボットとAIに任せて人は食べるだけ……というものではない。

人間は料理をしたいという欲求もありますし、全部ロボットに任せたくないという人もいる。人間とロボットがうまく協調しながらやっていくことが大切なコンセプトです」料理のエンタテインメント性をAIとロボティクスでより広げていく。テクノロジーでみんなに感動を与えることこそが「ソニーならではの取り組み」だと話し、そのイメージをビジュアライズしたコンセプトムービーを制作したという。

  • クッキングという世界でのエンターテイメント体験をRobot Gastronomyというコンセプトとして提案しているAI x Robotics for cooking のコンセプトムービー


料理の楽しさの本質は、テーブルにいる人たちが共有できる体験

コンセプトムービーの演出や脚本を担当するのは、ソニー株式会社クリエイティブセンターのシニアアートディレクター奥村光男氏だ。料理家であり作家でもある樋口直哉氏はムービーに登場する料理を担当した。

料理が趣味という奥村氏は樋口氏のファンで、書かれた記事を読んでは全部なぞって料理していたほど。そんな樋口氏に協力を仰いで「人とロボティクスが協調しているシーン」を丁寧に描いた。

料理のプロセスにおける「煮物のふたをぱっと開けた瞬間にほわっとくる匂いへの感動」や「野菜を切ったときの断面が超きれい」といった人が「ときめくポイント」はこれからも引き続き人がやって楽しむべき部分とし、洗ったり片付けたりなどの 作業はロボットに任せる。その結果、もっと料理が楽しくなるような、ロボットと人との生活を描くコンセプトムービーを企画していったという。

樋口氏は「ロボットがキッチンに入ってくることに、すごい抵抗感を覚える人はいると思うんです」と前提を述べる。炊飯器が初めて登場したとき鍋で炊くべきだという意見が本当に出たように、調理技術の進歩は議論を避けて通れないものである。

「ロボットと人間との接点の部分というのはまだ議論する余地がある」としながらも「料理の楽しさの本質的な部分は、テーブルにいる人たちが共有できる体験」にあると語った。その体験こそが、未来を創る上で大切にすべきエンタテインメントの要素だと言えるだろう。

クッキングとは五感のサイエンスである

ソニーコンピュータサイエンス研究所のアソシエイトリサーチャー吉田かおる工学博士も「同じものを食べたとしても、寒いときと暑いときで感じ方が違うように、クッキングは、五感の科学につながっている。目、耳、口、鼻を通しての画像、音、味や香り、そして口内や皮膚で感じる質感や温度。あらゆるセンシング技術をそこに投入できたら、非常に面白い科学になる」と、料理は多角的要素をもち、科学的な側面から見ても興味深いと考えている。

さらには「例えば、野菜や生薬や漢方薬など、食と薬は実は連続した路線上にある」と医療にもつながっていく可能性を秘めていると話した。「一般市民が毎日の生活を過ごす上で役立つことにつながるとうれしい」という意見には共感する人が多いのではないだろうか。

AI×Roboticsは、シェフを刺激し料理を次のレベルに導いてくれる

有名シェフ、フェラン・アドリア氏のレシピ開発などにおける協力者でもあるフランソワ・シャルティエ氏は、科学的根拠を元に食とワインをペアリングする « Molecular Harmony and Sommellerie(モレキュラーハーモニーアンドソムリエ) »というアロマサイエンスを確立。「世界で最も革新的な料理本」という賞を受賞した世界的ベストセラー本「Taste Buds and Molecules」の著者でもある。そんな彼は「AIによって新たなアイデアが生み出されると確信している」とソニーと料理の出会いを語る。

「シェフのキッチンには沢山の道具があるが、その中にはたくさんの新しい技術が含まれている」としたうえで、「AI×Roboticsという道具は沢山の可能性を秘めており、アロマサイエンスをかけあわせることでひょっとすると、新しい味や味覚を創出するかもしれない。まだ存在していない食べ物を創造できる可能性がある」と、まだ人類の知らない味を見出せる未来を空想した。期待を寄せるのは、AIが「シェフやレストランの良き相棒となり、シェフやソムリエ、バーデンダーなどを刺激して料理を次のレベルに導いてくれる」ことだ。


さまざまなクリエイターとの共創でイノベーションを生み出す

今後も、さまざまなテクノロジーの最先端を往く技術者やクリエイター、デザイナー、シェフなど、プロフェッショナルな人材と幅広く共創し、さらなる進化を遂げていく予定だ。そこに会社や分野といった垣根はない。オープンであればあるほど、エンタテインメント性の高い、まだ見ぬイノベーションが生まれる。

今回公開されたStoriesビデオからは、未来へのワクワク感とともに、新しいアイデアを求めるソニーの自由なクリエイティビティを感じられるのではないだろうか。

ソニーがテクノロジーとクリエイティビティで創造する未来――AIとロボティクスの未来に、ぜひ今後も注目してほしい。



▼AI×Robotics×Cooking Storiesビデオ
『AI×ロボティクスが刺激する「料理」の新しい可能性』

▼AI×Robotics for Cooking コンセプトムービーはこちら

▼ソニーのイノベーションとチャレンジを集めた「Sony Stories」はこちら

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