――今回は読者からのアンケートによってヒノクレ役にキャスティングされたということですが、それについての感想をお願いします

小清水「ヒノクレは、とにかく明るくて真っ直ぐで、すごくかわいらしい役に選んでくださって、演じさせていただけて嬉しいです。年齢的には21、22歳ぐらいらしいのですが、普段の明るいシーンではそれよりも幼く見えるんですよ。でも、ちょっとシリアスなシーンになると、年相応かそれ以上……。そんな感じで捉えているのですが、こういった幅広い役柄を演じさせていただくのは、ちょっと久しぶりなんですよね。他作品で申し訳ないのですが、同じ講談社さんの『スクールランブル』で演じた天満以来かも知れません。私自身、最近大人の役を演じさせていただくことのほうが多かったので、もうすぐ24歳になるというこの機会に、こういった真っ直ぐな女の子をやらせていただけるということをすごく幸せに感じています。演じる上で壁のない感じといいますか、どんなところにいっても正解がたくさんある、素敵な役柄を演ることができ、あらためて役者をやっていて良かったなって思いました。皆さん、本当にありがとうございます」

――ヒノクレと小清水さん自身が重なる部分はありますか?

小清水「意外と多いですよ(笑)。私の場合、普段から何も考えていないわけではないのですが、たとえば祭事などの楽しい空気があると、『あ、この空気楽しいから、何も考えずにここに乗っていたい』みたいに感じで、ヒノクレのような暴走モードに突入してしまうところもあります。あとは、ヒノクレがフィオナに対して、『好きー』って言っている感じは、私が同じ事務所の三瓶由布子にやっているのと同じだなって(笑)。『ゆうゆう好き!』『キモーイ!』って言われている、その感じですね。ヒノクレを演じていて、『ああ、私この感じ知っている』みたいな(笑)、そんな感じで楽しく演じさせていただきました。あとは、その上で、ヒノクレというキャラクターがいつも同じように皆さんの目に映っていないといいなって思っています。といいますのも、同じ子なんですけど、いろいろな面で見える表情や色が全然ちがう。だけど、ちゃんとそれは一人の人間、ヒノクレという存在である。そういった意味での面白さを意識しながら演じていたので、そのあたりも、聴く人に感じ取っていただけたらいいなと思っています」

――『フィオナ旅行記』ということで、小清水さん自身が旅行したいと思っている場所はありますか?

小清水「やはり海外、特にヨーロッパに行きたいですね。ただ、私は飛行機が大嫌いなんですよ。旅行は好きなんですけど、あの飛行機に乗っている時間がたまらなく嫌で……。こんなんで行けることがあるのでしょうか、ヨーロッパ……。他にも観てみたい景色などは、本当にたくさんあるんですけどね。最近テレビでやっていた、中国にある、山肌に青い池のようなものがある景色(九寨溝・黄龍)は、本当に死ぬまでにひと目でいいから観てみたいと思いました。旅行したいですね……。ただ、自分が演じる役が、いろいろなところに行ってくれたりすることが多いので、私の場合はデビュー作(『明日のナージャ』)もそうだったのですが、それで疑似体験ができているので幸せだなって思っています(笑)」

――最後にファンの方へのメッセージをお願いします

小清水「初めましての方もいらっしゃると思いますが、ヒノクレ役を演じさせていただきます小清水亜美です。今回、ヒノクレという役を演じることができて本当に幸せですし、収録もとにかく楽しい気持ちいっぱいでやらせていただきました。このCDを通して、初めて『フィオナ旅行記』を知った方には、このCDでより深く、作品やキャラクターを知りたいと思っていただけたら幸せだと思いますし、ドラマCDになる前から応援してくださっている方々は、アニメ化を目指しましょう! 私も実際に動いているキャラに声をあててみたいと思えるぐらい、表情が豊かなのが台本からも見えてきて、ぜひぜひそういう機会があればいいなと思っております。ファンの皆様と一緒に『フィオナ旅行記』の未来を進んでいけたらいいなと思っておりますので、これからもよろしくお願いします」

――ありがとうございました



次回は、フィオナ・ローエングラム役の井上麻里奈とアリア役の小松由佳が語る『フィオナ旅行記』の魅力を紹介する予定だ。

タイトル フィオナ旅行記~命の国アクシミリア~
収録分数 74分 (予定)
発売予定日 2010年3月11日 品番 SVN-C006
価格 3,150円
ブランド Natalis 発売元 スパイスビジュアル
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