3月30日、朝の帯番組『めざましテレビ』『ノンストップ!』(いずれもフジテレビ系)の放送時間が拡大された。

『めざましテレビ』は終了時刻を8時14分から9時に46分拡大し、『ノンストップ!』は開始時刻を9時50分から9時に50分拡大。その一方で長きにわたって『とくダネ!』『めざまし8』『サン!シャイン』らが放送されてきた時間帯の番組が消滅した。この編成はどんな効果が期待され、どんな懸念が考えられるのか。

さらに午後の時間帯でも2月25日から『旬感LIVE とれたてっ!』(カンテレ制作)が関東地区でも放送枠が約2時間に拡大したほか、『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ・日本テレビ系)が今秋での終了を発表するなど、報道・情報番組を取り巻く状況は変わり続けている。

はたして平日の帯番組として放送される報道・情報番組はどんな現在地点にいるのか。テレビ解説者の木村隆志が掘り下げていく。

  • (左から)『めざましテレビ』伊藤利尋アナ、『ノンストップ!』設楽統

    (左から)『めざましテレビ』伊藤利尋アナ、『ノンストップ!』設楽統

「看板番組を生かす」戦略で一致

3年前の2023年春に日本テレビが『ZIP!』の終了時刻を8時から9時に1時間拡大し、新番組『DayDay.』をスタート。それまで放送していた『スッキリ』『バゲット』を終了させたことも含め、今春のフジテレビと同じように番組数を1つ減らして現在に至っている。

今春の改編で『めざましテレビ』の放送時間は4時間5分(『めざましテレビ全部見せ』を含む)、『ノンストップ!』の放送時間は2時間30分もの長丁場となった。

平日朝から昼の他局を見ると、日テレの『ZIP!』は3時間10分(5時50分~9時)、『DayDay.』は2時間10分(9時~11時10分、金曜は~10時25分)。

テレビ朝日の『グッド!モーニング』は3時間5分(4時55分~8時)、『羽鳥慎一モーニングショー』は1時間55分(8時~9時55分)、『大下容子ワイド!スクランブル』は2時間20分(10時40分~13時)。

TBSの『THE TIME,』は3時間30分(4時30分~8時、『THE TIME’』を含む)、『ひるおび』は3時間30分(10時25分~13時55分)。

ネット動画では数分どころか数秒レベルの映像が浸透する中、テレビでは1番組あたりの放送時間が長期化していることは間違いないだろう。その背景については業界内の誰と話しても、「局の強みである看板番組を生かす」と「制作費削減」という2つの答えが返ってくる。

「低視聴率だから」と新番組をはじめても、「なかなかうまくいかず短命に終わってしまう」のが現状。事実、今春の改編に至る流れとしては、21年に22年間放送された『とくダネ!』が終了したあと、新番組の『めざまし8』『サン!シャイン』をスタートさせたが思うような結果は得られなかった。

ならば長年、安定した数字を獲得し、親近感のある『めざましテレビ』『ノンストップ!』に頼りたくなるのは当然だろう。たとえばこれまで『めざましテレビ』が終了する8時14分前後になるとチャンネルを変えていた視聴者の中には、今春以降は「9時まで見る」「そのままチャンネルを変えずに次の『ノンストップ!』も見る」という人もいるかもしれない。