――乙武洋匡さんやベッキーさん、ゲスの極み乙女。の川谷絵音さんといったスキャンダルの当事者だった人たちが、久々のテレビ出演に『ワイドナショー』を選ぶのはなぜなんでしょうか?
それも、松本さんや、東野幸治さんに対しての信頼があるからだと思います。ゲスの川谷さんはダウンタウンさんのファンで、芸人を目指して人力舎の養成所に入ろうとしたこともあるそうですよ。アナウンサーが司会する真面目な番組に行ったら全然場違いになっちゃうけど、ここだったら座ってもいいかなという感じがあるんだと思います。
――前園真聖さんのブレイクのきっかけも、この番組でした。
前園さんの身の切り方は本当にうまいですよね。インタビューでもすごくセンスがあると思います。秋から、またいろいろと取材に行ってもらいます。
――進行の秋元優里アナや山崎夕貴アナも、ご自身が週刊誌に掲載されたネタに対して、ちゃんと逃げずに答えますよね。そこにもガンガン触れていくのは、異例だと思います。
確かに、あんまりアナウンサーがプライベートなことをコメントすることは普通ないですけど、しゃべった方が今っぽくないですか?(笑)。ただそこも、松本さんや東野さんが自分のことをしゃべるから、自分たちもしゃべらなきゃいけないという感じがあるんだと思います。彼女たちを追い込んでるわけではないんですけどね。
――佐々木恭子アナも、携帯のアラームが本番中に鳴ってしまうとか、お茶をこぼしてしまうといったハプニングがありましたが、好感を持って受け止められてると思います。
実は、佐々木恭子は、同じ小・中学校の1年後輩なんですよ。僕が生徒会長をやってた時、生徒会にいたので、当時から知ってます。
――そうなんですか!?
同級生にも、裏の『サンデー・ジャポン』(TBS)の栄次(崇之)というプロデューサーがいました。今はそんなに連絡を取っているわけではないですが。
――メディア関係者が集結してますね。ところで、われわれマイナビニュースはもちろん、ネットニュース各社は、『ワイドナショー』での松本さんの発言に注目して、毎週のように記事にさせていただいておりますが、この傾向についてはどう思われていますか?
言葉を切り取るのであれば、その前後を文章でちゃんと書いてもらえればと思っています。
――このようにネットニュースで盛り上がって、番組の視聴率上昇に影響した部分もありますかね?
あります、絶対あります。当初はバンバンネット記事があがったので、それは宣伝効果があったでしょうね。それと、日曜午前に移動したことで、視聴者層が大きく変わったと思います。年配の方は、松本人志=夜というイメージがあったと思うんですけど、「こんな番組やってるんだ」って気づくようになったところで、やっぱり効果はあったと思います。
――あらためて、松本さんの魅力やすごいところはどんな部分でしょうか?
ウソをつかないところでしょうね。不倫を擁護されることもありますし(笑)、本当に思っていることを言ってるということが、世間にも伝わっているんだと思います。だから、僕らもウソつけないし、すごく影響を受けて向き合ってます。コメンテーターの皆さんが「ここカットして」と言われないのは、松本さんの前で取り繕ったコメントを言いたくないという部分もあると思います。それに、東野さんも自分の身の切り方とか、すごいですよね。