三浦知良と大谷翔平……サッカー界のレジェンドと球界の至宝と呼ばれる2人が先日、テレビ朝日系の番組『Have a Dream リポビタン D presents あなたの夢、何ですか? ~KAZU×大谷翔平』(25日深夜0時10分~)の収録で、初の対談を行った。

来シーズンはついに50歳での現役生活に挑む"キングカズ"と、投手で2ケタ勝利、打者で20本塁打・打率3割の"二刀流"。この「夢」を現実にした2人は、どんな経験をへて今に至ったのか。今回の対談では、知られざる挫折経験も明かされ、若者たちへの"金言"が詰まっていた――。

左から三浦知良選手と大谷翔平選手

小学生の頃から持っていた思いを抑えきれず、高校を中退して単身ブラジルに渡った三浦選手。実際に飛び込んでみると、現地でプレーする選手たちのハングリー精神や技術の高さから、挫折感を味わったという。「プレーすればするほど、差が分かっていく。この人たちを越えてプロに行くには相当遠いなと感じたので、なかなか前向きに進んでいかなかったですね。不安ばかりでした」。

そんな状況から転機が訪れる。くじけず練習に打ち込み、日本の野球で言う甲子園に当たる重要な大会に出場したものの、1年目は全く通用せず、新聞でも「あの日本人は必要ない」とまで書かれてしまったそうだが、翌年の大会で大活躍したのだ。「ファンが"KAZUコール"もやってくれて、それで行けるかもしれないと、気持ちが変わりましたね」と、諦めずに努力した結果が結びついたことを述懐した。

一方の大谷選手は、高校時代にケガで野球ができなかった期間を、大きな「挫折」に挙げた。収録後に応じたインタビューで「それまで野球ができたことが当然だったので、精神的にもキツくて落ち込みました」と、当時の心境を振り返る。

しかし、そこで気持ちが腐ってしまうことはなかった。「ケガをしている間、治ったら次に何をしようかといろいろ考えるようにしたので、長い間引きずることはなかったです」と、切り替えられたそうだ。三浦選手は、大谷選手がこのようにビジョンを立て、そこに向けて努力していく姿勢に感心。「自分は『ブラジルに行く』という夢はありましたけど、『そのためにこういう練習をする』という考えはなかったですね」と、舌を巻いていた。

そんな経験をへて、夢をかなえてきた2人にとっての「今の夢」とは何か。

三浦選手は「試合に先発出場して、ゴールを決めて、チームを勝利に導くということを毎日やるということ。今の実力で『W杯出場』と言う権利はない。でも、もしかしたら日本代表に呼ばれるんじゃないかと思いながらプレーしている」と語った。このわずかな期待にかける気持ちはブラジル時代、常に油断せず勝負を意識して育った環境が、根底にあるようだ。

大谷選手は、2016年シーズンで「日本一」という夢を達成したが、「次は来年3月のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)世界一、来シーズンも日本一、5年後10年後は世界で一番野球のうまい選手になっていたい」と、次々に夢があふれ出てきた。「かなえるとまた違う夢が出てくるので、追いかけっこですね。今までもそうやってきました」と、彼にとって夢=ゴールではないようだ。

そして、2人の対談からは、夢を追いかける若者へのメッセージとなる言葉も聞かれた。

大谷選手は「野球を始めたきっかけは『カッコいいな』と思ったこと。今でもその気持ちの延長でずっとここまでやって来ているので、最初に憧れた夢への気持ちを持ちつづけるのがいいんじゃないかと思います」とアドバイス。一方で、「僕もまだ追いかけている段階なので、高い志のある人は応援したいですし、僕も応援してもらえたらうれしいですね」と呼びかけた。

三浦選手もこれに同意。それに付け加え、「あとは、諦めないで努力すること、何があっても投げ出しちゃいけないということは、若い選手によく話しています」と、やはり原点といえるブラジルで培った意識がにじみ出ていた。

この番組では他にも、それぞれの地元を取材して発掘したお宝映像や、エピソードVTRを見て、夢の原点についてもトーク。影響を与えた恩師や親友から証言インタビューなどから、それぞれの転機をひも解いていく。人生の大先輩でもある三浦選手の前で、緊張しきりの大谷選手の表情も見どころだ。

地上波放送予定
『Have a Dream リポビタン D presents あなたの夢、何ですか? ~KAZU×大谷翔平』
12月25日(日)深夜0時10分~1時10分テレビ朝日系列にて放送

(マイナビニュース広告企画:提供 テレビ朝日)

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