御茶ノ水駅に停車中の201系(2005年撮影)。写真奥に丸ノ内線の電車も見える

前回、前々回と、JR西日本で活躍中の201系を紹介した。せっかくなので中央線快速(JR東日本)で活躍していた頃の201系の写真も探してみたが、見つかったのは2005年頃に御茶ノ水駅付近で撮影した1枚のみだった……。四半世紀にわたり、中央線快速の「顔」だった201系も、わずか数年の間にE233系に置き換えられた。

車両情報

JR東日本 201系

基本情報

201系は国鉄時代の1979(昭和54)年に開発された直流通勤形電車。中央線快速に試作車が投入された後、1981年から量産車が製造され、首都圏の中央線快速と中央・総武緩行線のほか、京阪神の通勤路線にも同車両が投入されたという。サイリスタを使用した電機子チョッパ制御を採用し、電力回生ブレーキを実現して省エネルギー化を図った。制御系の無接点化などにより、メンテナンスフリーにも大きく貢献したとされる。

長く中央線快速の顔として活躍したが、E233系への置換えにともない、2010年までに引退。JR東日本で最後まで残った京葉線の車両も、2011年6月までに引退した。一方、JR西日本では現在も大阪環状線や桜島線(JRゆめ咲線)、関西本線(JR大和路線)などで活躍中。2008年に開業したおおさか東線でも主力車両となっている。