大井競馬場の年末恒例イベント「ラーメンフェス2019」を訪れている今回。会場には「食べログ」で3.5以上の星を獲得するラーメンの名店が並んでいたが、“ディープインパクト”級の衝撃を受けたのが「にぼ助」の限定ラーメンだ。早速、レポートしよう。
あの人気ラーメン店のセカンドブランドが初出店
前回の記事では「らーめん専門 CHU-RU-RI」の濃厚味噌ラーメンをいただき、豪華俳優陣のトークショーを楽しんだ。2杯目に選んだのは、「厳選煮干しらーめん 初代 にぼ助」だ。
こちらのお店は、都内で2店舗を展開する人気店「自家製熟成麺 吉岡」のセカンドブランド。2018年12月に東京都千代田区でオープンし、店主の吉岡宏純さんは目白総本店でも店主を務めていた凄腕だ。店名の通り、煮干しへのこだわりは相当なもので、季節によって使う煮干しの産地を変えているという。
そんな自慢のスープをさっそく口に含んでみたところ、衝撃的といっても決していい過ぎではないほどに、強く煮干しが主張してきた。この強烈な煮干しの旨みを引き出すため、「にぼ助」では1時間ほど煮込んだら煮干しを取り出し、後から再び入れ直すという手間暇をかけているそうだ。おそらく、これを一度食したら、煮干しラーメンに対する印象がガラリと変わってしまうのではないだろうか。
ダート界の猛者たちが栄冠を目指して疾走
2杯のラーメンでお腹を満たした後は、「第65回東京大賞典」だ。大井競馬場伝統の一戦は、地方競馬で開催される唯一のG1レースであり、競馬ファンの間では「有馬の負けは、大賞典で取り返す」といわれるほどなじみが深い。
1番人気に押されたゴールドドリームが実績では他馬を圧倒しているが、マイナス13キロの馬体重が少々気にかかる。当レースでの引退もささやかれているが、「有馬記念」を制したリスグラシュー同様、有終の美を飾れるだろうか(※筆者追記:1月30日に「サウジアラビアカップ」「ドバイワールドカップ」への招待を受諾し、出走を表明)。
レースは好スタートを切ったアポロテネシーが先頭に立ち、ゴールドドリームは外目の3番手を追走。ゴールドドリームが4コーナーを回って1度は先頭に立つも、外から前年覇者のオメガパフューム、内からノンコノユメが襲いかかる。
3頭の叩き合いから、残り200mを過ぎてオメガパフュームが抜け出すと、追いすがるノンコノユメを振り切り、見事に連覇を達成。
ゴールドドリームはさらに後方から伸びてきたモジアナフレイバーにもかわされ、4着敗退。終わってみれば2、3着には大井競馬所属の2頭が入り、地方の意地を見せる結果となった。
東京で五輪が開催されるなど、スポーツの年となる2020年。今年こそ、エンタメスポットである競馬場でその魅力に触れてみてはいかがだろうか。