「旨くて、安いラーメンが食べたい」。1杯1,000円を超える高級ラーメンも多いが、手軽で・旨くて・さらに安くラーメンが食べられるのなら最高だ。全国47都道府県のラーメンを食べ歩くラーメンライター・井手隊長が、旨くて安いアンダー700円のラーメンを紹介する。

今回は、千葉県八千代市の「友希家 ~絆~」だ。

  • 千葉県八千代市「友希家 ~絆~」


横浜家系ラーメンがここ数年アツい。

1974年創業の「吉村家」を源流とし、その弟子や孫弟子を中心に神奈川県を中心に広がっていった豚骨醤油ラーメン。濃厚な豚骨スープに醤油を強めに利かせ、上には鶏油をかける。トッピングはチャーシュー、ほうれん草、ネギ、ノリ3枚がお決まりだ。

近年は、大手外食系企業によって運営される「資本系」のお店が増殖し、家系ラーメン戦争となっている。

ここ数年は資本系のみならず勢いのある個性的な新店が目立つようになり、大変面白い状況になってきている。 今回ご紹介するのは千葉の八千代緑が丘に昨年9月にオープンした横浜家系の新店「友希家 ~絆~」。 「相馬家」(千葉市)出身の店主が独立してオープン。ちなみに「相馬家」は「ぼうそう家」(市原市)出身で名店「新中野武蔵家」系のお店である。

活気ある店内で、まだ新しいのでお店はとても綺麗。店主は若くて気合が入っていていい感じだ。目の前の厨房でスープをガチ炊きしていて嬉しい。

お店に行ったらちょうどスープの調整中ということで中休みしていたが、程なくしてお店を開けてくれた。外で待っていた客に向けてこの日はトッピングをサービスしてくれて、通常の「らーめん(並)」(¥700)にバラ(3枚)をサービスいただく。この辺りの心意気も嬉しい。

具は肩ロースチャーシュー、ノリ3枚、ほうれん草、ネギ、そして追加で頼んだバラチャーシュー。麺は太め平打ちの酒井製麺製。

豚骨スープは厚めでボディ強め。スープを一口飲むだけで自信が伝わってくる。 チャーシューもしっかり作っていて、肩ロース、バラともに旨い。

ライスにはカッパ漬け、豆板醤をちょっと乗せてスープをかけて食べる。ここは「新中野武蔵家」系ではおなじみの最強の食べ方。

とにかく勢いを感じるお店だ。朝5時から朝ラーもやっているようで凄い。今後大行列店になること必至。ぜひ食べに行ってみていただきたい。

らーめん 友希家 ~絆~
千葉県八千代市大和田新田959−1