――今回のシングルでは、カップリングにはやまとなでしこの「もうひとりの私」(※)をカバーしていますが、それについての感想をお願いします

夏織「やまとなでしこさんが歌っているのを聴いたときから、すごく大好きな曲だったんですよ。歌詞に感動して、本当に泣きそうになるぐらい良い曲だって思っていたんですけど、まさかその曲をゆいかおりでカバーさせていただけることになるなんて思ってもいなかったので、最初にお話を聞いたときは、本当に意味がわからなくて(笑)。何でこの曲をレコーディングするんだろうってすごく不思議な気分でした。もちろん、やまとなでしこさんの歌も本当にすばらしいんですけど、ゆいかおりの声って、2人の声が合わさるとより一層それぞれの良さがパワーアップするんですよ。その良さがこの曲ではドーンと来ていて、自分で聴いても良いなって思えるぐらいすばらしい仕上がりになっていますので、ぜひ皆さんにも聴いていただきたいですし、この曲をもっともっと大切にして、ライブなどでも歌っていきたいです」

唯「『もうひとりの私』は、実は以前から、ゆいかおりとしてライブでも歌わせていただいていた曲だったので、お話を聞いたときはすごくビックリしましたが、これまで歌っていた分、より上手く歌えたらいいなという気持ちが強かったです。ライブで歌うと自然と感情のこもる曲で、聴きながら、ちょっとウルってきてくれる方もいらっしゃるんですよ。なので、レコーディングのときも、そういった感情をしっかりと込めつつ歌わせていただいたので、聴いてくださる方にその想いが伝わって、勇気付けられたとか、ちょっと潤んだとか、そういう感想を持っていただけたらうれしいですし、そういう人たちがドンドンと増えるように、私たちも想いを込めて歌っていければいいなと思っています」

※「やまとなでしこ」は田村ゆかりと堀江由衣によるユニットで、「もうひとりの私」はそのデビュー曲

――シングル発売前ですが、すでに同じくTVアニメ『kiss×sis』の挿入歌を歌うことも決まっているそうですね

夏織「そうなんですよ! 『またすぐ次の歌が歌えるんだ』ということで、お話をいただいたときは本当にうれしかったです。私はレコーディング自体も大好きで、すごく楽しくやらせていただいたので、またレコーディングができるんだという喜びで一杯になりました」

唯「私も、お話しを聞いたときは、ゆいかおりとして続けて歌うことができるということで、すごくうれしかったです。歌を歌うということはもちろんレコーディングもするということになるので、ちょっと緊張するところもあるんですけど、今回の『Our Steady Boy』は最初のシングルということで、ちょっとくやしいところとか、もうちょっとこうしたほうが良かったなというところがあるので、今度の歌ではそういうところを直しながら、少しでも成長した姿を見てもらえるように、もっともっとたくさん練習しようと思います」

――まずは『Our Steady Boy』でスタートを切るゆいかおりですが、次はどこを目指しますか?

唯「私はワンマンライブとか、楽しいイベントをやりたいです。たとえば、バスツアーで全国を廻って、普段なかなかお会いできない方たちと触れ合えるようなイベントをやってみたいです。とにかく、ゆいかおりをもっともっとたくさんの方に知っていただけるように、いろいろなところで活動していきたいと思います。あとは、アルバムを出せるようになりたいですね」

夏織「私は今、声優としてもたくさんの仕事をさせていただいているのですが、その経験を活かして、歌の中にもっと感情を込めて皆さんにお届けできるように頑張りたいと思っています。あと、やはりワンマンライブがやってみたいですね。今はまだ2人で何十曲も歌うというのはちょっと難しいところもあるので、もっともっと体力をつけていきたいですし、さらに自分のソロの歌などもできたらいいなと思います」

――ワンマンライブの会場はどこにしましょう?

唯「夏織ちゃんとも話していたのですが、まずは今ライブ活動を行っている表参道FABを埋めて、そこから赤坂BLITZを埋めて、中野サンプラザを埋めて……、あ、Zepp Tokyoとかも埋めて、そこから武道館とか大きいところに行きたいなって思います(笑)」

――先ほど声優というお話がでましたが、声優の仕事はいかがですか?

夏織「昔からアニメが大好きで、ずっとやりたいと思っていた仕事でもあるので、歌だけでなく声優のお仕事もできるのは、本当にありがたいことだと思っています。大ベテランの方々と一緒に仕事をさせていただくのは、すごく勉強になりますし、刺激にもなるので、これからももっと上を目指して、たくさんのキャラクターを演じ分けられるような声優さんになりたいと思っています」

唯「私は最初、声にすごくコンプレックスがあって、なかなか自信が持てなかったんですよ。でも、最近はお仕事を通して、いろいろな人に『観たよ』とか『良かったよ』って言っていただくことで、ちょっとだけ自信がついてきたところもあります。今までは年下の女の子の役とか、妖精の役とか、可愛らしい役が多かったので、これからは小さい男の子の役とか、自分よりも年齢がちょっと上の役とか、皆さんが想像できないような役にも挑戦したいなって思っています」

(次ページへ続く)