ストレス社会の現代日本。日常生活は理不尽だらけで、イライラが溜まっていく一方。それなら、せめてフィクションの中だけではスッキリ、スカッとしたいもの。今回は、世の中にはびこる悪人や理不尽と立ち向かっていく"スカッと漫画"5作品を紹介。

『善悪の屑』

『善悪の屑』(C)渡邊ダイスケ/少年画報社

「オレは警察でもなければ 裁判官でもない 道徳を説く教師でも 神父でも 正義の味方でもない "復讐屋"だからねえ」。古書店の店主・鴨ノ目武と居候・島田虎信の正体は"復讐屋"。正当な裁き受けることなく、日常を暮らしている犯罪者に、依頼人の代わりに復讐を果たしていく二人の男の物語だ。

依頼人の依頼内容にすぐ感情移入してしまう島田とは裏腹に、常に冷静沈着な鴨ノ目……と思いきや、無抵抗の赤ん坊を殺した犯罪者、クラスメイトをいじめ自殺に追い込んだ生徒や見て見ぬふりをした教師、悪人や犯罪者に対して容赦ない制裁を加えていく。

『善悪の屑』(C)渡邊ダイスケ/少年画報社

『善悪の屑』(C)渡邊ダイスケ/少年画報社

鴨ノ目は過去、妻子を殺されたことがきっけけで、復讐代行を請け負うようになったという。鴨ノ目自身が今後、スカッとすることはあるのだろうか。

『善悪の屑』について、詳しくはこちら

『地獄の教頭』

『地獄の教頭』(C)Ryota Onuma/SQUARE ENIX

主人公は県立朱地高等学校の教頭・近衛修文。管理職である教頭は"地獄"である。学校施設の巡回・管理、教職員への指導や評価にメンタルヘルスへの配慮……つまり"校内のなんでも屋"なのだ。

「たまにいるんですよ 地獄に堕ちないと教育にならない人が」。朱地高校は一見、普通の学校だが、不良教師やイジメ、モンスターペアレントなどの重大事件が山積みな問題校だった。そんな問題に対して、近衛教頭が"地獄"に落とすかの如く狂気的に解決していく。

『地獄の教頭』(C)Ryota Onuma/SQUARE ENIX

『地獄の教頭』(C)Ryota Onuma/SQUARE ENIX

一見、昼行灯で頼りなさそうな教頭だが、実は筋骨隆々のマッチョマン。己の肉体と明晰な頭脳を武器に、学校内の問題を次々と解決していく痛快ハードボイルド学園ドラマだ。

『地獄の教頭』について、詳しくはこちら

『蟻の王』

(C)塚脇永久/伊藤龍(月刊少年チャンピオン・秋田書店)

昭和を支えた六道財閥グループ総帥・六道鬼三郎が死に、跡目を引き継ぐのは、3人の子どもたちかと思われていたが、彼には3人の実子のほかに隠し子がいたことが発覚。同時に、鬼三郎の隠し子である田舎ヤンキー・亜久里四郎の生活は一変する。

「遺産相続の権利を放棄して頂くお願いでございます」。つまらない毎日を過ごしていた四郎の元に現れた六道財閥の相談役・根古長吉は、四郎に向かって、こう言い放つ。誰からの指図も受けないと相続放棄同意書を破り捨て、襲ってきた小悪党を殺そうとする四郎に、蟻を一匹ずつ潰していくのも良いが、巨大な蟻の王が四郎を笑いながら踏み潰そうと画策していると忠告する根古。

(C)塚脇永久/伊藤龍(月刊少年チャンピオン・秋田書店)

(C)塚脇永久/伊藤龍(月刊少年チャンピオン・秋田書店)

鬼三郎の跡継ぎとして優雅な暮らしをする長男・龍太郎、長女・静流、次男・霧男だが、実は彼らは義理の息子。鬼三郎の血を継ぐ、たった一人の男こそが四郎だったのだ。最強ヤンキーVS国家権力のバイオレンスバトルが幕を開ける。

『蟻の王』について、詳しくはこちら

『クロエの流儀』

『クロエの流儀』(C)今井大輔/日本文芸社

主人公・クロエはフランス出身の碧眼美少女JK。"コガラシモンジロー"に憧れ、時代劇で覚えた武士口調、可憐なビジュアルとは対照的なサムライ女子だ。

「電車内での通話」、「ポイ捨て」、「イヤホンの音漏れ」、「メニューにない料理を注文する客」、日常生活で遭遇する少し理不尽で不愉快な人物を、クロエ流理論でバッサリ切り捨てていく。

『クロエの流儀』(C)今井大輔/日本文芸社

『クロエの流儀』(C)今井大輔/日本文芸社

日頃、モヤモヤを抱えている人にはクロエの発言は爽快だ。知らず知らずのうちにクロエに切り捨てられるような行動をしていないか、気をつけていきたいものだ。

『クロエの流儀』について、詳しくはこちら

『アクメツ』

(C)田畑由秋/余湖裕輝(週刊少年チャンピオン・秋田書店)

「この世の中にいる悪人が全て死んだら世界は平和になるでしょうか?」。借金大国・日本、赤字国債は700兆円。21世紀初頭、日本政治はすでに破綻しているが、政治家や官僚たちは超高級ホテルで会合とは名ばかりの乱痴気騒ぎに精を出していた。そんな腐敗しきった彼らの前に現れるのが仮面を付けた謎の人物"アクメツ"。

増加する犯罪、政治不信、経済不況や国際テロが横行する中、アクメツは悪人を次々と断罪していき、最後には自らを爆散させ死んでゆく。

(C)田畑由秋/余湖裕輝(週刊少年チャンピオン・秋田書店)

(C)田畑由秋/余湖裕輝(週刊少年チャンピオン・秋田書店)

実はアクメツはクローン人間であり、人々は何度も甦るアクメツに恐怖や戦慄を覚えていく。

『アクメツ』について、詳しくはこちら

(マイナビニュース広告企画:提供 パピレス)

[PR]提供:パピレス