満員電車での通勤はストレスがかかるもの。「戦闘機のパイロット以上」のストレスだともいわれるそうだ。皆さんにとって、通勤列車のストレスの原因は何だろうか。今回は列車で通勤するマイナビニュース会員812名のアンケート結果を紹介したい。

  • 通勤列車でストレスを感じることはある?(写真はイメージ)

Q. 朝夕の通勤などで列車を利用しますか?

  • 利用する : 812人(62.5%)
  • 利用しない : 488人(37.5%)

Q. 通勤列車でストレスを感じることはありますか?

  • よくある : 344人(42.4%)
  • ときどきある : 353人(43.5%)
  • あまりない : 115人(14.2%)

Q. ストレスを感じる理由として、次のどれが当てはまりますか(複数回答可)

  • 1位 車内の混雑 : 523人(64.4%)
  • 2位 乗客のマナー : 445人(54.8%)
  • 3位 駅やホームの混雑 : 337人(41.5%)
  • 4位 におい・騒音 : 311人(38.3%)
  • 5位 列車の遅延やノロノロ運転 : 299人(6.8%)
  • 通勤列車でストレスを感じることが「よくある」「ときどきある」と答えた人が8割以上

  • ストレスを感じる理由としては、車内および駅・ホームの混雑や乗客のマナーなどを挙げる人が多かった

Q. 乗客のマナーに関して、具体的にはどのような行為にストレスを感じますか?

話し声がうるさい

  • 「高校生の話し声がうるさい」(35歳男性/紙・パルプ/技能工・運輸・設備関連)
  • 「明らかに周りに迷惑なのに、大きな声で友達と話している」(45歳女性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
  • 「大声で喋っている人を見るとムカムカする」(30歳女性/レジャーサービス・アミューズメント・アート・芸能関連/事務・企画・経営関連)

においがきつい

  • 「汗など強烈なにおいがするとき」(38歳女性/通信関連/IT関連技術職)
  • 「たばこ臭いのが許せない」(38歳男性/インターネット関連/IT関連技術職)
  • 「香水のにおいがやたら強い人。鼻が曲がりそうで吐き気がして降車したくなる」(57歳男性/官公庁/公共サービス関連)

イヤホンの音漏れ

  • 「イヤホンからのシャカシャカ音」(41歳男性/医療用機器・医療関連/営業関連)
  • 「音楽の音量が大きすぎる」(36歳男性/官公庁/公共サービス関連)
  • 「イヤホンから音楽が聞こえてくる、大音量など」(45歳女性/サービス/事務・企画・経営関連)

荷物が邪魔

  • 「リュックを背負った客の無頓着さに腹が立つ」(48歳男性/流通・チェーンストア/販売・サービス関連)
  • 「ラッシュ時に大き過ぎるキャリーバッグを持ち込む」(48歳男性/ビル管理・メンテナンス/技能工・運輸・設備関連)
  • 「バッグが大きすぎて当たるとき」(37歳女性/フードビジネス/販売・サービス関連)

スマホに夢中

  • 「スマホばかり見ていて、周りを気にしないところ」(52歳男性/非鉄金属/IT関連技術職)
  • 「人の頭にスマホを向けて、スマホを操作する人」(40歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/その他・専業主婦等)
  • 「最近だと、スマホを操作するためのマイスペース確保にやっきになってる人が多くてほんと嫌になる」(45歳男性/ソフトウェア・情報処理/営業関連)

電車内での飲食

  • 「飲食する人は嫌」(35歳男性/インターネット関連/クリエイティブ関連)
  • 「最近、食べ物がエスカレートしている。完全に食事を通勤電車ではイラつく」(56歳女性/その他/事務・企画・経営関連)
  • 「車内で匂いある食べものを食べる」(43歳男性/レジャーサービス・アミューズメント・アート・芸能関連/技能工・運輸・設備関連)

席を占領する

  • 「1人で2人分のスペースを占領する若者」(60歳男性/専門商社/事務・企画・経営関連)
  • 「座席をでかでかと座っているとき」(29歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
  • 「脚を広げて座ったり、スペースを無駄に使われること」(26歳女性/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)

濡れた傘の接触

  • 「濡れた傘を腕にかけている人が嫌だ。触れるし、水滴も靴の上に垂れてくるので」(40歳女性/コンビニエンスストア/事務・企画・経営関連)
  • 「濡れた傘を人の服に当てる。傘を腕にかけてスマホなんかやるな。傘は垂直に立てろ」(50歳男性/ソフトウェア・情報処理/事務・企画・経営関連)
  • 「濡れた傘が当たっているのに移動させない」(48歳女性/繊維・アパレル/事務・企画・経営関連)

その他

  • 「子どもがうるさいのに、やめさせない親」(22歳女性/通信関連/IT関連技術職)
  • 「パソコンをカタカタやるのが本当にやめてほしい!!!!!」(36歳女性/インターネット関連/クリエイティブ関連)
  • 「混んでいる車内で新聞等を読んでいる奴」(56歳男性/官公庁/公共サービス関連)
  • 「スマートフォンや女性客がすこしぶつかったくらいでチカンと勘違いされる」(44歳男性/ホテル・旅館/事務・企画・経営関連)
  • 「すっごいいびきをかいて寝ている人がいる(毎日)」(47歳女性/繊維/事務・企画・経営関連)

総評

通勤列車でストレスを感じることが「よくある」「ときどきある」という人が8割を超える結果に。理由としては「車内の混雑」(64.4%)が最も多く、次いで「乗客のマナー」(54.8%)、「駅やホームの混雑」(41.5%)、「におい・騒音」(38.3%)の順となった。

具体的な行為としては、2位の「乗客のマナー」に関するコメントが多く、「混雑しているのに席に荷物を置く」「降車時にドア付近から退いてくれない」「携帯電話で大声で話す」「割り込み乗車」といったものが挙げられた。「リュックが邪魔だ」との意見も目立った。満員時はリュックを前に抱えて乗るのがマナーと考える人が多いようだ。

「におい・騒音」に関するコメントも多かった。汗の臭いや加齢臭、たばこ、香水のにおいなどに対する苦情の声が寄せられたが、密集した車内では空気もにおいもこもりがちなため、ちょっとしたにおいでも気になってしまうのかもしれない。騒音に関しては、イヤホンからの音漏れや子供の泣き声、大きな話し声などを不快に感じる人が多かった。

他にも居眠りしている人が寄りかかってくることや、マスクをしないで咳をすること、客同士の喧嘩、電車内での化粧など、さまざまな事例が挙げられた。ただし、列車内においては、自分自身が気づかないうちに周りに迷惑をかけていることも。今回のアンケート結果で出た意見も参考に、いま一度自分の行動を見直してみてもよいかもしれない。

  • 調査時期 : 2017年10月2~7日
  • 調査対象 : マイナビニュース会員
  • 調査数 : 男女1,300名
  • 調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真は本文とは関係ありません。