「旨くて、安いラーメンが食べたい」。1杯1,000円を超える高級ラーメンも多いが、手軽で・旨くて・さらに安くラーメンが食べられるのなら最高だ。全国47都道府県のラーメンを食べ歩くラーメンライター・井手隊長が、旨くて安いアンダー700円のラーメンを紹介する。

今回は、大分市の「大分豚骨ラーメン 一骨家」だ。

  • 昭和64年創業、昭和64年は1月8日に「平成元年」になったことで7日間しかない年。実はかなりレアな創業年だ。

    大分市「大分豚骨ラーメン 一骨家」


今回は大分の超人気店をご紹介したい。
九州は博多ラーメンを中心に豚骨ラーメンのお店が多いが、もちろん大分にも豚骨の名店がたくさんある。

今回紹介するのは「大分豚骨ラーメン 一骨家」。 大分で有名だった豚骨ラーメン店「長浜ラーメン」の店主から味を受け継いだ現二代目が、東京や横浜で修行し、先代の地元である大分佐伯ラーメンの味を研究し、県内のどこにも負けないこってり豚骨ラーメンを作り上げた。

看板には「昭和64年創業」と書いてある。昭和64年は1月8日に「平成元年」になったことで7日間しかなかった年なので、実はかなりレアな創業年だ。

こちらが「ラーメン」。この濃度からは考えられない671円という超リーズナブルな価格設定。
店内は豚骨の熟成臭が充満していて、これぞ九州の豚骨ラーメン店だと膝を打つ。

具はチャーシュー、青ネギ、ノリ。麺は3種類の粉をブレンドしたコシのある自家製の超低加水極細ストレート麺。
スープは豚の頭骨など複数の部位を高温で48時間炊き続けることで濃厚な味わいが繰り出される。呼び戻し製法で仕上げたいわゆるクサウマスープで、スープ一口の説得力がハンパではない。

麺はよく茹でてあり、チリッと感は残しつつも柔らかで美味しい。卓上の紅生姜や高菜の味変も最高だ。

博多よりもだいぶ濃厚に仕上げてあり、個性も感じる素晴らしい一杯。ぜひ訪れてみてほしい。

大分豚骨ラーメン 一骨家
大分県大分市畑中2丁目 P-Box building
097-546-5586