忙しい日々に追われていたら、もうすでに年末。毎年この時期をきっかけに、大掃除を済ませて「ミニマリスト」になりたい! なんて思って掃除をし始める人もいるのでは? その際、捨てるかどうか迷うものの一つが「本」ではないでしょうか。

”また読むかもしれないし”、”重いし”、”売ってもいくらにもならないし”……などなど、捨てられない言い訳がいくらでも思いつく、もう要らない本。

みんなはどうやって本を整理しているのでしょうか。マイナビニュース会員500人にアンケートをとってみました。

みんなが困る本の整理、でも捨てるのはもったいない……

まず最初に尋ねたのは「読まなくなった本の整理に困ったことはありますか?」。実に8割近い人が困っている模様。では、その理由はどんなことなのでしょうか。

「売ってもお金にならないから」……その気持ち、よーく分かります。送料の方が高く付いてしまうなんてこともしばしば。「捨てる手間が面倒だから」……そうそう! リサイクルのために決まった日にしか出せないし、数があると束ねるのも大変なんですよね。「重いから」……掃除して疲れた身には、ゴミ捨て場まで運ぶのも一苦労。誰か引き取りに来てくれれば、って思います。「まだ読むかもしれない」「捨て時が分からない」、そうなんです。もう何度も読んで内容をすっかり覚えてしまった本でも、愛着があってなかなか手放しにくい、なんてこともありますよね。

どの理由も本好きであればうなずけてしまうものばかりなのでは。

本の整理の仕方について尋ねたところ、もっとも多いのは「古本屋での買取」に。確かに、次に必要な人の手へ渡る可能性がある古本への買取や、友人への譲渡、フリマでの販売はとても合理的だし、有効活用出来ている気がしますよね。

その一方で、アンケートで出た処分方法の第2位が「捨てた」というもの。引き取り手が付きそうな本は売ったりあげたりできるけれど、全部そうとはかぎりません。そうなると、やはり最後の手段は「捨てる」しかないのでしょうか……。

でも、本を捨てることって抵抗を感じますよね?

やはり、8割以上の方は「本を捨てることはもったいない」と感じている様子。普遍的な名作、みんなに知って欲しい考え方、いま見ても新しい当時のスタイル。本にはそれぞれの「色あせない魅力」がありますよね。

整理はしたいけど、ただ捨てるのは惜しい……。そんな悩みを持つ人にオススメしたいのが、もう読まなくなった本を環境保全活動に役立てる、「本de寄付」という取り組み。しかも、申し込んで引き取りを待つだけと、煩わしい手続きもなく簡単にできるのです。

えっ? 読まなくなった本で環境を保全するってどういうこと!? その仕組みをご紹介します!

読み終わった本やCDで、環境保全を支援!
地球環境基金の「本de寄付」

地球環境基金の「本de寄付」とは、読み終わった本を買い取ってもらい、その買取金額が寄付金となって地球環境を保全するための活動に役立てる、という取り組みです。

地球環境基金をご存じでしょうか? 地球環境基金は、環境省の所管する独立行政法人環境再生保全機構が運用する基金です。国からのお金や一般の方からの寄付金をもとに、平成5年から国内外の環境保全に取り組む民間団体(NGO・NPOなど)の活動を支援する助成事業や、環境保全活動を担う人材を育てる研修事業を実施しています。

環境保全って具体的にはどんなことをしているの? と思うかもしれません。海外・国内で幅広く活動が行われていますが、その一例として2つの活動をご紹介しましょう。

■インドネシアにおける野生オランウータンの生息地の回復・再生事業
野生オランウータンの生息地である熱帯雨林は、開発や入植によって急激に減少しています。そのため、「一般社団法人オランウータンと熱帯雨林の会」は、荒廃地への植樹や開発を進める石炭会社に森林再生を呼びかけるなど熱帯雨林の回復に取り組んでいます。

■南房総館山沖ノ島の海辺を「守り」「伝える」ための仕組みづくりによる環境保全・再生の普及啓発活動と実践活動
「特定非営利活動法人たてやま・海辺の鑑定団」は、千葉県館山市の自然豊かな沖ノ島における環境保全・再生のための仕組みづくりを進めています。マナー向上のための普及啓発活動や魚の産卵や幼稚魚が育つアマモ場の再生に取り組んでいます。

  • 東南アジアの熱帯雨林に暮らす野生オランウータンの母子

  • 普及啓発活動スノーケリング体験の様子

この他にも、地球温暖化防止、循環型社会形成、大気・水・土壌の環境保全、環境教育など、世界中のさまざまな地域で環境保全活動が行われています。地球環境基金ではこれらの環境保全事業の支援をするために、広く寄付を募っています。

地球環境基金への寄付は、銀行振込みやクレジットカード決済、ポイント分の寄付などさまざまな方法で参加できますが、もう必要のない本やCD・DVD・ゲームソフトを買い取ってもらうことで、簡単に寄付を行うことも出来ます。それが「本de寄付」です。

手続きらくらく! 「本de寄付」の申し込み方

「本de寄付」は、地球環境基金がブックオフオンライン株式会社と協力して行っています。では実際に、「本de寄付」の手順を紹介します。ネットで申し込んで、段ボールに詰めればあとは集荷を待つだけという手軽さです。

最初に、手持ちの段ボール箱にいらなくなった本を詰めます。1発送につき、本であれば30点以上、CD・DVD・ゲームソフトは5点以上を入れましょう。買取対象品は単行本や文庫、マンガ本を含む本のほか、CDやDVD、ゲームソフト、「本de寄付」からの申し込み限定でiPodやヘッドフォンなどのAV家電、ノートパソコン、プラモデルなども同梱して送ることが出来ます。詳しくは「本de寄付」のページを確認してください。

次に、インターネットで「本de寄付」に申し込みます。名前や住所、集荷希望の日時などを入力。箱が複数になってしまっても引き取りは無料! また地味に面倒な伝票書きも不要なのは嬉しいポイントです。あとは自宅で待つだけ。

集荷した本をブックオフで査定した後、買取金額が確定したら、その金額はあなたのお名前で地球環境基金に寄付されます。入金確認後、金額の通知とお礼状が届きます。

「売ってもたいした金額にならないし」「捨てる手間が面倒」と、つい先延ばしにしていた読まない本の整理。買取金額が地球のためになるなら、「もったいない」なんて後ろめたさを感じることもないですよね。もちろん、送った本はリサイクルされて他の誰かの手に渡り、また読まれる本として生まれ変わります。

一人ひとりの支援は小さくても、みんなの力が集まればやがて地球のためになります。

次の休みは 「本de寄付」に取り組んで、年始に向けて部屋をスッキリさせつつ環境保全をしてみてはいかがでしょうか。

【不要な本に関するアンケート】
調査時期:2018年12月3日~2018年12月5日
調査対象:20~40代の男女
調査数 :500人
調査方法:インターネットログイン式アンケート

[PR]提供:環境再生保全機構